■Exile Of Main St. Outtakes / The Rolling Stones (SODD)
今日は久々のストーンズ物で、昨日ゲットしてきたブツです。
ネタはストーンズが1972年に発表した大傑作アルバム「Exile Of Main St. / メインストリートのならず者」関連のアウトテイク集!
もちろん海賊盤ですが、 結論から言うと、これまでいろいろと出ていた中では最良の音質にリマスターされています。
01 Get A Line On You
02 Good Time Woman
03 Shake Your Hips
04 Hillside Blues
05 Sweet Virginia
06 Bent Green Needles
07 Loving Cup
08 Ventilator Blues
09 I Ain't Signifying
10 Let It Loose
11 All Down The Line
12 Travelin' Man
13 Stop Breaking Down
14 Shine A Light
15 I'm Going Down
まずド頭の「Get A Line On You」は後に「Shine A Light」となる名曲の初期バージョンで、レオン・ラッセルが参加し、キース・リチャーズが抜けているという凄い演奏です。しかしこれはレオン・ラッセルの本格的ソロデビューのアルバム「Leon Russell (Sh)」が24金ディスクとしてCD化された時のボーナストラックとして局地的に出回っていたテイクと同じでしょう。ちなみにそこでのクレジットでは、ドラムスがリンゴ・スターとされているのが一般的ですが、ストーンズファンにとっては、ここでのドラミングを聴けば、一発でチャーリー・ワッツと納得されると思います。
またラス前に収められた本家の「Shine A Light」は、ビリー・プレストンのオルガンとピアノが冴えまくりのリハーサルテイクですが、ここでは絶妙にレゲエのリズムが入っている完成直前のグルーヴが楽しいところ♪ ミック・テイラーのギターもメロウな響きですよ。ちなみにベースもミック・テイラーだと言われていますし、女性コーラス隊も参加していませんが、個人的には大好きです。
それとお馴染みの「Good Time Woman」は、ご存じのとおり「Tumbling Dice / ダイスをころがせ」の歌詞違いというデモ演奏ですが、幾分テンポの早いグルーヴが実にストーンズそのもので楽しいですよ。
珍しいところでは「Bent Green Needles」が「Sweet Black Angel」の初期カラオケテイクらしいのですが、ちょっと確証がありません。しかし生ギター中心のトロピカルな演奏が、なかなかに心地良いんですねぇ~~♪ もしここにブライアン・ジョーンズのマリンバでも入っていたら……、なんて妄想が湧いてきますよ。
そして「Ventilator Blues」は1972年の北米巡業中にダラスで行われた有名なリハーサル音源の使い回しですが、そのダラケたブルースフィーリングが私はかなり好きです。各楽器のバランスや音の輪郭が、これまで出回っていたものよりもスッキリしているようにも感じますが、このあたりの感想は十人十色かもしれません。
気になるオーラスの「I'm Going Down」はストーンズ流儀のハードロックとして有名かもしれませんが、ボンゴやブラス、そしてギターのカッティングからしてミック・テイラーの参加は不明……。最後のフェードアウトも??? しかしやっぱり良いですねぇ~~♪
ということで、音質は最高で、曲によってはリアルステレオのミックスがきちんと作られていますから、公式音源との聴き比べも楽しいところでしょう。
その意味でサイケおやじは、やはり「Shine A Light」が非常に好きで、その元曲の「Get A Line On You」ではドロドロしていたスワンプ系のノリが、レゲエも入った大らかなグルーヴに変質し、最後には公式バージョンとなる生成過程が興味深く楽しめました。
そして本音は、ここに収められたふたつの裏バージョンの方が好きなんですよ。
あぁ、これだからブートはやめられないのです。
この時期、バンドは絶頂期にあったとする意見も多いですしね。
「SHINE A LIGHT」は僕も大好きですが、ロバ・ジョンの「STOP BREAKING DOWN」あたりも気になります♪
コメント感謝です。
この「STOP BREAKING DOWN」、これもなかなか良いですよぉ~♪
ストーンズだけの、あのグイグイと突き進むグルーヴで、素朴に演じています。
公式テイクよりも、ずっとブルースらしいと思いますね。
ただ左右のチャンネルが逆なのが……。
というか右から聞こえるスライドギターが素朴すぎて、もしかしたらキース?
しかしチャーリーのドラミングは最高ですよ。
機会があれば、ぜひとも聞いて下さいませ。