シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ LiLi LEY パリ祭 感想文をありがとうございます

2013年07月18日 02時53分55秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ LiLi LEY パリ祭  感想文をありがとうございます



-----Original Message-----
From: Y.suzumura
Sent: Wednesday, July 17, 2013 3:10 AM
To: '長坂 玲子'
Subject: ありがとうございます(パリ祭 十字架を聴いて)

第51回パリ祭 シャンソンの祭典(7月13日)
NHKホール 18時開演


「LES Croix 十字架」

日本語のセリフから始まり、フランス語で美しいアカペラと続き、
先生の深い声がホールに響き、敬虔な気持ちに。客席も空気が変化!

フランス語の単語 "souffrir"等々、意味と発音の響きと感情が、
ピッタリ!
音の響きや韻が美しいのでフランス語の歌唱は素敵だと改めて思いました。

「私の頭の中には愛と同じくらい大きい”苦しみ・忍耐”という十字架が
あり、その重さで死んでしまいそう」という表現が難しいけれど、まさに
シャンソンという感じがしました。

人間らしさを音色、発音、身体全体でリアルに表わされていて、音楽に変化、
物語があり、聴いていて一緒に感情が動き、ひきこまれました。

日常でもリリ先生の感情、表現力は私の3倍くらい豊かなので、舞台でも
圧倒的な表現力がインターナショナル的!なのだと思いました。

鍛え上げられた筋肉身体のライン、表情の変化、胸に光る十字架と紫の衣装が
スポットライトを浴びてとても美しかったです。

リアルな人間らしさと、神を感じる部分両方があり、ドラマティックな
シャンソンに感じました。

最後に、立ち上がって十字の祈りをし、階段のところで手を広げて十字架の
ポーズをされた時、試練の苦しみの中でも、神に愛されていることに感謝して、
試練を受け入れ、希望のうちに今このときを生きる!といった前向きな気持ちも
感じました。

グループでの出演では、茶色の衣装とリボンがキュートで、黒字に金の刺繍の
衣装もものすごく上品で素敵でした。

今回のパリ祭は、ピアフ没後50周年「ピアフへのオマージュ」ということで
ピアフの人生について、手紙やエピソードの紹介があり、プロの方々のピアフ、
又、ゲストの方々のシャンソンを沢山聴けて楽しませて頂きました!

ピアフの曲は魅力的な曲が多いと改めて思いました。

来月(8月9日)のリリ先生の全曲ピアフのリサイタルが今から 待ち遠しいで
す。

素敵な舞台をありがとうございました!

Pより

シャンソン歌手 リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 パリ祭の楽屋

2013年07月18日 01時46分55秒 | Weblog
シャンソン歌手 リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 パリ祭の楽屋


地下二階の 大きな楽屋に 七人の歌手のみ。
そこは 奈落の横。
舞台まで 出番の四つ前には 行くので
合計四回 行って帰ってくると 三十分から四十分。
場当たりと ゲネプロで 九回以上は 往復して
舞台の袖で 出番を 待つ時間は160分以上でした。

寒くなるわけよね。今回は 三時間四十分の舞台で
NHKホールに 楽屋入りして13時間半。
楽屋に 花を活けて 香水振りまいて 自分の鏡のコーナーは
一人で 仕えるので 自宅の様に 飾りました。
リラックスと 弛緩 体力と 気力のみが 私を支えてくれました。

今年で NHKホール出演は 五回目でしたけれども
経験は 毎度 私を育ててくれて 
何をすれば 自分を生かすか 何が私を自然体にしてくれるか・・を
学ばせてくれます。
私は 花と 香りが 自宅にいつもあるので
その雰囲気が 気持ちを高めてくれるようです。
とにかく 孤独との闘い 
舞台の上は 自分一人の重責だから・・・

お客様は 厳しいし 失敗は許されないもの。
私の気合いも精神力も  年々 強くなっているように 思います。
HNKホールの神棚には まず 挨拶して 終わった時も お礼しました。
自宅に帰って 真っ先に仏壇に お礼もしました。
芸事というのは 無事に終えることが どれ程 ありがたいか・・・

クーラー病も 温泉とマッサージとバレエのストレッチで
すっかり 回復して 来年のクーラー対策も 考えておきます。
全て 自分の責任。自分の体です。自分で守るしかないもの

シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley   涼しさと雨に感謝

2013年07月18日 01時15分47秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley   涼しさと雨に感謝

ブログを入れ忘れていました。
舞台の後は 片付けが多いし 
今週は 毎晩
八月九日の内幸町ホールで歌う エディット ピアフ21曲
フランス語 原詩の字幕スーパーを出すので
自分で 要約して 読みやすく分かりやすく 感じやすい訳詩を
していて ほぼ 終わりかけていますが
毎日 朝方近くまで 掛かっています。

そして
記憶作業です。
唇と舌に ぺらぺら やたら 朗読繰り返しています。
最近は 朗読記憶の時は 寝転がって ひたすら 機械の様に
繰り返して 二時間くらい 直ぐに経過してしまいます。
座って 又 一時間・・・とか 
音楽と振り付けの 構成とか
歌う 歌い込み の段階ではない状況ですが
心理分析と 表現の裏付けの 思考は
三分から四分のシャンソン ドラマを語り演じ歌うためには 
かなり 頭脳プレーが必要ですから
今月は その私の小さな脳みそを酷使する期間。

声楽家時代は
一回歌う練習ごとに テープにとって 録音を聴いて
考え直して 修正して 又 歌い録音して・・・を
繰り返していたので 一日中稽古していた時もあり
その 稽古に疲れたり飽きると
花の世話や 料理などを 合間にしていて
結局 家に籠ることが 多かったように思います。
今より ずーっと ストイックでしたねぇ。

こうして 考えてみると
歌っている時間より 考えて自分の歌の欠点を探す時間の
方が 多かったようにも思います。
私の耳の感性で 
メロディーラインが美しくないとか 感じられない表現とか
汚い声とか 自分で嫌なところを 一つ一つ自分で直してきて
今現在も その練習方法が好きですから
本当に 私は歌うことが好きなのかしらん・・・と自問自答する
ことがあります。

カラオケ好きの人たちは 歌うことが好きなのだと思いますが
私は 自分の歌唱を 直すのが好きなのであり
歌っている時は 細心の注意の集中時間なので
あまり 酔いしれて歌えないのですよ。
なのに
舞台では解放して ポエムの人になりきれるのは
オペラで ドラマを演じてきたからかもしれません。

これは不思議なのですが
役者になりたいとは 思ったこともないのに
二期会でも 大学院のオペラの授業でも
その後の 舞台でも 自分以外の人物に 直ぐになれてしまう
不思議なネイチャーが 生まれつきあるみたいです。
本当の自分は
弱虫で 消極的で しゃしゃり出るのも 目立つのも嫌いなのに
舞台だと 役柄を演じられて
娼婦にでも 婆さんにでも 少女にも 瞬時に変身できるので
舞台の上は 私自身が 自由なのです。
私とは 違う人間になれて・・・変身願望が 叶うのですもの。

俳優さんたちは 語るだけだけれど
歌手は 声という楽器で メロディーやリズムがあり それらが
表現力の基礎だから
今も 声という色を駆使して 音楽家として 
シャンソンを 作品に仕上げるまでの経過作業が楽しいです。
とりあえず
稽古修行が 暫く続きます。 
少し涼しい雨の夜は 眠くなり さぼりたいけれど頑張ります。