Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

J2 藤枝MYFC対長崎

2023年02月25日 17時46分19秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ2を観戦

藤枝 2ー0 長崎  ※公式入場者数:2615人

藤枝のJ2ホーム開幕戦。試合前に藤枝市長が挨拶をしてそのままキックインセレモニー。藤枝市長のキックインセレモニーは毎年開幕の恒例で昨年はチップキックでのキックインを試みていたので今年もやるか楽しみにしていたけれど、今年は無難にコロコロキックインだった。

得点
後半9分 27榎本からパスを受けた10横山のクロスを9渡辺が決める
後半34分 裏に抜けだした15杉田のパスを受けた24久保が決める

得点には至らなかった決定機
前半4分 (長)9ファンマが抜けだしシュート放つもGKセーブ
前半20分 (長)9ファンマが抜けだしシュート放つも27榎本がブロック
前半30分 (藤)24久保がドリブルで1人抜き去りシュート放つもDFがブロック
後半29分 (藤)8岩渕の縦パスを受けた5小笠原のクロスを27榎本がシュート放つがDFがブロック

藤枝スタメン
      31上田
  3鈴木 4山田 6小笠原
    15杉田 6新井
24久保         27榎本
    10横山 13大曽根
      9渡辺
交代
前半36分 大曽根→7水野(水野がDH、杉田が2列目)
後半27分 横山→8岩渕
後半38分 渡辺→28矢村
後半38分 新井→42金浦

長崎スタメン
      21波多野
23米田 25櫛引 18今津 8増山
    10カイオ6鍬先
 19澤田       24宮城
    9ファンマ11エジガル
交代
後半0分 エジガル→14名倉
後半19分 宮城→29クレイソン
後半19分 カイオ→20大竹
後半33分 澤田→27都倉
後半33分 櫛引→28高橋
最終的な長崎の選手配置は以下の通り
   21
8 6 18 28
  20 14
 23   29
  9 27

●感想●
前半20分までは長崎ペース。藤枝は耐える時間帯が続いたが、前半20分を過ぎると長崎の高い位置でのプレスが緩くなり藤枝が落ち着いて前を向けるようになり前半20分過ぎは藤枝の時間帯が増えた。
後半にはいると長崎が後半立ち上がりから攻勢を仕掛け長崎ペースの立ち上がりとなったが、後半7分にはおよそ2分間の間に10横山が立て続けに3本のシュートを放つシーンあり。長崎が後半立ち上がり攻撃面にばかり意識がいってプレスが緩んだことにより容易にシュートまでいけるようになって生まれたシーンで、「ゴールシーンは近いかな」と思った矢先に藤枝が先制点。その後は攻勢を強めた長崎に押し込まれる時間帯もあったが、相手の守備の隙を突いて2点目を奪い最後はしっかり守りきって2ー0で藤枝が勝利した。
長崎は個々の能力の高い選手が揃っていて藤枝が押し込まれるシーンも多々あったが、一方的に押し込まれながらもカウンターで点を取ったということではなく、藤枝の攻撃サッカーをしっかりピッチ上で表現して藤枝のサッカーで完勝した試合といって良い試合だった。
近くに座っていた長崎サポーターが「藤枝うまいなぁ〜」「藤枝のサッカーの方が面白い」と言っていたのが率直にうれしかった。

●選手個評●
上田:前半立ち上がりのビッグセーブがなければどうなっていたかわからない試合だった。両サイドの選手足下にピタリと合わせるフィードも2本。今日の試合の影のMVP。
小笠原:相手強力攻撃陣をしっかり跳ね返し、サイド攻撃を活性化させるオーバーラップもみせた。
山田:相手FWファンマをしっかり押さえ込んで相手の攻撃を機能させなかった。
鈴木:無失点勝利に貢献。強いFWと戦う試合にはめっぽう強い印象。
新井:中盤の底でしっかりチームのリスクケアを完遂。中盤に隙を作らなかった。
杉田:豊富な運動量で藤枝サッカーを活性化。その運動量は後半の守備面でもチームに大きく貢献した。
久保:前半の決定機は会場全体を盛り上げ、後半の得点で会場の高揚感を高めた。
榎本:ドリブル突破力がJ2でも十分通用する事を証明した。
大曽根:前に前に仕掛けるドリブルで相手守備網に穴をあけた。怪我で無念の途中交代。
横山:相手プレスが緩みだした後半から本領発揮。ボールさばきで相手を揺さぶり先制点をアシスト。
渡辺:前線で体を張って我慢の時間帯から、後半ワンチャンスを決めてエースの仕事。
水野:攻撃の組立時に最終ラインにはいることで新井が前を向いて攻撃参加できるようになった。周りの選手を活かす水野の特徴が良く出ていた。
岩渕:短い時間で決定機を演出。
金浦:時間短く評価無し
矢村:時間短く評価無し

