Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

世界一の長寿国 日本5

2014年03月18日 22時59分10秒 | 歴史マニアのひとり言
日本の歴史の勉強をしていると様々な疑問を感じることがある。
過去に記した「なぜ天皇家は滅びることなく存続し続けたのか?」というのはその代表例。
日本の歴史上の偉人の決断や行いをひも解いて、その決断の根拠になった考えの基をたどっていくと、それは「全て古事記に行きつく」というのが個人的な考え。
子供の頃に日本の神話を当たり前のように聞かされて育つことで、日本人のルーツである日本国民の根源が、過去の日本人の中には確かに存在していた。
今の自国のルーツを知らない日本国民は、過去の日本人が見たら宇宙人のような存在に映るのかもしれない。
「自分だけ楽しければ良いや」という子供と、「自分の子供だけしっかり育ってくれれば良い」という親ばかりになってしまったら、その国は滅んでしまっても仕方がないと思う。

よく「私は無宗教だから」と言う人を見るが、私はそのように言う人は全員「無宗教ではなく科学信仰」だと思っている。
「科学信仰」とは私が勝手に創った造語。「科学の出した答えがすべて正しい」と信じて疑わない人たちの事。
いつも読んでいる聖書が無くなってしまってオロオロするキリスト教徒と、いつも使っているスマホが無くなってしまいオロオロする女子高生。
動物の骨を用いた占いの結果を信じて天候等を判断していた古代人と、TVの天気予報を信じている現代人。
信じている対象が異なるだけで、別に何も変わらない。
インターネットは確かに物凄く便利だ。だが、インターネットの中に全ての答えがあると勘違いしている人が多くなってきている。
情報を得たらそれを自分の中で判断しなければいけないのに、得た情報を情報ではなく答えとして扱っている。

TVは本当に正しいことを伝えているのだろうか?
新聞は色眼鏡で見ることなく、様々な見地から判断したうえで情報を正確に伝えているのだろうか?

首相が靖国神社に参拝したら「あ~あ、やっちゃった」と言わんばかりの報道する特定のマスコミ。
マンガやドラマでは必ずと言って良いくらい、血も涙もない悪魔のような悪役で描かれる日本軍兵士。

これまでは自由に得られる情報が少なく判断材料が乏しかったが、現代の情報化社会ではちょっと調べれば簡単に多くの情報を得ることが出来る。
私は特別な思想の無い便利な現代社会に浸かったいわゆる「科学信仰者」だが、誤解させる為の操作されたマスコミ報道というのが大嫌いな性格。
様々な情報を簡単に得ることが出来る時代だからこそ、一方通行な情報だけに流されるのではなく、それとは別の情報を得てそれも含めて自分の考えを整理することが重要。

例えば、靖国神社参拝で起る反日運動。でも反日運動をしているのは韓国と中国だけ。
それは中国がやりだしたのを見て韓国が真似しているのが現状。
実際に日本と戦争したアメリカは靖国参拝には無反応だし、日本が植民地化した東南アジアに至っては反日どころか今でも「日本ありがとう」と言っている親日国ばかりだ。
その事実を全くつたえずに、中国と韓国の反日運動ばかりを報道しているのが今の日本マスコミ。


8分半で自虐史観がとける魔法の動画(Another Version)

リオ五輪の右SB争い

2014年03月18日 20時25分22秒 | オリンピック代表
今期に入って、リオ五輪代表の右SB争いが水面下で激化している。
昨季までは、新潟の川口が第1候補で、大分の松原、鹿島の伊東がそれに追随する形だった。
今季は、大分から松原が新潟に移籍した。つまり第1候補の川口と第2候補の松原が同じチームに所属することになった。
そして開幕から3節。新潟の右SBは3試合連続で松原がフル出場、川口は3試合連続ベンチとなっている。今季の新潟の右SB争いは非常に興味深い。
さらに、鹿島の伊東、名古屋の田鍋が開幕から3試合連続右SBでスタメン出場。
清水の石毛も第3節に右SBでスタメン出場(清水の場合は、吉田がもっと頑張らないといけないのだが…)
徳島の小暮は第1節と第2節に右SBでスタメン出場。
J2では福岡の三島が開幕から右SBでスタメン出場を続けているし、水戸の広瀬も出場機会を得ている。
つまり、川口(新潟)、松原(新潟)、伊東(鹿島)、石毛(清水)、田鍋(名古屋)、小暮(徳島)、広瀬(水戸)、三島(福岡)とJ1J2合わせてリオ五輪世代の右SB8人がトップチームで出場機会を得ている状態。

