もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

130725 社民党福島瑞穂党首辞任。残念です。お疲れ様でした。社民党は必要な政党です。

2013年07月26日 01時04分08秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
7月25日(木):

福島さんのことは『結婚と家族 新しい関係に向けて』(岩波新書;1992)を読んで以来、ずっと支持していた。社民党に入ったときは嬉しかった。党首になった時は、「この小柄な女性が、あの社民党を背負うのか」と不安だった。

その後、社民党が衰えていく中での奮闘ぶりには、痛々しさを覚えながら応援していた。辻本清美が、民主党の権力に寝返った時には、共に怒りをもった。逆流の中、社民党の屋台をよく支えてくれたと思う。心からお疲れさまでしたと言いたい。

それにしても、社民党の“立ち位置”がわかり難くなっている。社民党の“主張”がわかり難いのではない。あくまで“立ち位置”だ。社民党の“主張”は、よくわかる。多少のずれはあるが、根っこの価値観と政党としての歩みに対しては、ほぼ全面的に共感・同意できる。社民党の主張が、俺の考え方とほぼ同じなのだ。

それじゃあ俺は、特殊な考え方の持ち主なのか? 護憲・九条堅持であっても自衛隊は合憲、日米安保容認。反原発で自然エネルギー推進、反戦・平和、侵略戦争の反省(村山談話を支持する!)、多文化共生、マイノリティの人権、労働者の権利、非正規雇用の問題、弱い立場の人々に心を寄せること、etc. は、子供じみたことなのか? それなりに勉強しつつ働いて長く生きてきた中で、自然に身に着いた価値観である。俺にとっては、ごく当たり前の常識だ。

なぜ社民党は、支持を伸ばせないのだろう。大政党になる必要はないが、根っこのしっかりしたリベラル、革新勢力の政党は一定の比率で必ず必要だと思うのだ。

連合は、民主党の支持団体であって、社民党は今、労働組合関係とはどういうさじ加減の関係なのだろう。市民運動との関係も大きいはずだし、労働組合との関係が、市民運動との連帯に障害になっているのか…? そもそも労働組合は、悪い圧力団体なのか…? 市民運動とは共闘できないのか…? この辺がよくわからないのだ…。

市民運動の仮面を被っていても、民主集中制という独裁を志向し、自党の無謬性に立つ<上から目線>の日本共産党とは根本的に異なる社民党の主張や立ち位置は本当に貴重で大切なものだ、と思う。共産党の政治家たちのしたり顔の話し方に比べて、社民党の政治家の様子はそれぞれが手作り感にあふれていると思うのだが…。これも福島党首が辞めれば変わっちゃうんですかね…。

今、なぜ、これほど社民党が衰えねばならないのかが、わからない…。まあ、残り僅かな人生、手探りで生きていくさ。

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