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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ハードボイルド憧れ症候群

2013-05-30 15:41:26 | Soundtrack

野獣死すべしのテーマ c/w TOKYOマシーン / 荒川バンド featuring 岡野等 (日本コロムビア)

今週も首吊りの足を引っ張るが如き仕事をやっているサイケおやじではありますが、決して好きでやっているわけじゃ~ないっ!

という言い訳なんか、誰も信じてはいないでしょう。

んなぁ~こたあ、百も承知なのが、まあ、サイケおやじの、せめてもの矜持ってやつです。

でもねぇ~、出来れば誰だって、穏やかにやっていきたいはず……。

そんなこんなから、思わず悲壮感に酔ってしまいそうになるサイケおやじの心に滲み入るのが、本日掲載のシングル盤A面曲「野獣死すべしのテーマ」というわけなんですが、現実はこんなにハードボイルドなカッコ良さなんか、ありはしません。

しかし男に生まれた以上、一度はやってみたいのが、このジャケ写の世界だと思っているわけです。

そしてバックに流れるのが哀切のトランペットによるクールなメロディ♪♪~♪

書き遅れてしまいましたが、このシングル盤は松田優作主演による同名大ヒット映画のテーマを収めた1枚で、現実的にはフィルムバージョンではなく、レコード用のバージョンになっています。

しかし前述したとおり、マイルス・デイビスっぽいイメージで吹いてくれる岡野等のトランペットが、たまらない「泣き」の世界を提供してくれますし、バックを務める荒川バンドは、才人・荒川達彦(sax,key,arr) 率いる名人揃いのグループですから、その完成度は言わずもがなでしょう。

ちなみに岡野等も荒川達彦も基本的にはジャズプレイヤーでしょうが、我国ではスタジオでの仕事も夥しく、レコーディングクレジットの有無にかかわらず、彼等の音は絶対に耳へ届いているはずです。

もちろんそれは広範な音楽的才能に裏打ちされたものですから、ここでB面に収録された「TOKYOマシーン」が、死ぬほどシビレるジャズファンクなのは当然が必然!

疾走感満点の演奏をリードするチャカポコのパーカッションとファンキーなギターカッティングも高得点です♪♪~♪

いゃ~、この襲いかかって来るブラスのリフの切れ味、テンション高過ぎという他は無い岡野等のトランペット、エグ味の効いたベースとドラムスのコンビネーション!

もう、全篇キメまくりの演奏には、何にも言えませんよっ!

とにかく聴けばスッキリのB面にヒリヒリした感傷のA面という、これはサイケおやじの必需品のひとつであります。

ということで、最後になりましたが、大藪春彦の原作を映画化した「野獣死すべし」は、このシングル盤が作られた松田優作主演による昭和55(1980)年版の東映作品の他に、昭和34(1959)年の仲代達矢主演による東宝作品、さらに昭和49(1974)年の藤岡弘主演による同じく東宝作品の「復讐のメカニック」という、何れ劣らぬ素晴らしいハードボイルド物が残れされています。

そして幸いな事に現在、前述の3作品が全てDVD化されていますので、機会があれば、ぜひともご覧くださいませ。

三者三様のハードボイルドが堪能出来ますし、そこに自らの生き様を重ね合わせるのも、決して勘違いでは無い!

そう、サイケおやじは、信じているのでした。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (毎日がYukiYuki)
2013-05-30 20:52:48
今、映画と主題歌を調べました。
出演者は松田優作、小林麻美とありましたので、かかえられている美女は小林麻美ということになりますか。
松田優作は奥歯を抜いて、かなり減量したので、監督と言い争っていたようです。
私にとっての松田優作は現在再放送中の「太陽にほえろ」で、石原裕次郎、松田優作そして関根恵子の魅力にまいっています。
松田優作と関根恵子のツーショットは、とてもこの世のものとは思えない贅沢さを感じます。
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魅力の根源 (サイケおやじ)
2013-05-31 08:53:24
☆毎日がYukiYuki様
コメントありがとうございます。

関根惠子、良いですよねぇ~~♪
大映時代からのファンですが、今も魅了され続けています。
で、あまり注目されませんが、草刈正雄の「がんばれ若大将」に出演された彼女も、なかなか美しいんですよ。昭和50年の東宝作品ですが、ちょいと翳りのある面立ちが最高でした。
ちなみに件の映画、フランキー堺の至芸も冴えまくりでしたから、機会があればご覧下さいませ。
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