それに対してリオ五輪世代の左SBで出場機会を得ているのは、J2千葉の山中の1人だけ。
ちょっと右に偏り過ぎている。

U-17女子W杯初戦

2014年03月17日 22時08分17秒 | ユース代表
結果だけしか知らないからごく簡単に情報提供

U-17W杯2014 大会初戦

U-17日本 2-0 U-17スペイン

得点
43分 宮川麻都
51分 松原志歩

スターティングメンバー
GK:松本真未子
DF:北川ひかる、市瀬菜々、大熊良奈、遠藤優
MF:宮川麻都、長野風花、杉田妃和、松原志歩、長谷川唯
FW:小林里歌子

サブメンバー
GK:浅野菜摘、森田有加里
DF:橋沼真帆、南萌華
MF:平塚万貴、佐藤瑞夏
FW:鴨川実歩、齋原みず稀、児野楓香

交代
82分 北川ひかる → 平塚万貴

MOM:杉田(藤枝順心)


今後の試合予定
03月19日(水) 20:00(現地時間) 対 パラグアイ(チバス)
03月23日(日) 17:00(現地時間) 対 ニュージーランド(サンホセ)
03月27日(木) 17:00/ 20:00(現地時間) 準々決勝(リベリア)
03月31日(月) 17:00/ 20:00(現地時間) 準決勝(リベリア)
04月04日(金) 14:00/ 17:00(現地時間) 3位決定戦/決勝(サンホセ)

TV放送は、次の試合をフジテレビNEXTで生放送

U-17代表サニックス杯メンバー

2014年03月16日 22時40分19秒 | ユース代表
3月20日から23日にかけて福岡県宗像市のグローバルアリーナで開催されるサニックス杯に出場するU-17日本代表が発表された。

GK
18 小島 亨介 コジマ リョウスケ (名古屋グランパスU18)
1 阿部 航斗 アベ コウト (アルビレックス新潟ユース)
      
DF
20 坂井 大将 サカイ ダイスケ (大分トリニータU-18)
2 中山 雄太 ナカヤマ ユウタ (柏レイソルU-18)
21 伊藤 克尚 イトウ カツヒサ (サンフレッチェ広島F.Cユース)
3 佐久間 理央 サクマ リオ (アルビレックス新潟ユース)
22 吹ヶ 徳喜 フケ ノリキ (名古屋グランパスU18)
12 町田 浩樹 マチダ コウキ (鹿島アントラーズユース)
5 庄司 朋乃也 ショウジ ホノヤ (セレッソ大阪U-18)
13 大桃 海斗 オオモモ カイト (帝京長岡高)
      
MF
6 浦田 樹 ウラタ イツキ (ジェフユナイテッド市原・千葉U-18)
4 鈴木 徳真 スズキ トクマ (前橋育英高)
15 鎌田 啓義 カマタ ヒロヨシ (アルビレックス新潟ユース)
7 岩本 和希 イワモト カズキ (ガンバ大阪ユース)
8 市丸 瑞希 イチマル ミズキ (ガンバ大阪ユース)
14 杉山 雄太 スギヤマ ユウタ (コンサドーレ札幌U-18)
17 縄 靖也 ナワ セイヤ (ベガルタ仙台ユース)
      
FW
19 杉森 考起 スギモリ コウキ (名古屋グランパス)
16 岸本 武流 キシモト タケル (セレッソ大阪U-18)
10 木 彰人 タカギ アキト (ガンバ大阪ユース)
11 邦本 宜裕 クニモト タカヒロ (浦和レッズユース)

感想
召集されなかった主な選手は、三好(川崎FY)、サイゴダート(トットナム)、小川(浦和Y)あたりか。それ以外は既にプロ契約をした名古屋の杉本をはじめとした主力選手が招集された。
2017年のU-20W杯を目指すチームと言うことで、アジア1次予選が来年、アジア最終予選が再来年というまだ先の長いチーム。
坂井(大分Y)、浦田(千葉Y)、鈴木(前橋育英)、杉森(名古屋)、三好(川崎FY)という早生まれに非常に能力の高い才能を持った選手が多い世代。
また、町田(鹿島Y)、庄司(C大阪Y)、大桃(帝京長岡)といった、粗削りだけれど非常に高い素質を持った大型CBの選手が多い世代でもある。


