9月23日 金曜日・祝日
「影向寺遺跡第33次調査現地見学会」に参加してみた。老後の趣味の、何か参考になるかなあと思って。
7世紀以降の、主に奈良・平安時代の影向寺(“ようごうじ“と読むそうだ)とその周辺の遺跡の発掘現場だ。住所は川崎市宮前区野川本町で、武蔵小杉駅からバスで15分位で、その後徒歩5分強。
バス停には、この看板があった。この辺り、奈良・平安時代にはかなり栄えていたようだ。
で、見学会は受付順に30名ずつ。無料。受付をすると、本日の資料以外に川崎市遺跡リーフレット3冊とクリアファイルが貰えて、アンケートに答えると選べるプレゼントがあって私はマスクケースを貰った。この受付の方はボランティアなのだろうか? 私にできるかな?
左側の青い点線と実線の、真ん中の変な形の黒罫(2区)とその下の黒罫(1区)が今回の見学会の場所。上の小さな四角形の黒罫部分(3区)はすでに埋め戻されて、今回の受付のテントが立ってた。
真ん中の推定金堂とある辺りが現在の影向寺。
第2区から説明スタート。
青い紐が張ってある場所が溝状遺構だそうだが、正直、良く分からない。でも、説明している教育員会の人はとっても楽しそうだった。
第3区
わざと掘り残して凸状になっているのは、その上で瓦が発掘されたため。
で、説明会場を出て、第3区を横の道路から見て、初めて、溝状遺構の意味が分かったよん。
土の色が全く違うから溝があったと分かるんだ。やっと納得。
影向って、「神仏の憑りますところ」という意味らしい。
↑ 薬師堂
↑ 太子堂
↑ 乳イチョウ
↑ 影堂石
この石が今回調査している遺跡の時代の、塔の礎石だったらしい。ここにも教育委員会の人がいて説明してくれた。
↑ 薬師如来像等の安置堂
今回見学会に合わせて、お寺のご厚意で開けてくれたそうだ。
やっぱり遺跡の発掘って、地域の理解と協力あってこそなんだなあ。
そして、調査が終わると、途中にあった橘樹官衙遺跡群みたいに埋め戻されてしまうそうだ。
ただ、芝生があるだけ・・・。なんか、それも寂しいなあ。だから、「みられるうちに!」と見学会に人が集まる訳かあ。なるほど。
そう考えると、外国の、遺跡がショッピングモールの壁になってたり、店の床がアクリルガラスになってて見られるようになってたりするのは、良い考えかも。