オリーブオイル スコットランドでヤッホー!

駐在生活7カ国を渡りイギリスはスコットランドにリターン。スコットランドで羊の数を数えましょう☆「ヤッホー隊募集!」

掃除のおじさんマシュー。

2009-02-03 19:35:46 | Weblog
2月3日

昨日のイギリスはすごかった。なんせ朝から大雪だ。スコットランドはやや積もる程度だが、ロンドンは大変な事になっている。
大雪で学校閉鎖

息子が学校で働いている人の話をよくしてくれる。学校で働いている人にもきちんと挨拶をして会話をしているそうだ。

息子「学校の掃除のおじさん、マシューって言うんだけど、彼はポーランド人で本当の仕事はエンジニアなんだ・・・」と言い出した。

本職はエンジニアで、今は掃除のおじさん この話にオリーブは気になった。

息子はどうして、エンジニアから掃除のおじさんになったのか聞いたそうだ。

ポーランドはEUになってから出稼ぎ者が後を絶たない。このイギリスにも100万人の出稼ぎ者がいる。ほとんどのヨーロッパは今じゃポーランド人で埋め尽くされている。

とにかく、ポーランド人は綺麗好きでマメな人種で、手先が器用だ。
嫌な仕事も顔には出さず働くのがポーランド人だ。

そんなマシューは母国でエンジニアの仕事をしていてもお金にはならず、出稼ぎで掃除の仕事を選んだ。
スコットランドは掃除の仕事は母国のエンジニアよりもお金がいいそうだ。

しかも、働き先は息子が通う学校掃除なので、辞めたかったら辞めてもいいが、学校掃除となると、意外と良いメリットがある。

働く時間が決まっている、(学校終了後の仕事)学校給食は食べれる。そんなマシューはこの学校で5年は掃除のおじさんとして働いている。
実は子供達にも人気な掃除のおじさんなのだ。

本来の職業はエンジニア。本当ならプライドだってあるし、好きで掃除の仕事を選んだ訳じゃないと思う。それでも掃除の仕事きちんとしているマシューに私は心を打たれてしまった。

ヨーロッパの失業は深刻な問題で、日本が不況だから、海外でワーホリーとか思っていても現地じゃ仕事だってない。資格を持っている人でも仕事が難しい状況になっているのは事実。

イギリスでは正社員が定年よりも早く退職したい場合は、(60歳→55歳定年ケース)早期退職と言うシステムがあり、国から早期退職ありがとう金がある。本来人間1人、雇うのに莫大なお金がかかるが、辞めちゃえばお金は掛からないし、早期退職金を払った方がはるかに会社の負担にはならない。
(欧米の退職金は少ない)

毎月、早期退職金を10万円程度もらい、定年まで過ごしたら、老後手当てがもらえるから、完全にお金が受け取れないシステムじゃない。

マシューは今日も学校を磨くのです。エンジニアじゃ得られないものを学校の子供達から沢山、もらっているのは間違いないでしょう・・・・。





















コメント (2)
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