落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「死霊館 エンフィールド事件」

2016-07-21 22:07:12 | 映画
まあ!なんて真面目な作りの、ホラー映画なんでしょう。そういう意味でびっくり!
134分という、長時間、きちんとまあ作ってある事!

テーマは、エルビス・プレスリーが唄う「愛さずにはいられない」。夫婦愛と親子愛が、悪魔に立ち向かう!

「死霊館」での奥さん引きこもり事件の描かれてるし、心霊コレクションルームには、スピンオフ映画の主人公「アナベル」も鎮座してる。(2作品共DVD鑑賞)そんな意味でも丁寧な作りだ。

登場人物は、主人公のウォーレン夫妻はじめ、善人ばかりだ。向かいの家のご夫婦も、呪われたホジソン一家の面倒をきちんと親身になってみる、とってもいい人だ。



ウォーレン夫妻とターゲットにされたジャネットと母親と兄弟が、「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ一家みたいに、エドのギターで心を通わせ、心霊学者のおじさんのキャラも掘り下げられ、せっかく良い雰囲気になるのに、そこから一気に暗転。おいおい、お役所仕事かよ。ヴァチカンにエクソシストを派遣してもらうのに、何と面倒な事か。しかも、悪魔、なかなか策士だな。幽霊を手下にするのか。その割には、いつものパターンで、名前を自分で教えたくせに、その名前を呼ばれると地獄に戻る。そして、エド大活躍! ロレインも頑張るぞ!めでたしめでたし。



恐くはない。血もでない。誰も死なない。家族で安心して見られます。



個人的には、笑いたいシーンが結構あって。笑う雰囲気ではなかったので、耐えたけど。時代が1977年なので、年齢的に私、ジャネットのお姉ちゃんのちょっと上位なのよ。年齢が。なので、お姉ちゃんが「刑事スタスキー&ハッチ」の大ファンらしくて壁にポスターがいっぱい貼ってあってさ。デビット・ソウルの唄も流れるんだよ。ビージーズもね。で、ジャネットがテレビで「モンティ・パイソン」らしきお笑い番組を観てると、ビルの霊にチャンネル替えられて。それを何度も繰り返したり。昔の映画の原理のおもちゃから出てくる赤い服の化け物の歩き方も「モンティ・パイソン」のネタっぽいなあ。


でも、「悪魔」なんだよなあ。カトリック教徒じゃないからなあ。「悪魔」と決めつけられてもなあ。宗教を超えた「邪悪な者」として、うまく処理できないのかな。そう思うと、スピルバーグが製作、トビ―・フーパー感得の「ポルターガイスト」って、うまく悪魔にふらずに、異教徒でも恐がるようにうまく作ってたよなあ。



で、この呪われた家は、ロンドンの家なんで、2軒で一戸建てパターンなんだが。ホジソン一家の隣の家の人は、まったく大丈夫だったのかな?壁1枚なのに。
コメント
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