■フルーツ詩集 / 大場久美子 (東芝)
昭和歌謡の名物(?)ジャンルとして確かに存在していたのが所謂「ラテン歌謡」であるならば、そのアイドル部門の第一人者は大場久美子じゃ~なかろうか?
―― なぁ~んていう、毒にも薬にもならない考察をしている本日のサイケおやじは幸せなんでしょうが、それはそれとして、実際に「エトセトラ」や「スプリング・サンバ」をヒットさせた大場久美子の実績からしても、昭和54(1979)年8月に出した掲載盤収録のA面曲「フルーツ詩集」は、安心印(?)の仕上りでありました。
それは作詞:小林和子&作編曲:萩田光雄がアイドル歌謡の王道路線を踏まえて狙ったイイ仕事であり、爽やかさと甘酸っぱさを想起させられる「フルーツ」を入れ込んだ歌詞の中身の希薄さは言わずもがな、決して上手いとは言い難い大場久美子の歌唱力を勘案しての平板なメロディラインをバックアップするのが、アップテンポでド派手な8ビートを繰り広げるリズム隊の痛快なラテングルーヴであり、破天荒寸前のブラスセクションが楽しい雰囲気を盛り上げてくれるんですから、なかなか素敵な仕上がりだと思いますが、いかがなものでしょう (^^)
曲中に仕込まれた不思議な変拍子感覚も不思議と憎めないアクセント♪♪~♪
あぁ~~、これからの季節、やっぱりラテン歌謡は日本で生活する我々にとっては、必需品でしょうねぇ~~、殊更昭和歌謡の愛好者の皆々様には (^^♪
ということで、サイケおやじは密かに(?)にラテン歌謡の私的オムニバスファイルを制作中でして、もちろん、これは車での移動には用途絶大というか、ハンドル握る手に余計な力が入りそうで、実はリラックス出来る夏場のマストアイテムになればなぁ~~♪
そんな思惑も、また楽しいと思っているのでした。