サニックス杯は自分の知っている限り、日本で最も優れたユース年代のサッカーフェスティバル。
今年も、6年連続6回目のサニックス杯観戦に行く予定。

JYSSLとJ3

2014年03月16日 16時33分53秒 | Jリーグ
開誠館総合GにてJYSSLを観戦

開誠館 2-3 磐田東

得点
前半11分 (開)スルーパスに抜け出した16中川のシュート
前半20分 (磐)16岡田の縦パスで裏に抜け出した19杉田廉のシュート
後半21分 (磐)縦パスで裏に抜け出した19杉田廉のシュート
後半32分 (開)CKをDFがハンドでPK、75松原がPK決める
後半39分 (磐)6角田がエリア内で倒されPK、19杉田廉がPK決める

開誠館スタメン
      45中村
77山崎 25小池 75松原 74太田
    80橋本 73永田
 40榊原  4今泉  67
      16中川
交代
後半0分 橋本→47
後半0分 今泉→50今井(今井と中川の2トップ)
後半13分 中村→82市川
後半20分 67→37刑部

磐田東スタメン
      21
18近藤 3山下 4杉田陸5
      6角田
   7金田   16岡田
 7石川  9鎌田  19杉田廉
交代なし

感想
新人戦優勝からチームを作り直している開誠館と、プリンス開幕に向けてチームを固めようとしている磐田東との対戦という構図に見えた試合。
前半は開誠館ペースも、後半開誠館が選手を入れ替えるとそれがハマらず磐田東にペースを握られる時間が増えた。
開誠館は、新人戦である程度固まった守備をベースに攻撃陣にテコ入れをしている感じ。磐田東はしっかり守って「攻撃は前線の3人に任せた」という感じで縦への放り込みが多かった。昔のキック&ラッシュをやっていた頃の暁秀を少し思い出した。




藤枝総合Gに移動してJ3をはしご観戦
藤枝でのJ3開幕戦。公式入場者数は1513人。シャトルバスは無く、駐車場が満車になったようで試合中に車の移動のアナウンスが流れていた。

藤枝MYFC 2-4 U-22Jリーグ選抜

得点
前半15分 (U)クリアボールが小さくなったところを14小川が拾い13木村が決める
前半22分 (U)8秋野のCKを3ニッキが頭で合わせる
後半5分 (藤)16水木のフィードに抜け出した7佐藤が左サイドからクロス、3奈良林がつなぎ10久富がシュート
後半30分 (U)9大山のパスに11小屋松が抜け出しシュート
後半38分 (藤)10久富のスルーパスを受けた7佐藤がクロス、21谷尾が決める
後半45分 (U)9大山のパスを受けた10田村が決める

藤枝MYFCスタメン
      1松本
3奈良林15満生 24沓掛 19安藤
    7佐藤 16水木
 8橋本  14丸本  11西山
      10久富
交代
後半23分 西山→21谷尾
後半32分 水木→23中津留
後半33分 丸本→4内田(内田がCB、満生がFW)
後半40分~ 内田がパワープレーで前線へ上がる

U-22選抜スタメン
      1吉丸
2森  4木下 3ニッキ6内田
    15喜田 8秋野
 14小川  7小林  9大山
      13木村
交代
後半0分 吉丸→16川田
後半16分 小林→10田村(田村がFWで2トップ)
後半26分 木村→11小屋松
後半26分 喜田→12磐瀬
後半32分 ニッキ→5永坂

感想
前半20分までは藤枝ペース。ただそれはスタートダッシュのオーバーペースによるもので前半20分過ぎにはその勢いは止まり、その後はU-22がボールを持つ時間帯が長くなった。
藤枝は守備のミスを突かれて連続失点。昨年のJFLの時もそうだったが、守備での甘いプレーがみられるシーンが何度かあり、まずは守備面をしっかり整備していくことが今後J3で戦っていくにあたっての喫緊の課題と言える。攻撃に関しては今日の2得点は共に高い連動性から生まれた非常に良い得点だったが、昨年の攻撃の中心だったアランとケルロンが抜けたこともありバリエーション不足は否めない。まだまだ簡単なミスが多く、今は実質的に10久富頼みの状態になっている。
藤枝MYFCの抱える課題は山積みであり、これからJ3で戦っていくだけの戦力を整備していく状態。幸いなことに今季はJ3でビリになってもJFL降格というレギュレーションは無い。結果度外視で、チーム作り優先の戦い方をしても良いのではないかと思う。

