■愛の悩み / 池田桃子 (日本コロムビア)
本日の主役たる「池田桃子」は、昭和49(1974)年からＴＢＳで放送されていた人気ドラマ「寺内貫太郎一家」に出演していた「いけだももこ」であり、劇中挿入歌で、ソフトロック童謡の傑作「リンゴがひとつ」を、このドラマの主役であり、この歌の作者でもあった小林亜星と一緒に歌ってのスマッシュヒットで強い印象を残しているわけですが、実は芸能界への実質的なデビューは、前年に掲載のシングル盤を出した時じゃ～ないかと推察しております。
というか、告白すれば「いけだももこ」のレコードを探索中に出会ったのが、この「池田桃子」盤でありまして、つまりは「歌う女優」という位置付けが彼女のスタートだったのかもしれません。
で、気になるＡ面曲「愛の悩み」は作詞：橋本淳＆作編曲：筒美京平という、正に当時のヒットメーカーコンビから提供された、愛らしくも悩ましい正統派歌謡曲で、しかも個人的にワクワクさせられたのはイントロにおけるドラムスとギターカッティングのコンビネーションがロッキンソウルな味わいであるところから一転、主旋律を導くパートがフレンチ歌謡となり、歌メロに入ると、これが完全なる哀愁のアイドルポップスと申しましょうか、幼さが抜けきっていない池田桃子の声質と直向きな節回しがジャストミート ♪♪～♪
正直、歌唱力があるとは言い難いところが魅力になっていると書けば、そりゃ～、贔屓の引き倒しかもしれませんが、妙に憎めない仕上がりかと思います (^^♪
また、彼女のジャケ写ポートレートは如何にも「女優」という面立ちながら、ここで聴かれる声質はロリ＆アニメ声寸前で足踏みしている感がありますので、その微妙な倒錯性も愛好者の琴線に触れる様な…… (^^;
結果的に、これでのブレイクは無かったものの、映画やドラマの仕事では、なかなか良い役も演じているんですから、今でも忘れられていないのが「いけだももこ」＝「池田桃子」という、正統派の「歌う女優」かもしれません。
ということで、本日は特段のオチもありませんが、昼頃に届いた通販のブツを何處に置いたのか失念し……、仕事場全域を探索せねばならないのか…… (>_<)
まあ、他人に発見されても、サイケおやじの立場が危うくなる事は無いはずですが、それでも自らのボケを自覚させられているのでした。
