藤枝総合にてJ3第3節を観戦
藤枝 5-2 YSCC横浜 ※公式入場者数:462人
得点
前半1分 (藤)15姫野の縦パスのこぼれ球を拾った7水野のミドルシュート
前半14分 (Y)クロスボールが藤枝守備の手に当りハンドでPK、11宮本がPK決める
前半20分 (藤)高い位置でボールを奪い27吉平のスルーパスに抜け出した9大石が決める
後半11分 (藤)13安藤のパスを受けた7水野のクロスを9大石が決める
後半17分 (藤)20森島のフィードに抜け出した9大石がGK1対1を決める
後半40分 (Y)28オニエがスピードに乗ったドリブルでDFを振り切りクロス、10柳が決める
後半42分 (藤)20森島が落としたボールを34清本がドリブルシュート
得点には至らなかった決定機
後半5分 (Y)23船橋のドリブルシュートをGK1杉本がファインセーブ
後半30分 (藤)13安藤が落としたボールを20森島が走り込みシュート放つが枠外
後半33分 (Y)ゴール前空中戦のこぼれ球を15ピーターセンがシュート放つが枠外
後半41分 (Y)28オニエがミドルシュート放つがGK1杉本がファインセーブ
藤枝スタメン
1杉本
4秋山 5浅田 24那須川
30松岡
22久富 15姫野 7水野 13安藤
9大石 27吉平
交代
後半0分 吉平→20森島
後半18分 水野→14谷澤
後半33分 大石→34清本
YSCCスタメン
1大内
23船橋 17吉野 3宗近 25西山
4土舘 7宮尾
9大泉 6佐藤 8吉田
11宮本
交代
後半0分 吉田→10柳
後半21分 西山→28オニエ
後半21分 吉野→22尾身
後半21分より以下のとおりシステム変更
1
23 3 9
22 4 7 28
10 6
11
後半28分 宮本→15ピーターセン
後半28分 佐藤→13長澤
後半28分より15ピーターセンと13長澤の2トップ
今季初の観客を入れてのホームゲーム。
チケット販売は、Jリーグ公式のインターネット「Jリーグチケット」のみの販売で、HPで申し込みセブンイレブンでチケットを受け取った。
自分がチケットを購入したのは水曜日だったが、その時点でアウェー側のB席が残りわずかという状態で他は完売となっていた。
入場時は体温チェックがあり、座席はソーシャルディスタンス。縦は1列、横は2席空けて、「着席OK」と書かれたシールが貼ってある席のみ着席可となっていた。
感想
藤枝が持ち前の攻撃力を発揮して大量得点で勝利した試合となった。
藤枝は試合開始早々に先制点。今季の藤枝の特徴の一つである前線からの積極的なプレスがうまくハマり7水野のファーストタッチが先制ゴール。
その後エリア内のハンドによるPKで同点に追いつかれ、前2試合同様の流れに悪い予感が頭をよぎったが、高い位置でのプレスが効いて前半の内に勝ち越し点を奪った。さらに後半11分に試合を決定づける3点目を奪い試合を決めることが出来今季初勝利となった。
今季の藤枝は昨シーズンの堅守の面影を感じさせない攻撃的チームにイメージチェンジ。毎試合複数失点しているが、得点数は3試合で既に8得点。「いかに失点する前に得点するか」が今季の藤枝の勝利の方程式になっている。
前の2試合は攻撃力の高さは示したが守備の甘さが目立って無駄な失点を重ねたシーンが目立っていたが、今日の試合に関してはチーム全体の守備意識が高くなっていて守備面での脇の甘さもあまり感じなかった。特にこの試合では15姫野の活躍が目立っていた。これまで中盤の守備は30松岡が1人でかじ取りをしていたが、今日の試合は15姫野が積極的に中盤の守備位置に関する指示を出し、15姫野自身も豊富な運動量を活かしてプレスをかけ続け相手の攻撃に自由を与えていなかった。そういった中盤の引き締めが良い攻撃に繋がっていたという事もできると思う。
個人的に注目したプレー(※時間は試合時間)
前半5分00秒 22久富が出足の良い動き出しでボールを奪いサイドから崩したシーン。22久富のサイドを縦に突く持ち味の出たシーン。