今日の試合前の挨拶でクラブ代表が「J3にビリで参入した。正直今はまだ弱い。しかし藤枝を日本一のクラブにすることを約束する」と宣言していた。今後に期待したい。


鹿島アントラーズ 伊東

2014年03月15日 19時00分44秒 | Jリーグ
鹿島が無失点で開幕3連勝。
若手中心のメンバー構成の中、高卒3年目の伊東がスタメン出場を続けている。
今季の鹿島戦は、3試合すべてCS放送で伊東の出来を中心に録画観戦している。
その上で、ここまでの鹿島と伊東の出来について感想

鹿島について
・鹿島は選手を育てるのが本当にうまい。「高卒選手を責任を持って育成してくれる稀なクラブ」
・「能力の高い選手がたくさんいるにこしたことは無い」という考え方が無い良いクラブ。野球と異なりサッカーは試合に出られる人数が限られている。無駄に選手がたくさんいるとミカン箱の腐ったミカンのような状態が生まれ、逆にチームが弱体化することがある。(エジミウソンを取ったのに、同じ年に高原を取った浦和がその典型例)
・限られた人数枠で、可能性のある選手を吟味してスカウトし、しっかり実践で起用しながら育てる。これが今もJリーグの強豪クラブとして活躍している鹿島に対して、J2に落ちた磐田との一番大きなクラブ運営の力の差。


伊東について
・伊東の出来については「可もなく不可もなく」。攻撃のアクセントになっているので機能はしているが、守備面の特にフィジカルコンタクトの部分で、失点に直結しそうな危ないシーンが見られることがある。
・守備面で危なっかしい場面はあるが、開幕3試合連続スタメン出場、3試合連続無失点勝利とチームが結果をしっかり残しているところは評価できる。カバーリングや運動量で地味にチームに貢献するあたりが伊東の良いところ。
・伊東の3試合連続途中交代について、いずれも守備固めによる交代。トニーニョ監督に守備面での信頼をまだ得ていないという証が選手交代に出ている。
・3試合選手起用を見ていると、伊東の攻撃参加はSBの攻撃参加をチームのスタイルとしている鹿島にとって攻撃パターンの1つとしてチーム内で認識されている。守備面についてはフィジカルコンタクトに難はあるが2年前に比べたら大分改善されていると言うこともあり、今後試合に起用しながら(伊東の能力を)伸ばしていこうと監督としては考えているのではないか。
・豊川、土居、昌子、柴崎、伊東と若い選手が非常に多い中で、伊東が最も目立っていないあたりが伊東らしい(笑)

世界一の長寿国 日本4

2014年03月13日 22時22分43秒 | 歴史マニアのひとり言
日本の歴史を語るうえで欠かせないのが日本最古の歴史書である「古事記」と「日本書紀」。
古事記も日本書紀も書いてある内容はほとんど同じで、日本誕生歴史にまつわる神話等が書かれている。
それぞれの違いについては、古事記は国内向け、日本書紀は国外向けに書かれてあるという事。

その内容については、YouTube動画に非常にふざけたわかりやすい動画があるのでそれを見る事をおススメする。


『小手伸也のよくわかる古事記』1



『小手伸也のよくわかる古事記』2


『小手伸也のよくわかる古事記』3



神話の神様が現在の天皇家に繋がっているという事なのだけれど、現実離れしたその話に、素直な私はその事実をなかなか受け入れることが出来なかった。
神話の話は、現実の話をモチーフにして作られていると思うのだけれど、どこまでが本当で、どこからが創作かがわからず理解しづらかった。
因みに今でもよくわかっていない。
日本の古代史は、古事記に書いてある神話をそのまま覚えてしまい、それ以外の事は難しく考えない方が良いかもしれない。
古事記や日本書紀の記述にあまり突っ込みを入れると、タブーの世界の領域に足を踏み入れてしまうから。
「なんで古事記に邪馬台国の卑弥呼に関する記述が全くないんだ?」とか言っちゃいけない(笑)

