時之栖裾野Gにて昨日Jユース杯3回戦を観戦した。
改めてJユース杯について紹介しておく
参加チームはJクラブの下部組織のユースチームといわゆる街クラブの地域代表。1993年から開催されている大会。
一言で表現すると、高校サッカー選手権が日本中で盛り上がっている時に、その参加資格の無いクラブチームが裏で行っているクラブチームの冬の全国大会。
大会のレベルについては、ハッキリ言って高校選手権より、Jユース杯の方が高い。中学から高校に進学する時、有望な選手は基本的に皆Jのクラブチームに進む流れが日本全国で出来上がっていて、Jユースに入れなかった選手の受け皿として高校サッカーがあるという状況となっている。
その日本全国の有望選手が集うJクラブの全国大会なのだが、驚くほど注目度が低い。(どちらかと言うと高校サッカー選手権の注目度の高さが異常)
先日観戦した3回戦は裾野グラウンドでの開催だったが、観客席の無い会場で観客は100人程度だった。
高校サッカー選手権全国大会の3回戦だったら、2万人規模のスタジアムで数千人の観客が集まる中で試合をするだけに、その差は歴然としている。
これについては、問題点が複雑で簡単に解決できることではないと思うが、個人的所感を出来るだけ簡潔にまとめてみる。
【Jユース杯主催者側の問題】
・そもそも主催者側に、この大会を盛り上げて成長させていこうという意識をあまり感じない。
・「入場無料なのだから観客の事を考える必要は無いはず」と言われてしまえばそれまでなのだが、日本サッカー界の未来を担う有望な才能の全国大会があまりにも注目されないのは、やはり問題が無いとは思えない。
・「天然芝の整った環境の中で試合をする機会を作っておけばOK」という感じを受ける。大会をよりよく成長させるための努力が見えてこない。
・高校生が5万人の観客の中でプレーする機会は必要ないと思う。でも1万人の観客の中で試合をする機会はあった方が良い。持論だが「観客の目は選手を育てる。そしてその眼は出来るだけ多い方が良い」と思っている。100人の観客の中でのプレーと1,000人の観客の中でのプレーでは選手の成長は異なる。また、多くの観客の中でプレーする機会を若いうちから経験して多くの観客の中でプレーする時に出るアドレナリンの量をセルフコントロールできるようにする必要もあると思う。多くの観客がいる中でパフォーマンスの上がらない選手はそもそもアスリートに向いていない。
【マスコミの問題】
・高校サッカーは高校生の全国大会ではなく「日本の文化」と言って良いくらいに成長した大会。高校生の部活動の大会に観客が5万人も集まるなんて欧州からしてみたら「ありえないこと」だ。そこまで高校サッカーを成長させそこから多くの日本代表を輩出してきた日本テレビの功績はかなり大きい。
・ただし、有望な選手が高校サッカーからクラブチームに流れるようになっても、「高校サッカーのみに注目して、クラブは度外視」というスタイルはかたくなに守ってきている。「うちが放送できるのは高校サッカーだけだから…」という保身てきな主張が聞こえてきそうなくらいのクラブ無視を続けてきた。
・出来る事なら有望な選手が集まっているクラブにも目を向けて、高校サッカー選手権を高体連とクラブユースサッカー連盟と日本テレビが手を取り合いながら変えていってくれればとてもよかったのだけれど、さすがにそれは期待し過ぎ?