●個人的に気になったシーン●
前半8分 相手に押し込まれている時間帯ながら、最終ライン付近からつないで攻撃を作り出したシーン。J2でも自分たちのサッカーをやろうという意識が前半の早い時間帯から感じることが出来た。

前半22分 6新井が高い位置で相手の攻撃の芽を摘んだシーン。カウンターの芽を摘む目立たないけれど貢献度の高いプレー

前半25分 藤枝が細かいパスをつないで攻撃を作り出したシーン。J2でも藤枝のサッカーを魅せていた。

前半42分 GK31上田からのロングフィード。27榎本の足下にピタリと合わせそのまま決定機になるシーンを演出したナイスフィードだった。

後半7分 およそ2分間の間に10横山が立て続けに3本のシュート。後半立ち上がりに攻勢を仕掛けてきた長崎だったが、その反面守備面が緩くなっていると感じたシーン。

後半28分 31上田が24久保の足下にピタリと合わせるナイスフィード

●細かすぎて伝わらない今日最も注目したシーン解説●
後半15分に須藤監督が大声でDFラインを押し上げたシーン
後半9分に先制点をあげた藤枝。長崎が前に圧力をかけ前がかりになって押し込んできて藤枝が押し込まれている時間帯で、須藤監督がこの日一番の大声でチームのラインを押し上げた。
後半15分の時点で1点を守りにいって引いてしまうと、30分以上長崎の攻撃を耐え続けることになり、耐えきれず失点してそのまま勢いに乗った長崎に逆転されてしまうというのがあるあるの展開でそうなりそうな状況で、須藤監督が「引いて守るな」を明確にチームに伝えてラインを押し上げたシーンだった。
試合のキーポイントになる時間帯での的確な須藤監督の指示に「勝負所をわきまえているなぁ」と感心したシーンだった。

●対戦相手の長崎について●
個々の能力は高いと感じたが、チーム内にいろいろ問題が蓄積しているように感じたのが一番の印象。正直「うまく行っていないチーム」という空気感が出ていた。
藤枝も長崎も攻撃的なチームだと思おうけれど「やることをしっかりやっている藤枝」と「攻撃のことだけしかやっていない長崎」という感じがした。
「長崎の2トップにはいくら給料を支払っているのかな?」というのも気になった。正直日本人選手を起用した方がうまく行くんじゃないか?名倉が出てきた後半の方が機能していたと思う。資金力があったとしてもお金の使い方がもったいないと感じたチームだった。
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藤枝MYFC須藤監督の云う「超攻撃的エンターテイメントサッカー」にプロ意識を感じる

2023年02月21日 17時02分12秒 | 藤枝MYFC
今季J2に昇格した藤枝MYFC。
須藤監督が常々云うチームコンセプトは「超攻撃的エンターテイメントサッカー」
とにかく攻撃的に、見ている人が楽しむサッカーを目指しており、これは就任から一貫して変わらず、先日のJ2開幕戦ではまさにそれを体現するような素晴らしいゲームをJ2の舞台でも披露した。

J2にカテゴリーが上がってもチームコンセプトを変えず一貫したチームづくりをしていることは率直にすごいと思うけれど、それ以上に須藤監督がすごいと思うのが「超攻撃的エンターテイメントサッカー」と謳いながらも守備面についてもかなりしっかりやっていて、でもそこの部分は表には出さないところ。
「エンターテイメントをピッチ上で披露して観客に楽しんでもらうのに舞台裏を見せる必要はない」という感じ。

チーム総合力としては、まだまだJ2で戦っていくには足りない部分は多々あると思うが、チーム作りと進むべき方向はかなり良い感じに進んでいると思うので、この先J2で厳しい戦いが続くと思うけれど、ブレずに戦い続けてほしいと思う。
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