つづく

J2岐阜 社長辞任へ

2014年03月12日 21時44分35秒 | Jリーグ
<スポニチHPより>

J2岐阜の薫田社長辞任へ 12年就任、財政再建にめど


J2岐阜の薫田大二郎社長(68)が近く辞任することが12日、分かった。次の定期株主総会で決定する見込み。後任はスポンサー企業から若手の経営者を迎える方向で調整しているという。

 薫田氏は2012年9月に就任。1億5000万円前後の債務超過状態で経営難が続いていた岐阜の財政再建に努めてきた。

 今季、地元財界による債務負担により、大口スポンサーから数億円規模の支援を受けられることになり、知名度の高いラモス瑠偉氏を監督に起用、元日本代表の川口能活や三都主アレサンドロを獲得するなど大型補強した。

 岐阜は9日の第2節を終えて首位と好スタートを切っている。

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後任候補の「スポンサー企業の若手の経営者」って、もうあの人しかいませんよね?
スポンサーから社長になっちゃうわけですね。
これは良いことなのか?注意すべきことなのか?
正直、まだよくわかりません。

とりあえず、サッカーファンとしては、FC岐阜の今後について注視していく必要があると思います。

世界一の長寿国 日本3

2014年03月10日 23時10分02秒 | 歴史マニアのひとり言
なぜ、日本史の権力者たちは天皇家を滅ぼして名実ともに自分が日本で一番になろうとしなかったのか?

その答えは簡単で単純。
日本史で政治の実権を握った権力者が、皆日本国民だったから。
日本の国民にとって天皇が国の中で最も尊い存在であり、「越えられない壁」として認識されていたから、日本という国の中で生きて行く以上、天皇を崇め奉るのは当たり前の常識で、犯してはいけない事だった。
仮に、「天皇を滅ぼして俺が新しい国の支配者だ」とでも言おうものなら、それは全ての日本国民を敵に回すという行為であり、平将門であったり織田信長など、それをやろうとした者は悉く途中で失敗している。


また、政治の実権を握った権力者の天皇家との関係も無視することは出来ない。

例えば平安時代の藤原氏。
藤原氏の祖先は大化の改新の中臣鎌足。その中臣氏の祖先は「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」という神話の世界の神様で、その神様は天照大神が隠れた岩戸から外に出る時の手伝いをした神様。つまりは神話の世界までさかのぼると、藤原氏(旧姓中臣氏)は天皇家の忠実な家臣ということになる。

例えば源頼朝や平清盛。
武士で初めて政治の実権を握った平氏の平清盛や、鎌倉幕府を開いた源氏の源頼朝。平氏は「桓武平氏」、源氏は「清和源氏」というのが元々の正式な呼び名で、これは共に天皇家の血筋を引いている事を示している。
つまり桓武平氏とは50代桓武天皇が子供を作りすぎちゃって(35人)、天皇の子供が多すぎて朝廷内での役職が無くなってしまい、朝廷からお役御免でドロップアウトして武士になった桓武天皇の子供(葛原親王)が「桓武平氏」の始まり。清和源氏も全く同じで56代清和天皇が子供をたくさん作りすぎちゃって(19人)、そのうちの1人(貞純親王)が武士になったのが「清和源氏」の始まり。
つまり平氏も源氏も元々は天皇家の人間で共に天皇家の身内と言うことになる。※源氏の「源」とは天皇家と源を同じにするという意味。平氏の「平」は平安京の平。

つまり、平安時代に政治の実権を握った貴族(藤原氏)も鎌倉時代から江戸時代まで政治の実権を握った武士も、天皇家と深い繋がりがあったということで、日本国民として天皇家を崇め奉る事に反することは基本的に行わなかったということではないかと個人的には思っている。

因みに武士が政治の実権を握った順番を見てみると、平清盛:平氏 → 源頼朝:源氏 → 北条氏:平氏 → 足利氏:源氏 → 織田信長:平氏 → 徳川家:源氏
織田信長や徳川家康の血筋の信憑性はかなり怪しいけれど、平氏と源氏の血筋の武士が交互に政治の実権を握ってきたことがわかる。
「天皇家の血筋を引いた武家の棟梁(名門)でなければ、政治の実権は握れない」という考え方は実際にあったのかもしれない。実際に豊臣秀吉は政治の実権を握るにあたって、足利将軍家の養子になって源氏の血筋になって征夷大将軍になろうとしたが、室町幕府15代将軍の足利義昭にその申し出を断られている。


つづく