■サウンド・オブ・サイレンス / Simon & Garfunkel (Columbia / 日本コロムピア)
都市生活を代表する乗り物のひとつが地下鉄でしょう。
喧騒と渋滞の街の、さらにその下を轟音けたたましく駆け抜ける列車は、暗いトンネルばかりの中から密度の高い人生のような駅構内へ滑り込む繰り返しで、その1日を終えていくのですから、なかなか意味深な日常だと思います。
さて、そんな街のひとつであるニューヨークへサイケおやじが初めて行ったのは1981年でしたが、この時は乗り継ぎの飛行機の関係等々で強烈な時差ボケに襲われ、一緒に行動していた仕事での同僚もそういう状態でしたから、現地時間の極めて早朝から、2人で泊っていたホテル周辺を徘徊する仕儀となりました。
もちろんニューヨークは治安が悪く、そんな深夜の延長である時刻に無防備な日本人がふらふら歩き回るのは愚の骨頂だったかもしれませんが、こっちは2人だし、あまり考えもしませんでしたねぇ。
そして近くの地下鉄駅構内に入った時、そこで声を掛けて来たのが、観光客相手にポラロイドの記念写真を売りつけるカメラマンでした。
まあ、普通なら無視してしまうところだったんですが、何んとそいつは小道具まで用意していたという商売熱心さに感動!?
それが本日掲載したジャケ写と同じ構図と道具立てによる記念写真だったんです。
とはいえ、その時はギターを持たせられ、ポーズを指示されていたにもかかわらず、それが何の意味なのか理解出来なかったのが本当のところでした。
しかし出来上がったポラロイド写真を渡されて、思わず唸りましたですねぇ~♪
これは、俺たち、S&Gじゃないかっ!!!
ということで、その時の思い出はポラロイド写真よりも強く鮮やかな記念になりました。
さて、肝心の掲載したシングル盤は、サイモンとガーファンクルによる説明不要の大名曲ではありますが、ジャケットには「トラディショナル・フォーク・ソングを唄う、ニュー・グループ!」なぁ~んて記載があるんですから、いやはや微笑ましいかぎりです。
このシングル盤はサイモンとガーファンクル名義では、、おそらく我国で最初に発売されたものかもしれません。
ご存じのようにサイモンとガーファンクルは、この「The Sounds Of Silence」によって欧米で大ブレイクを果たしたわけですが、以前にも書いたとおり、日本では例の映画「卒業」が流行って以降の人気沸騰だったように思います。
最後になりましたが、そのポラロイドを撮影して売りつけたカメラマンは、当然ながら賭け出しだったようですが、そのアイディアの卓抜さがあるかぎり、きっと成功したに違いないと思っています。
そして素敵な思い出を、ありがとう♪♪~♪
>>行ったのは1981年
偶然ですが、私の初NYも1981年でした。
地下鉄は落書きだらけ、最後尾の車両にはショットガンを担いだ警官、トークン入れずに改札を飛び越える黒人…噂通りの治安の悪さでした。
そんなNYでしたが、私は運良くMSGでクイーンのLIVEを見ることが出来ました。
そんな事、思い出しました♪
コメント感謝です。
そうですね、NYの住民の出鱈目さ、治安の悪さは、権力でなんとか防いでいる感じでした。
一番、たまげたのは、街の汚さというか、ゴミだらけだし、清掃会社のゴミ回収はテキトーだし……。
それと地元の知人アパートへ行ったら、鍵が8個も付けられていました(苦笑)。
やはり日本は天国でしょうか。
そういえばMSへは、プロレスを見にいく予定が流れたのも、この初NYでした。仕事は辛い思い出……。