OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

堀ちえみの re-born を信ずる

2019-02-24 19:25:18 | 歌謡曲
リ・ボ・ン / 堀ちえみ (キャニオン)
 

一昨日の金曜の夜、サイケおやじはテレビ出演で自身の癌の告白と闘病への決意を語る堀ちえみの気丈な姿に接し、我知らず……の落涙でした。

もちろん彼女が重病という報道は当日以前から明らかにされていたのですが、それをサイケおやじは金曜日の夕刻までロストワールドに遠征していたもんですから知る由もなく、ちょうど帰宅した直後から始まった件のテレビ番組には愕然とさせら、本当に衝撃を受けました。

当然ながら、一番に苦しんで、心身ともに苦痛で潰れそうになっているのは堀ちえみ本人でありましょう。

ところがテレビ画面の中の彼女は、見ているこちらがハラハラするほどに健気な冷静さを滲ませているのですから、もはやそれを演出や演技なんていう愚直な行動とは決して言えず、むしろ前向きに達観したナチュラルな強さには魂をゆすぶられるばかり!

本気で涙が滲んでしまいましたですよ。

その病、舌癌とそこから転移したらしい悪性リンパ腫という現実を思えば、長時間を費やす手術やその後のリハビリにしても、なかなか予断を許さないものがあるはずで、しかも患部の情態によっては会話や食事のみならず、彼女の本分でもある歌手としての活動にも暗雲が漂うと……。

その厳しさを自覚しているのでしょう、番組のラストで「歌っておきたいんです」と語った後に披露してくれたのが、昭和60(1985)年初頭に発売された本日掲載のシングル盤A面局「リ・ボ・ン」でありましたから、もう……、サイケおやじは……、刹那の境地……。

なにしろ、告白すればサイケおやじは彼女の持ち歌の中でも、相当に大好きな楽曲がこの作詞;三浦徳子&作曲:松田良が提供の「リ・ボ・ン」なんですよ。何故って言えば、メロディやサウンドの作りがモロにベンチャーズ歌謡していますからっ!?! 

萩田光雄のアレンジもギターをメインに如何にも1980年代風味が強いという、なかなかの仕上がりですから、ヒットしたのも当然が必然とはいえ、まさか時代を越えた今、苦境の最中の彼女によって歌われてしまうなんて、想像すら出来なかった現実に絶句して落涙するのみという有様でした。

あぁ……、何も知らずにテレビ画面を眺めていれば、全く普通に熟女となったアイドルの思い出のメロディであるはずが、神様は残酷です。

でも、堀ちえみは絶対に負けないっ!

サイケおやじは、それを強く、固く信じております。

報道によれば、手術も無事に終了したとの事、今は静かに彼女の回復と復帰を待つのみの心境です。

そうですよっ、彼女が歌ったのは「リ・ボ・ン」、それを「re-born」と思うのは、サイケおやじだけではないでしょうからっ!
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