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サイケおやじの生活と音楽

徳丸純子はスタンダードなアイドルか?

2021-09-09 19:13:15 | 歌謡曲

聖・ファーストラブ / 徳丸純子 (TDK)

未来において歴史的観点から我が国芸能界の「1980年代アイドル」というジャンルを考察した時、トップどころとして松田聖子や河合奈保子、おニャン子クラブの面々等々の名前は容易に調べがつくでしょうが、押し並べて有象無象が入り乱れて登場していた実相の中で、如何にも平均的なアイドルを比定するとすれば、おそらくは本日の主役たる徳丸純子は最右翼の存在かもしれません。

もちろん、皆様からの異論は多々ございましょうが、とにかくも昭和58(1983)年春に本日掲載のシングル盤をデビュー作として登場した彼女は、ジャケ写ポートレートからも一目瞭然、ちょいと隙間(?)が感じられるルックスが妙に愛くるしい雰囲気ですし、そのイヤミの無い素直さが未だ芸能界に馴染みきれていないところは、なかなかの魅力でしょうか。

また、肝心の収録A面曲「聖・ファーストラブ」が作詞:阿久悠&作曲:小杉保夫から提供された典型的な独白スタイルの恋愛ソングであり、ミディアムテンポで優しいメロディに附された萩田光雄のアレンジが、これまた重いビートに華やかなストリングス、キャッチーなリフをやってくれるキーボード等々、全く当時のアイドル歌謡ポップスの王道を極めんとする姿勢なんですから、たまりません (^^;

と書いてしまったのも、徳丸純子の歌唱が拙さをベースにした節回しの妙と申しましょうか、所謂ヘタウマとは一線を画しつつも、トーシロっぽさをウリにしたかの様なプロデュースがサイケおやじには感じられるんですが、いかがなものでしょう。

そんなこんなの手法は、彼女ばかりではなく、同時代に登場した夥しい女の子アイドルの歌唱にはスタンダードの仕様だったんですが、そこから徳丸純子が抜け出して輝いているのは、サビのメロディ展開における、せつない節回しの自然さなんですよねぇ~~ (^^♪

このあたりは、完全にサイケおやじの独断と偏見ではありますが、個性と没個性の間で主張される自意識こそが、一般人とアイドルの決定的な違いだとしたら、徳丸純子は全てにおいて、それが満たされた存在だったと思うんですよ。

何よりも、そのナチュラルな可愛さは永遠かもしれません (^^♪

ということで、本日は「アイドル論」とまでは行き着きませんが、日頃ロリ趣味の無さを公言しているサイケおやじにしてみれば、徳丸純子はギリギリのラインというか (^^;

やっぱり……、万人共通の認識としての「可愛さ」ってのは確かにあるんでしょうねぇ~~。

本日は、それが徳丸純子というわけですが、その感じが未来人には伝わるのか?

大いなる疑問は打ち消せないのでした。

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