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旅行やら映画やらの独り言

「犬が島」

2018-06-17 17:56:34 | 映画
ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」 は、まあ面白かったし、ハリウッドでもしばらく興行成績ベスト10に入ってたし。ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞したとは言え(この手の映画祭の受賞作品て、分かり易い映画が好きな私には…無理)、どうかな?楽しめるかな?と思って行ったんだが・・・。

やっぱ、ダメでした・・・。

前向きな実験作品ではあるけれど。
言語が、日本人が話すところは日本語で、犬は英語で、アナウンサーや通訳は英語。これは成功。違和感なく多言語でも、観客は大丈夫なんだあ、と思った。ただ主人公のアタルの声が・・・。日本人とのハーフの子供らしいんだが、日本語自体が下手でさらに役者としても下手で。
日本語の聞き取れない英語圏の人は気にならないかもしれないが、日本人には聞き取るのも辛いし、他の声優とのギャップがあり過ぎ。

あと、画面のレイアウト、特に色はきれい。

ただね、ストーリーが詰まらない。
大昔の、少年が悪者退治を伝説を最初から持ち出してくるなら、少年アタリに小林市長やその悪者仲間を退治してほしかった。
ほとんどが、少年と犬が「犬が島」を歩く、単調なロードムービーになってる。
戦えよ、アタル。何もしないじゃん。
ハッカーが活躍するだけじゃん。なのに、なぜ小林市長、降参したんだ?

あと外国人が思いがちな、変な間を、日本特有の文化と考えてるらしいので、飽きる。

まあ、所詮映画なので、「日本」の描き方には文句はつけないけど。

完成度の高い、実験作品だった。
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