・現在の高校サッカー選手権は、世代別日本代表も、プロ入り内定選手も少なく、20年前に比べたら話題もレベルも乏しい大会になっているが、そこは日本テレビ得意の「人間ドラマ」を創り上げ大会を盛り上げている。
【観客の問題】
・そもそもレベルの高い高校生の試合を見ようと思ったら、高校サッカー選手権ではなくJユース杯を見に行くはず。そうしないのはレベルの高い試合を見に行くのではなくて、話題を見に行っているからだろう。マスコミが味方に付いている高校サッカーにはどうしても話題の面でクラブは太刀打ちできない。
・卒業生などの関係者の数も圧倒的に違う。クラブは1学年の所属人数が10人程度、毎年増えていくOBの数は微々たるもの。それに対して高校サッカーは強豪サッカー部だと1学年で50人位はいる。それにサッカー部でなくても学校の卒業生も母校と言うことになるので年々増える関係者の数は大きく異なる。
改めてJユース杯について紹介しておく
参加チームはJクラブの下部組織のユースチームといわゆる街クラブの地域代表。1993年から開催されている大会。
一言で表現すると、高校サッカー選手権が日本中で盛り上がっている時に、その参加資格の無いクラブチームが裏で行っているクラブチームの冬の全国大会。
大会のレベルについては、ハッキリ言って高校選手権より、Jユース杯の方が高い。中学から高校に進学する時、有望な選手は基本的に皆Jのクラブチームに進む流れが日本全国で出来上がっていて、Jユースに入れなかった選手の受け皿として高校サッカーがあるという状況となっている。
その日本全国の有望選手が集うJクラブの全国大会なのだが、驚くほど注目度が低い。(どちらかと言うと高校サッカー選手権の注目度の高さが異常)
先日観戦した3回戦は裾野グラウンドでの開催だったが、観客席の無い会場で観客は100人程度だった。
高校サッカー選手権全国大会の3回戦だったら、2万人規模のスタジアムで数千人の観客が集まる中で試合をするだけに、その差は歴然としている。
これについては、問題点が複雑で簡単に解決できることではないと思うが、個人的所感を出来るだけ簡潔にまとめてみる。
【Jユース杯主催者側の問題】
・そもそも主催者側に、この大会を盛り上げて成長させていこうという意識をあまり感じない。
・「入場無料なのだから観客の事を考える必要は無いはず」と言われてしまえばそれまでなのだが、日本サッカー界の未来を担う有望な才能の全国大会があまりにも注目されないのは、やはり問題が無いとは思えない。
・「天然芝の整った環境の中で試合をする機会を作っておけばOK」という感じを受ける。大会をよりよく成長させるための努力が見えてこない。
・高校生が5万人の観客の中でプレーする機会は必要ないと思う。でも1万人の観客の中で試合をする機会はあった方が良い。持論だが「観客の目は選手を育てる。そしてその眼は出来るだけ多い方が良い」と思っている。100人の観客の中でのプレーと1,000人の観客の中でのプレーでは選手の成長は異なる。また、多くの観客の中でプレーする機会を若いうちから経験して多くの観客の中でプレーする時に出るアドレナリンの量をセルフコントロールできるようにする必要もあると思う。多くの観客がいる中でパフォーマンスの上がらない選手はそもそもアスリートに向いていない。
【マスコミの問題】
・高校サッカーは高校生の全国大会ではなく「日本の文化」と言って良いくらいに成長した大会。高校生の部活動の大会に観客が5万人も集まるなんて欧州からしてみたら「ありえないこと」だ。そこまで高校サッカーを成長させそこから多くの日本代表を輩出してきた日本テレビの功績はかなり大きい。
・ただし、有望な選手が高校サッカーからクラブチームに流れるようになっても、「高校サッカーのみに注目して、クラブは度外視」というスタイルはかたくなに守ってきている。「うちが放送できるのは高校サッカーだけだから…」という保身てきな主張が聞こえてきそうなくらいのクラブ無視を続けてきた。
・出来る事なら有望な選手が集まっているクラブにも目を向けて、高校サッカー選手権を高体連とクラブユースサッカー連盟と日本テレビが手を取り合いながら変えていってくれればとてもよかったのだけれど、さすがにそれは期待し過ぎ?
・現在の高校サッカー選手権は、世代別日本代表も、プロ入り内定選手も少なく、20年前に比べたら話題もレベルも乏しい大会になっているが、そこは日本テレビ得意の「人間ドラマ」を創り上げ大会を盛り上げている。
【観客の問題】
・そもそもレベルの高い高校生の試合を見ようと思ったら、高校サッカー選手権ではなくJユース杯を見に行くはず。そうしないのはレベルの高い試合を見に行くのではなくて、話題を見に行っているからだろう。マスコミが味方に付いている高校サッカーにはどうしても話題の面でクラブは太刀打ちできない。
・卒業生などの関係者の数も圧倒的に違う。クラブは1学年の所属人数が10人程度、毎年増えていくOBの数は微々たるもの。それに対して高校サッカーは強豪サッカー部だと1学年で50人位はいる。それにサッカー部でなくても学校の卒業生も母校と言うことになるので年々増える関係者の数は大きく異なる。