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~サッカーを中心に日々の雑感など~

地方から

2014年06月05日 | 雑感

 少し時間が経った話だけど、6月1日は朝日新聞北海道支社の創立55周年だったそうだ。民主党政権時代の鳩山さんや、小沢さんの政治とカネの問題、陸山会事件の扱いあたりから、おかしな記事が多くなったけど、やっぱり親の代から読んでいた新聞だからね。特に冬の間、雪にも負けず、早朝に新聞を届けてくれる配達員さんにはいつも感謝。道内版は特に歴史を軸とした記事が楽しみ。

…朝日新聞は1879年(明治12)年に大阪で創刊、2年後に函館に記者を置いて以来、道内に通信網を広げ、1959年(昭和34)年に北海道支社を創設して札幌で印刷を始めました…というところまではいいけど、北海道テレビ放送(HTB)と連携をさらに深め…というのはどうかなあ。なんだかTVの娯楽性に引っ張られてしまうようで。

最近になってやっと、解釈改憲で集団的自衛権行使へ突き進もうという安倍政権の暴走には、保守陣営からも不安の声が雑誌に掲載されるようになってきた。民主党は右も左も同居だし、野党がバラバラで止めさせる手だてがないというのが現状。自民党議員に投票した選挙民は果たしてこんな安倍政権を想像していたのだろうか。

本社では要職についているろくでもない連中が盛んに安倍首相と会食をするという、ジャーナリストの良心をどこかへ投げ捨ててしまったこういう時こそ、地道な取材で街の声を集め、地方から中央に発信する支社の存在価値あり。

「秘密保護法」には地方議会でいくつもの反対決議があったし、反原発の集会やデモは途切れることなく続いている。5月21日の福井地裁の大飯原発に対する樋口英明裁判長の「差し止め」判決は、「生存を基礎とする人格権は法分野において最高の価値を持つ」という判断を示し、経済よりなによりも住民の命が一番大切という、感動的なものだった。

安倍政権は取り返しのつかない方向へ進んでいるようで恐ろしい。そのうち報道もワールドカップ一色になるだろうが、道内版では景気のいい話だけではない、そうした実情もしっかり伝えてほしいものだ。