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旅行やら映画やらの独り言

「ヘイトフル・エイト」

2016-03-05 12:48:11 | 映画
クエンティン・タランティーノだ。R18だ。70mmフィルムだ。
南北戦争後の西部劇。人種ネタ満載だ。
血や吹き飛ばされる頭の量は、「ゾンビスクール」よりはるかに多い。
観た後、しばらくすると忘れる内容ではない。



木造のキリスト像アップの後に、なぜか流れるのは「ローズマリーの赤ちゃん」の曲だよね?
音楽は、エンリオ・モリコーネ。でも、どこまで仕事したんだろう?
年齢的も、タランティーノの口出し的にも。



でも、練りに練られた密室ミステリーじゃないから。  

これが、密室ミステリーなら、他の作品に失礼だ。あんまり、ミステリーと言うから、登場人物の数が合わなくなったシーンでは「そして誰もいなくなった」パターンかと思ったわ。



ミニ―の(敢えて)休憩所(と言おう)に着くまでのセリフ劇が退屈だという評価もあったけど、そんな心配はなしで、楽しめました! サミュエル・L・ジャクソンが、正義感にあふれた主人公かと思ったら、しっかりヘイトフルエイトの一員だったし。



で、密室になってから、一挙に8人の殺し合いが始まるけど・・・。
まあ、何で最初に、駅馬車でやってくる連中は、かなりの時間差でバラバラに休憩所に入ってくるのだから、その時殺しちゃえば簡単だったのに・・・。と、ネタばらしの後思う。それじゃあ、映画にならないけどさあ。
待ち伏せのため、あんな準備をして、プロの役者でもないのに(いや、プロの役者だけど)演じてだまそうとしたりしてるけど、絶対、奇襲かけた方が成功率高いにのになあ。可哀想なチャニング・テイタム。



私にとって懐かしの、ジェニファー・ジェイソン・リーは、確かに怪演で。まあ、助演でアカデミー賞にノミネートはされてたけど、この映画のこのキャラでは、公式に褒めるのは無理だわなあ。
逆に、ゾーイ・ベルは短時間の出演なのに、演技がウザくて変に目立ってたけど。



ヘイトフルな8人なので、ぴったりの結末だ。
だが不思議だったのは、あのロープの結び目がしっかりしてて、おまけに血が付いてない事だ。あの時代のアメリカでは、携帯品として銃が、家庭常備品としてあの結んであるロープが必需品だったのだろうか。



あと、章に分かれてストーリーが進行するんだが、「ドメルクの秘密」で突然ナレーションが入るんだけど、誰が、どんな立場でナレーションしてんのかと思ったら、タランティーノがやってるらしい。だったら、出演しちゃえばいいのに。

こんな時代にアメリカに生まれなくて良かった。でも「大草原の小さな家」と同じ時代なんだけどなあ。


コメント
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