Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

高専ロボコン2019

2019年12月29日 12時07分43秒 | その他
TVで高専ロボコン2019を視聴

香川高専(詫間キャンパス)が優勝を飾った。
自分は元々、高専ロボコンの大ファンで10年以上前は各地区予選を全て見てから全国大会の放送を見ていた。(各地区予選は深夜に録画放送していた)
高専ロボコンにハマった訳は、与えられたテーマを各高専が独自の解釈でロボットを作り高得点を目指す多様性に魅せられたから。
以前は「妨害行為」も作戦の内で、高得点を叩き出すのは当たり前で、その上で「どうやって相手チームの妨害をするか?その妨害をどうやってくぐり抜けるか?」という戦いが非常に見ごたえがあった。
ただ、近年はその妨害行為が出来ないレギュレーションのテーマがほとんどで、単純なスピード勝負や正確性を競う内容になってしまい、見る側にとっては面白みに欠けてしまった印象がある。
妨害行為があると、もめごとやクレームなどが増えるので主催者側がそれを嫌って最近の妨害行為の無いレギュレーションに落ち着いているのだと思うけれど、正直妨害行為が無いと見る側にとっては面白くない。
妨害行為があると面白くなる一番の理由は、作成するロボットにチームの個性が出るようになるから。
スピードや正確性だけを競うレギュレーションだと、どうしても各高専作成するロボットが似たようなものばかりになってしまう。妨害があることで各チームの個性が生まれる。

例えば妨害と言えば、中国地方の松江高専がお家芸で、毎年高度な妨害ロボットを作って相手を苦しめていたが、妨害が出来ない近年のルールになってからは存在感が無くなってしまった。
北九州高専は相手チームのロボットとぶつかってもビクともしない頑丈さが武器で、相手ロボットとの接触の多い全国大会の激しい連戦の戦いでもほとんど故障しないところが武器だったが、近年のルールではそもそもその接触する事自体が無いので北九州高専の特徴も消えてしまった。
そんな中で今回古豪復活となったのが香川高専。古いロボコンファンにとっては詫間電波高専といった方がなじみ深い。詫間電波高専の一番の特徴は「多様性」だったと思う。相手がどんな妨害をしてきても2の手3の手を用意して様々なシチュエーションに対応できる器用さが特徴の高専で、高専ロボコンの名門チームだったが、この詫間電波高専も妨害行為の無いシンプルなスピードと正確性の勝負となった近年の高専ロボコンではなかなか特徴を活かせない時期が続いていた。そんな中で今回は複数のロボットが正確に安定して得点を積み重ねる詫間電波高専の特徴を感じられる戦いでの優勝だったので自分のような古いロボコンファンにとってはうれしい結果だった。

また、高専ロボコンは優勝とは別にロボコン大賞というタイトルが設けられていて、これは最後に審査員が結果ではなく内容やアイディアで最も優れていた高専を表彰するというもの。高専ロボコンにとって最も重要なタイトルで優勝よりもこのタイトルを狙ってロボット作りを行う高専も多い。
結果だけでなく内容をしっかり審査するという取り組みは高専ロボコン最大の特徴であり、永く続いている一番の理由だと思う。
この結果よりアイディアを重視していた高専としていつも注目していたのが豊田高専。レギュレーションをしっかり読み込んで独自の解釈でロボットを作るという意味では、豊田高専がいつも特徴を出したロボット作りをしていたと思う。
個人的に最も印象に残っているのが2004年に豊田高専が作成したロボット。(2004年は「マーズラッシュ」)火星に見立てたフィールド上にあるポイントゾーンにラグビーボールをたくさん配置して高得点を目指すものだが、いち早く中央のスポットにラグビーボールを配置すればそれで勝利となるルールで、豊田高専は試合開始と同時にボタンを1つ押せばその数秒後には自動でラグビーボールが中央スポットに納まるというロボットでロボコン大賞を獲得した。他のチームがいかに大量得点を獲得するかを考える中で、試合中にやることは「ボタンを一つ押すだけ」というのが斬新過ぎた。また、この2004年の準決勝が豊田高専対詫間電波高専だったが、ボタン1つの豊田高専と多様性の詫間電波高専の戦いは自分がこれまで見てきた高専ロボコン史上最高の試合だったと今でも思っている。

最後に、高専ロボコンには試合を終えて控室に戻ってきた高専を、控室にいる他の高専が拍手で迎え入れるという風習がある。誰がいつから始めたことなのかは不明だが、相手をリスペクトするという様がTVを通してでも良く見てとれるとても良い風習だと思う。

