■マイタイとため息と / 多岐川裕美 (Taurus)
暑くて、鬱陶しい昨今の夏、皆様が愛飲しているのは、なんでしょうか?
サイケおやじは、もっぱら麦茶かブラックのアイスコーヒーばっかりが定番になって幾年月、つまりは全くムードの無い日常ではありますが、それでも若い頃には、それなりにカクテルを女性に…… (^^;
なぁ~んて事もありましたですよ、遠い日の思い出ではありますが (^^;
で、夏場で、そんな時の定番切り札が、「マイタイ」というラム酒のカクテルで、これは所謂トロピカルなオシャレ系であり、ちょっぴり甘ったるくて、フルーツ片や可愛らしいアクセントが彩りになっていたので、まあ……、そ~ゆ~場所や雰囲気には無難でありましたですねぇ~ (^^;
もちろん、アルコール度数も高からず、低からずでしたから、誰もが持っている下心を見透かされる心配も無かったはずが、実は逆!?
というオチも確かにありました (^^;
ですから、歌謡曲の世界にも「マイタイ」という言葉が用いられていたのが昭和50年代の流行だったみたいで、例えば昭和57(1982)年に多岐川裕美が出した本日掲載のシングル盤A面曲は、そのものスバリっ!
作詞:安井かずみ&作曲:加藤和彦が提供の「マイタイとため息と」なんですから、如何にも「女優の歌」らしい、その「芝居がかった」歌謡世界はお約束以上の仕上がりなんですねぇ~~♪
もちろん、曲調はミディアムアップのニューミュージックに分類されそうな展開であり、加えて清水信之のアレンジにはデジタルサウンドを活かしたフュージョンタッチが認められますから、これまた如何にも当時の洋楽最前線を意図したものでしょう。
しかし、これまた皆様ご推察のとおり、肝心の多岐川裕美の歌いっぷりがヘタウマというのも気後れしそうな感じでして、それを持ち前の演技力でカバーしているあたりが、このシングル曲の魅力かもしれません。
なにしろ、歌詞の世界は大人の恋愛模様≒火遊び系?
ですからねぇ~~ (^^;
もしも、これが現実世界であったなら、似合う・似合わないを問われてしまうのが市井の我々じゃ~ないでしょうか (^^;
少なくとも、サイケおやじには似合わないシチュエーションであります (^^;
しかし、それじゃ~、何のために冒頭に述べてしまった「マイタイを女性に振る舞う」っていう行動は?
と問われれば、結局はカッコイイ真似がしたかったんですよ、若気の至りってやつで (^^;
だいたい、そんなんで落ちてしまう女なんてのは、サイケおやじの好みではないという告白も、大した説得力は無いんですが…… (^^;
ということで、今日は愚痴と悔恨、そして恥の上塗りに終始してしまいました。
それも、また明日からの終わりなき日常へ向けての弾みと思っていただければ幸いでございます <(_ _)>