「ラ・ラ・ランド」

「シェルブールの雨傘」も「理由なき反抗」も観てはないけどさ、ストーリーやらエピソードは知ってる。
「ラ・ラ・ランド」もハリウッドの大人(私にとっては若者だけど)の夢物語りをミュージカル仕立てで描いてるも分かる。
スマホやプリウスが小道具で使われるけど、時代がいつなんだか、良く分からない雰囲気で。色もきれいで。



最後、ミアが恋に落ちたと同時にセブも恋に落ちてたら、もっと2人の理解が深まってて、お互いの目標に向かっての遠距離恋愛もクリアできて、お互いが今も隣同士に入られたのに・・・。ちょっと、道の曲がり角、ズレテしまった。というのが、最後の15分位で描かれる。ここで、ウルッとさせるから、映画を観た後、とってもいい映画に感じさせられるんだが・・・。



でもね、おばさんは、そんなラストに騙されないんだよ。長いんだよ。2時間ちょっとなのに、3時間以上に感じられて・・・。真ん中、退屈で。一緒に観に行った人、寝てるんじゃないかと思った。



そして、なんか全体に貧相なんだよなあ。ゴージャス感がないのよね。最初の高速道路のシーンも、ロケでやらなくても、スタジオでやった方が良かったんじゃないかな、と思う。本当の高速道路だから、横に広がれないないので構成が。それに景色が広過ぎて・・・。
プールでもカメラもなあ、他の映画(「ウォール・ストリート」とか)の方が豪華でワクワクしたし。アカデミー賞撮影賞も取ってるんだけどさあ。プラネタリウムのシーンもなんだかな薄っぺらくて。

胸の小さいエマ・ストーンより、ライアン・ゴズリングの押さえた演技の方が良かったし・・・。ダンスのシーンもなあ、昔の白黒映画のミュージカルを覚えてるからなあ。



ミアの設定も無理やりで。大学辞めて、ハリウッドに出てきて、ルームシェアして、カフェでバイトしてオーデション受けまくって早6年という設定なのに、プリウスに乗ってて、洋服や靴もいっぱい持ってて。実家がすごい金持ちにも見えないのに。宝くじにでも当たったのか？　1人芝居、6年もいるのに、あんなに観客が来ないのか？　友達いないようだ。で、いきなり大スターになる。パリで撮影した映画でだ。ハリウッドはいいのか？資本提供だけで？　で、あっさり次の男かあ。まあ、元々1年も付き合ってなかったんだし。なんだかなあ。



まあ、ミアもセブも、予定の日時を忘れてしまうという、大きな欠点があるし。

こんなに評価高いのにね。期待が大き過ぎたのかな？

ルームメイトで、「エクス・マキナ」でキョウコを演じたソノヤ・ミズノが出てた。

「キングコング：髑髏島の巨神」

IMAX 3D 試写会で鑑賞。



キングコング、リアルタイムで3回目のリメイクを観るのか・・・と、思ったら。副題：髑髏島の巨神。
そう、ただの怪獣映画だった。
巨大生物の島からの脱出劇。
ネモ船長みたいなキャラクターもいるし。



子供の頃、TVでやってた日米合作アニメの、主題歌（小林亜星作）そのもの。
未だに唄えるぜ。小さい時覚えた事は、本当に良く覚えてる。
「大きな山をひとまたぎ キングコングがやってくる
恐くなんかないんだよ キングコングは友達さ
火山も津波も洪水も キングコングにゃかなわない
戦えキングコング ぼくらの王者

頭を雲の上に出し キングコングがやって来る
逃げなくっていいんだよ キングコングは友達さ
嵐も地震も怪獣も キングコングにゃかなわない
戦えキングコング 世界の王者」



キャストは無駄に凄い！



アカデミー賞主演女優が、熱帯のジャングルでロングヘアのままタンクトップで頑張るぞ。
作品を選ばないサミュエル・L・ジャクソンは「ディープ・ブルー」を思い出させる。
ジョン・グッドマンも、そんな役かあ・・・。
日本人も出てるけど、資本提供の代わりの場違いな中国人の美女(？)も出てる。
おまえも髪を結べ。ジャングルでのサバイバルなのに。
トム・ヒドルストンは、良い身体になっていた。

船の甲板に停まってたヘリコプターと、島の磁場嵐みたいのに突っ込むヘリコプターの数が合わない。
あんなに苦労して上陸したのに、島の北側の待ち合わせ場所に着いたらあっさり帰国。
まあ、辻褄は合わないが、しょうがないかあ。



息子を思うアメリカ兵や、仲間の生かすために特攻するアメリカ兵。過酷な島で、和やかに生き抜く現地の人。祖国に戻る第二次大戦から島にいるアメリカ兵など、ホロっとさせる場面も入れてるけど、泣く程ではないな。まあ、元々泣かないけど。

キングコングは、東山動物園のイケメンゴリラに似ている。



頭のおかしなリーダーについていくのは辞めよう！という、メッセージが強い。撮影当初は、そのつもりではなかったはずだが。

で、この映画。アベンジャーズみたいにシリーズ化するらしい。日本の怪獣たちが出るらしい。
もうさあ、そういうの、辞めればいいのになあ。



あっ、観てる間は、面白い映画だよ。