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TM ジャマイカ戦

2019年12月28日 21時52分05秒 | オリンピック代表
U-22日本 9-0 U-22ジャマイカ

得点
前田、安部、旗手2、中山、東、一美、三苫、岩崎


感想
先日のA代表と五輪代表の混成チームが非常に中途半端だったのに比べて、セカンドチーム扱いになる今日のチームは高い意識が感じられる非常に良い試合をしていたと思う。
ただし、試合後の監督のインタビューでの「選手層」「競争」という言葉にもあった通り、今日のメンバーの中から東京五輪本大会メンバー入りするのは2人か3人程度。
厳しい競争の中でアピールが求められる選手にとっては、今日の対戦相手は結果を出すには良い相手だったが、求められているのは結果以上に海外で活躍している選手以上の高いレベルを示すアピール。残念なことに今日の相手はそれを示すことが出来るレベルではなかった。
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天皇杯2019準決勝

2019年12月21日 22時32分15秒 | Jリーグ
天皇杯準決勝 清水対神戸戦を録画視聴

試合結果などは各種報道の通り

個人的に気になったポイントは後半4分40秒のエウシーニョがショルダーチャージで古橋を倒したシーン。
会場がノエスタで、神戸サポーターの目の前だったこともあり、このプレーでスタンドから大きなブーイングが起こったが、このブーイングに対して個人的には違和感を感じた。
ハッキリ言って客席からブーイングが起こるほどのプレーではなかったと思う。
サッカーの試合では、どんなプレーで観客からブーイングが起こるかで、その試合の客層のサッカーに対する理解度が計ることが出来る。
「ピッチ上にいる選手は一流だけれど、それを囲んでいるのはこの程度か」というのが正直な感想。
クラブの歴史が20年程度ではピッチ上は1流に出来ても、それを見る客層が1流になるにはとても時間が足りない。

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E1選手権2019 第3戦

2019年12月19日 22時08分57秒 | A代表
日本 0-1 韓国

感想
アウェーの日韓戦、ほとんど攻撃の形を作ることが出来ず完敗となった試合。
五輪代表とA代表のテストを同時に行いチームが噛み合わず不完全燃焼に終わった大会だった。
テストの意味合いが強かった今大会で最も分かったのは監督の性格。森保監督は、フォーメーションの配置に役割を与え、そこに選手を当てはめる形をとっていたように見えたが、普段と違うチーム違うフォーメーションに、その期待に応えられる選手はいなかった。また、フォーメーションに求められるパフォーマンスを出せるかどうかという部分において、選手のポテンシャルよりも監督の好みによる選手起用が多かった大会だったとも思う。代表監督の好みが良くわかった大会だった。
結果的には、五輪代表A代表共に即戦力と言える選手の発掘はならず。あえてA代表戦で即戦力だとわかったのは副音声解説のローランドくらいだった。

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E1選手権2019 第2戦

2019年12月15日 12時20分52秒 | A代表
E1選手権香港戦を録画

日本 5-0 香港

得点者:小川3、田川、菅

感想
相手のレベルがあれなのであまり参考にはならない試合。
注目は、このボーナスゲームでアピールしたい攻撃陣がしっかりアピールできたかどうか?
結果的には小川がアピールに成功し、仲川がアピールに失敗した試合となった。

小川は五輪代表のエースと期待されながらU-20W杯での怪我から伸び悩み今季はJ2でプレー、なかなか結果が出せない状況で与えられたチャンスを見事にものにした。
五輪代表のFWにはおそらくオーバーエイジが適用されると思うから、残り1枠を小川と上田が競う状態。E1で初戦先発の座を得た上田、少ないチャンスをモノにした小川という構図になった。

仲川は今季のJで大活躍。A代表にもその勢いを持ち込みたかったが不発。ただし小川と異なりその能力は今季のJで実証済みなので今後の継続的にチャンスが与えられれば代表定着は時間の問題。だがその先には海外組との競争が待っている。

守備陣についてはこの試合に関してはほぼほぼ見るべき所は無し。
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E1選手権2019 初戦 

2019年12月10日 23時25分04秒 | A代表
東アジアE-1選手権を録画視聴

日本 2-1 中国

得点
前半28分 19佐々木のフィードを13上田がヒールで落とし14森島がクロス、9鈴木が中で合わせる
後半24分 8井手口のCKを5三浦が頭で合わせる
後半44分 相手の素早いパス回しからのフィードに抜け出した選手に4畠中がマーク付ききれずフリーでヘディング許す

試合中に注目したポイント
前半10分7秒 7遠藤の積極的なプレス
前半14分40秒 14森島のドリブル突破
前半16分00秒 8井手口の高速CKに19佐々木が合わせられず、8井手口のキックの精度の良さが目立ち後半の追加点にもつながった。
前半20分6秒 19佐々木のトラップミス。運良く失点にはつながらなかったが即失点の致命的ミス。
前半40分40秒 14森島のボールキープからの展開。相手に寄せられた状態で無駄なステップが全くないプレー。このワンプレーだけで14森島の足元の技術の高さが良くわかるプレー。
後半7分20秒 中盤にエアポケットを作ってしまい中国にフリーで展開させてしまいシュートシーンまでつくられる流れを与えてしまう。人数が足りているけれど誰が行くかハッキリせずダブルボランチ2人が意味も無く並んでしまっていたシーン。前半にも1回全く同じシーンがあった他、後半10分52秒にも同じようなシーンがあった。
後半17分36秒 5三浦のパスカットからカウンターに繋げたシーン。良い出足からのパスカットだった。
後半20分53秒 13上田の積極的な仕掛けからもう少しでPKゲットというシーン。その直前の14森島のボールキープも素晴らしかった。
後半32分54秒 7遠藤が仕掛けてボールを奪われ相手チームにカウンターを許したシーンのボールを奪われた直後の7遠藤のプレス。自分がボールを奪われて作られたチャンスをしっかり自分で回収した。


