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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

二人の夏に癒される

2014-08-14 15:18:52 | 日本のロック

二人の夏 / 愛奴 (CBSソニー)

そんなものがあればの話ですが、今や我が国歌謡曲の夏歌部門では裏名曲かもしれないのが、本日掲載のシングル盤A面収録の「二人の夏」でしょう。

もちろん、それが知れ渡ったのはリアルタイムで世に出た昭和50(1975)年夏の事ではなく、しかも演じている愛奴と名乗るグループのオリジナルというよりは、そのメンバーのひとりして「二人の夏」を書いた浜田省吾が昭和50年代末頃からブレイクした結果としての後追い現象であり、さらには山下達郎がステージライブのカバー演目のひとつとして歌っていた事も大きいと思います。

なにしろ「二人の夏」はズバリ! ビーチボーイズ系の所謂サーフバラードですからねぇ~~♪ 前述した山下達郎が気に入ってしまうのも当然が必然であり、自らカバーしたライブバージョンを世に出しているのは、なかなかの稚気と言っては贔屓の引き倒しでしょうか。

しかし愛奴のオリジナルバージョンでは、なんとっ!

ご丁寧に間奏のギターソロでビーチボーイズが1965年に出したLP「サマー・デイズ」に収録していたインスト曲「Summer Means New Love」を堂々と引用しているのですから、リアルタイムで聴いて、一発でレコードを買わされたサイケおやじの心中は決して穏やかではありませんでした、恥ずかしながら。

で、実は当時、愛奴の生ライブには接したことがあるんですが、最初の時は失礼ながら、ターヘの決定版で、特にドラムスとベースがヨタヨタしていた印象がありましたから、そんな愛奴を見たら、自分達のバンドの方が絶対に上手いと思っても不遜ではないでしょう。

ところが、それからしばらくして再び接した愛奴は、ドラマーが死ぬほど上手くなっていて、仰天させられましたですねぇ~!?!

その真相はメンバーチェンジに他ならず、今では良く知られているとおり、愛奴は町支寛二(vo,g)、青山徹(vo,g)、山崎貴生(vo,key)、高橋信彦(b)、浜田省吾(vo,ds) の5人組でスタートし、この「二人の夏」を出した頃も同じ体制だったようですが、浜田省吾に代わって入ったドラマーの岡本郭男は後にスタジオミュージシャンとして売れっ子になり、また、和製EW&Fとして人気を集めたスペクトラムにも参加したという凄腕の名手だったんですよっ!?!

サイケおやじが驚いた愛奴の変貌は、つまり浜田省吾がバンドを抜けた後の状況だったというわけです。

しかし、それはそれとして、やっぱり愛奴の「二人の夏」は素敵です♪♪~♪

個人的に浜田省吾に関心は無いんですか、この曲を残してくれた事には感謝であります。

ということで、夏には夏の歌を楽しむのが素直で疲れません。

今年はお盆に法事があったんで、人並みの過ごし方をしたら心身ともにキツイ状況のサイケおやじではありますが、この「二人の夏」を聴けば、ホノボノとせつない気分に癒されるのでした。

コメント
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