■君にしびれて / 望月浩 (東芝)
先日、某ネットオークションで往年の特撮テレビドラマ「光速エスパー(昭和42年・日本テレビ)」のDVDボックスを落札し、それが届いて早速鑑賞したところ、主題を歌っていたのが本日の主役たる望月浩でした。
いゃ~、その溌剌颯爽したフィーリングは流石、昭和40年代前半に青春歌謡スタアとして人気を集めた、その真実を痛感させられましたですねぇ~♪
そして思わず出してしまったのが、サイケおやじがこれしか持っていないという、望月浩の最大(?)のヒットシングル「君にしびれて」というわけです。
しかし、それにしてもジャケ写のキャッチコピーが「エレキ演歌 No.1」ってのは完全に???の皆様が大勢いらっしゃるでしょうねぇ~。
もちろんサイケおやじにしても、それは否定致しませんが、同時にリアルタイムを体験した個人的な感性としては、それも有りっ! だったように思います。
ただし、ここでは「演歌」の一般的な概念であろう、湿っぽいコブシ系の節回しは表出しておらず、リバープを効果的に使った演奏カラオケパートのエレキサウンドの魅力と所謂青春歌謡曲の見事な合体が痛快至極♪♪~♪
そこには東芝レコードに特有の重低音主義が用いられていますし、何よりも発売された昭和41(1966)年当時の青春模様が詰め込まれた歌詞を流行のエレキで彩ったサウンドプロデュースの妙、そして望月浩の矢鱈に激しない歌謡曲保守本流のボーカルに好感が持てます。
ちなみに作詞は沢ノ井千江児、作曲は萩原哲昌なんですが、このリズムとピートとメロディ展開は、筒美京平が後の昭和60(1985)年に書いて、C-C-Bに歌わせた「ロマンチックが止まらない」とクリソツでしょう。
と思っているのはサイケおやじだけかもしれませんが、望月浩は同年6月のビートルズ来日公演の前座で、ブルーコメッツをバックに「君のしびれて」を熱唱したと言われていますから、今や歴史的名曲名唱と断言することも吝かではありません。
ということで、冒頭に話に戻りますが、その「光速エスパー」は同時期に放送されていた「ウルトラセブン」と共通するようなテーマも含んだ本格的なSF実写作品だったんですが、残念ながらストーリーの面白さを完全に活かせなかったチープな特撮が賛否両論……。
それは現代の感性では、尚更に痛いところに見えてしまうのが、サイケおやじの正直な気持ちです。
しかし、だからこそと言うべきでしょうか、望月浩が歌ってくれた主題歌が眩しいのだっ!
ちょいと贔屓の引き倒しかもしれませんが、ちょいとレコードを探索してみようと意気込んでおります。
望月浩のベスト盤CDとか、無いのかなぁ~~~~。
当時は電気屋さんの前によくエスパーがいましたよね。
大人になってからビデオを買って(やはり某オークション)観てみると、光速エスパーは今で言うスピリチュアルな要素、感覚が前編に感じられて、当時としてはけっこう何気に異色作だったのかも知れないですね。
特に同じ助けるにしても、助けられた方は何で助かったのか分からない…みたいにする所とか、しかもそれが変な道徳観や「かくあるべし!」的価値観、お手柄自己顕示的演出路線で「そうだったのか!エスパ~、ありがと~う!」とかではない所がけっこう好きですね。
それとやっぱり子供のときは全然わからなかったんですが、方に乗ってる小鳥型アドバイスロボットってお母さんだったんですねぇ。
望月さんの曲は他にもエスパー2号の子供たちが写真に取られて爆発しちゃう話(第23話)に出てくる宇宙人(プーペ星人)が歌ってたブルースター・幻の星っていうのが劇中に登場していて、これがまさにエレキ歌謡曲!って感じでしたね。
コメントありがとうございます。
「光速エスパー」はチープな特撮ゆえに物語が印象深いという逆説も成り立つように思います。
確かに子供時代よりも、大人になってから、シミジミと分かってくる部分もあるのが、優れた子供向け番組かもしれません。
東芝特約店前に設置してあったエスパー人形、ありましたねぇ~♪
当時は商店の前に薬屋だったら「象」や「カエル」の人形もありましたが、それだけ子供が金儲けのターゲットであり、少子化の現在では消えてしまったのも、当然でしょうか……。
そこで高齢者向けエレキギターの往年の名品とか、飾る店が増えるかもしれませんよ。
シビれた後には、●●●●をなぁ~んてねっ♪