感想
醜態をさらしたベネズエラ戦から久しぶりのA代表マッチだが、海外組不在、国内組もJ最終節から中2日で若手中心のテストメンバー、そして五輪代表メンバーのテストマッチという意味合いも含まれているメンバー選考。ハッキリ言って実に中途半端なチームでの試合。
結果的には7遠藤と14森島の2人が五輪に向けてアピールに成功した試合となった。上田は及第点、橋岡はもう少し頑張りましょうという感じ。井手口と橋本のダブルボランチは互いに個の能力は高いけれど初の組み合わせで噛み合っていなかった。守備陣ではベネズエラ戦で出来が非常に良くなかった佐々木が名誉挽回と行きたかったが致命的なミスもあり低調な出来に終わった。
解説は鈴木と稲本というフレッシュな解説コンビ。2人とも良く見えていて精度の高い解説をしていたと思うけれど共に辛口。ただ盛り上がれば良いチーム編成なのだから、もっと甘口でも良かったんじゃないかと思う。
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藤枝MYFC 2019最終節

2019年12月09日 17時07分48秒 | 藤枝MYFC
都合が悪くて現地観戦できず、ダゾーンで観戦

藤枝 1-0 北九州

得点者:岩渕

感想
既にJ3首位と来季のJ2昇格を決めた北九州との対戦。
首位チーム相手に1-0で勝利。しっかり無失点で守りきり、途中出場の8岩渕が数少ないチャンスをモノにした試合だった。

これで藤枝は2019シーズンを3位フィニッシュ。昨シーズンの16位から大きく躍進した年となった。昨シーズンの32得点48失点が、今季は42得点31失点となり、得点が10増え、失点が17減った結果になった。
今季特に目を引いたのが守備の安定感。GK1杉本、3バック22川島6秋本4秋山、アンカー30松岡の5人はほぼ不動メンバーとしてシーズンを戦い切り、この5人の活躍が今季の藤枝の躍進の立役者となったと言って過言ではないと思う。
今季の藤枝は大量得点する試合は少なかったが、それ以上に無駄な失点が少ないチームで、無駄な失点をせず攻撃では数少ないチャンスをモノにした1-0や2-1での勝利の試合が多かった。

そして今季から加入したベテランの活躍もチームに大きな変化をもたらした。6秋本(36歳)は3バックの中央で1年間DFラインを統率し続けた。14谷澤(34歳)は中盤でのボール支配率を高め攻撃にアクセントを加えた。20森島(31歳)はその圧倒的なファジカルで最前線で体を張り続け16得点。J3得点ランク3位になりしっかり結果も残した。そして1年間チームを中盤の底で支え続けた30松岡(34歳)。30松岡のカバーリングでチームが救われたシーンというのは数え切れず、藤枝が無駄な失点が減った一番の要因に30松岡のカバーリングの素早さと正確さがあったからこそだと思う。

シーズンが始まり好調なスタートを切った藤枝だったが、好調の要因がベテランの活躍という事で序盤は「夏場に疲れが出て失速するのでは?」という不安があったがそれは杞憂に終わった。理由はシーズン途中加入選手の活躍がシーズン中の藤枝MYFCにもう1つの変化をもたらしたから。シーズン開幕直前に加入した33安藤は藤枝の左サイドを強化、相手守備組織を打開する武器となった。36那須川は正確な左足のキックで得点を演出。3バックもこなす器用さも見せてチームに構成に幅をもたらした。34清本は抜群のテクニックで攻撃のアクセントとなり試合終盤の膠着した状況を打破する存在となっていた。35吉平はリーグ終盤で少ないチャンスをモノにしてチームに勝利をもたらした。これらリーグ途中で加入した選手が活躍と、8岩渕、9谷口、24安東といった既存の選手の活躍もあって藤枝はシーズン中にチームが進化。失速することなく1年を通じて首位争いを演じるチームになっていた。

最後に今季の躍進を語るうえで忘れてはいけないのが石﨑監督の存在。今季の藤枝の躍進は限られた戦力を最大限に活かした石﨑監督の手腕があってこその結果だと言って良いと思う。チームに安定をもたらした守備組織の構築、選手交代によってチームに攻撃のスイッチを入れる采配。選手の特徴を活かした配置をしながらも、それによって生まれるウィークポイントをうまく潰す采配。さすがJリーグで通算600試合以上の最多記録を持つ監督だけあると思う。
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