前半6分40秒 9大石がボールをおさめたところでの27吉平のDFの裏への動きだし。ボールは出てこなかったが27吉平の裏への動きだしの狙いの良さがわかるシーン。
前半26分40秒 9大石の前線でのボールキープ。今日の試合はこのシーン以外にも9大石が前線で何度も起点になってボールをおさめていた。
前半29分16秒 4秋山の後ろからのボール奪取とその後のボールをマイボールの落ち着ける一連のプレー。相手の攻撃ターンを秋山1人の力で完全にシャットアウトした。
前半36分20秒 YSCCの右サイドから攻撃の時に藤枝の守備が1枚足りていなかったシーン。攻撃を受けた時点で藤枝の左サイドでの1対1状態だったが、すぐ後ろにYSCCのフォローが来ていてあと1秒待てば左サイドで2対1の状態を作られていた。YSCCの選手が味方の攻め上がりを待たずに早々にクロスを上げてくれたから事なきを得たが、藤枝のサイド守備の準備不足からの失点の臭いを感じたシーンだった。
前半37分20秒~ ワンタッチのショートパスが素早くつながり良くボールの動いた良い攻撃の流れだったシーン。今年の藤枝の攻撃パターンの豊富さを感じることが出来たシーンだった。
後半15分28秒 15姫野が長い距離を走って積極的に相手にプレスをかけたシーン。疲れの出る時間帯で積極的にプレスをかけた事で相手の攻撃陣に余裕を与えなかった。
後半32分50秒 15姫野が長い距離を走って相手にプレスをかけに行ったシーン。苦しい時間帯でこれをやってくれると後ろの守備陣が助かる。
個評
杉本:何気にファインセーブ2回。特に前半のシュートブロックはチームを救った。
那須川:前半のセットプレー時にボールに飛び込んだシーンは惜しかった。縦パスは効いていた。
浅田:安定感ある内容でDFラインを統率、チームを勝利に導いた。
秋山:相手攻撃をシャットアウトするシーン複数。攻撃参加も地味に効いていた。
松岡:今日は姫野が積極的に中盤の守備を統率。それをフォローする動きを見せていた。
姫野:豊富な運動量を活かしたプレスと積極的に声を出して中盤のポディションを指示。勝利に大きく貢献。
水野:スタメン復帰に強い意欲を感じた。前半ややオーバーペースもしっかり結果に繋げた。
安藤:攻撃で相手の脅威となるプレーを見せることが出来る選手。守備がルーズになるシーンを減らしたい。
久富:「今日は守備から」の意識を感じた。それでも縦に突くプレーの質は落とさなかった。
大石:前線で違いを見せてボールを落ち着かせていた。ハットトリックはもちろん素晴らしいが前線での存在感で相手を圧倒出来ていた。
吉平:裏への飛び出しを狙うタイミングの良さを何度も見せていた。大石へのスルーパスでアシストも記録。
森島:今日の試合はサイドに流れることが多かった。決定機を決めきれなかった。
谷澤:独特のリズムを見せたが決定機には結びつけられなかった。
清本:スタメン復帰へのアピールとなる得点決めた。
YSCC横浜について
後半21分から出てきた28オニエが印象に残った。28オニエは高知中央高卒18歳の高卒ルーキーで、昨シーズンのプリンスリーグ四国の得点王。今日の試合では後半40分に前を向いてボールを持った時のスピードで藤枝DFを振り切って局面を崩して10柳の得点をアシストした。「昨年は高校生相手に2人~3人はぶっちぎって得点を量産していたんだろうな」というのが容易に想像できたシーンだった。細かい部分は粗削りなところが多いけれど、素材としては非常に面白い選手だと感じた。
オニエについては一昨年のインターハイの初戦で昌平対四国中央の試合を観戦した時に1度見ている。
その試合は6-1で昌平の勝利だったが、高知中央の1点がオニエの得点で、そのシュートが難しい体勢からの「ありえない」豪快ミドルシュートで強いインパクトが残っていた選手だった。オニエを見たのは2回目だけれど、どちらも強いインパクトを残してくれた選手。