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サイケおやじの生活と音楽

男気横綱・北の湖に合掌

2015-11-21 12:36:45 | Weblog

昨日、長距離移動中に入って来た日本相撲協会理事長・北の湖親方の訃報には、流石に驚かされました。

もちろん現役時代の太々しさ、堂々とした本物の強さをリアルタイムで見せつけられたサイケおやじにしてみれば、こんなに呆気ない逝去は信じ難く、同時にそんなになるまで職務を離れることが出来なかったという境遇と責任感には、畏敬を覚えるばかりです。

振り返れば、故人の現役時代後半、つまり輪島が引退してからは、孤高の横綱として相撲の本質を体現し、それゆえに「憎たらしい」と、その強さを疎まれていましたし、理事長に就任してからは「薬物事件」「かわいがり事件」、さらには「八百長問題の発覚」等々で相撲の人気が凋落していた中、何時の時代も真っ向から勝負や仕事に忠実だった姿は、誰しもが認めざるをえないでしょう。

また、現役時代は先代貴乃花や輪島という、華やかな人気力士と活躍の場を共にしていた所為もあり、加えて勝負に徹するあまり、所謂「ダメ押し」も少なからずやらかしていたあたりは、ど~しても幅広い人気には結びつかなかったわけですが、そんな非礼な言葉に対しても、故人は揺るぎない信念があったはずです。

恥ずかしながら、サイケおやじは、北の湖の早すぎる訃報に接し、ようやくその事に気がつかされました。

協会の運営に関しては、それなりに人材が揃っているでしょうし、相撲そのものの人気も、まあなんとか安泰が続くとは思っていますが、それにしても同列の大横綱・白鵬が「猫だまし」というよりも、「お客だまし」をやらかした直後に苦言を呈していた理事長の他界には、悪い予感も滲みます。

どうか故人には、草葉の陰でなんとやらよりも、安らかな永眠を心から願っております。

北の湖、永遠なれっ! 合掌。

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6 コメント

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堂々たる純粋 (てつや)
2015-11-21 18:20:10
北の湖の訃報にはびっくりしました 現役時代、土俵に落ちた負け力士に、手も貸さずに威張りくさって「どんなもんだ」と言わんばかりの態度に、強すぎて傲慢に見え、人気が今ひとつのところがありました。
ところが後に、あれが北の湖という横綱が、負けた相手に対する礼だと知りました。手をとって起きあがるのを手助けするのは相手を見下す所作だというのです、
自分が信じた美学を純粋に貫く魂にはうなるのみです
安らかにお眠りください 
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Unknown (奇厳丈)
2015-11-21 18:25:20
現役時代は強すぎて嫌われたりしましたが、理事となってからはそれなりに改革にも勤めてましたね。
しかしガンって事は前から分かってなかったんでしょうかね。今だとまだ若いと感じますが、力士は割と短命です。力士としては長生きした方かもしれません。
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驚きました (秀和)
2015-11-22 12:00:17
北の湖理事長の急逝に、またそれをサイケおやじ様が記事にしたことにも。
昨日は私の「冒険少年秀和王国」でも拙いながら、記事内で触れさせていただきました。ちょうど昨日・今日と静岡に来てました。団体は違いますが、タイガース時代の瞳みのるさんと同じ目的でした。まあそれは置いといて…。
新潟から行きの道中の長野「信濃毎日新聞」では元・大鷲関(何でも北の湖さんとは親しい間柄だそうです)を山梨「山梨日日新聞」では元・富士桜関を紙面に登場させて故人を偲んでおりました。この紙面作りにも感銘を受けた次第です。
輪湖時代は私の中高生時代にあたりますが、当時の「阿佐ヶ谷(グループ)vs両国(グループ)」というスポーツ紙のアオリが懐かしいです。あまり好きじゃなかったけどね、それは。私は北の湖さんは割りと応援してました。貴ノ花も輪島も好きじゃなく、北の富士や二子岳に大文字が好きでしたね。そういう記事も書いています(微笑)。
若天竜、若鳴門、禊鳳、追風山、天水山、朝岡…等で漢字を覚えた小1坊でしたから。

故人のご冥福を衷心よりお祈りいたします。ありがとうございました。
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真摯な生き様 (サイケおやじ)
2015-11-29 15:08:12
☆てつや様
コメント、感謝です。

「美学」というには、あまりにも「朴訥」だったのが北の湖の相撲道だったように思います。
そんな一途なところは、なかなか見習うことも難しく、だから一般的な人気とは無縁だったのかと……。

でも、凄い人でした。
合掌。
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貫いて (サイケおやじ)
2015-11-29 15:11:10
☆奇巌丈様
コメント、感謝です。

ガンとわかっていても、自分の体力を過信してしまうのは、ありがちな事かもしれません。

おそらくは責任感を優先させた悲劇という事も……。
合掌。
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あの時代 (サイケおやじ)
2015-11-29 15:15:23
☆秀和様
コメント、感謝です。

どうやら輪島も体調が悪いとか……。
先代貴乃花も既に故人、同時代の大相撲を作り上げていた力士が偲ばれますねぇ。

合掌。
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