私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

美の壺 涼やかに輝く 錫の器

2015-07-27 14:17:12 | 日記
 7月27日(月)  天気:曇り+風   室温:30.5℃

 7月10日(金) NHK BSプレミアムで 鑑賞マニュアル ”美の壺 涼やかに輝く 錫(すず)の
器” が放送されました。 今回は 密かに 人気を呼んでいる 錫の器で 光輝く形、肌の味わい、
見た目涼しげ・・・。 夏にふさわしい涼やかな器の魅力に迫る。 暑い夏に スズの器で 冷え
たビールを飲んだら 最高っ・・・!!  そして 漆技も紹介されます。

 錫器(ずずき)は 1300年ほど前に 中国から伝わったと言われ 正倉院宝物にも 薬壺などが
収められています。 錫の器は かつて 金・銀に並ぶ 貴重品であり 江戸初期には 京都の 「錫
師」 が 一部特権階級のためだけに 製造していました。
 江戸中期になると 「錫屋」 が 大阪・心斎橋筋に 店を構えるようになり 庶民の生活にも 浸透
していきます。  職人の手技による 気高い輝きは 様々な表情を見せてくれます。

≪番組内容≫
 涼やかさを運ぶ 「錫(すず)の器」 は 夏に ぴったり。 江戸時代 「庶民の宝物」 として 広まった
錫器に 職人は 多彩な意匠を施してきた。   ロクロでひく とくりの優美な曲線美。
金づちで たたいて作る 「錫肌」 の温かさなど 手技ならではの味わいが 魅力。
・明治の文人に愛された 「古錫」 の茶道具。   伊藤博文 秘蔵の茶つぼとは?
・漆を使った独特の絵付け 「いぶし」 は まるで 立体的な水墨画!
・錫に 夏の水辺を連想させる 料理の盛りつけも 必見です。

「水や酒をおいしくする」 と 酒器として 広く用いられ、その美しい輝き、涼やかな佇まい
から 茶器として 煎茶道を 嗜む文人たちにも 愛用された。
 江戸時代から続く鋳造、鍛金の技術から 生まれる美しい逸品などを 鑑賞。

一の壺は 優美な曲線の ”形”。
 器を作るには まず スズの地金を溶かした湯を 鋳型に流し 鋳物を作ります。
これを 3つ重ねて 焼き付けて接合。 これを 8種の刃物を使って ロクロでひき
表面を仕上げ 光沢のあるツヤを出します。 表情豊かな 優美な曲線が 輝きを
生みだし 凛とした光沢を放ちます。

 江戸時代の特利を使い続けると 味わいが 生まれます。 使えば 使うほど ツヤが増す。
文人に愛され 珍重されてきました。 表面は 補色を帯びて スズ独特の味わいが 生まれ
悠久の時の流れが 感じられます。


 二の壺は 職人手技で作りだされる ”肌”。
板状のスズを円筒形にして 繋ぎ目は 溶接。 表面を金づちで 叩いて 表面に表情を
作ります。 叩いた後には 肌に 人の手が産んだ温かみが・・。

 金づちの表面の形状によって 変わった表情の肌ができます。 石目、杉目・・・。

 料理の世界にも スズの器が使われます。 日本料理店で出されるアユの姿焼は 皿を
川に見立て まるで 川を泳ぐ アユのようです。 スズの器は 風景を宿す器でもある・・・。
草刈さん! 何か 迷っているのですか? えっ 今晩 どれで飲むか? あっ そう・・・。

 最後に スズに 漆で 絵付け。 これは いぶし という技法。 スズの器に 特殊な絵の具で
絵を描き 液の中へ 20分待つ。 これは くさらし といいます。 表面が ザラザラになり
深い陰影ができます。 塗料をはがし 漆を塗り込む・・。 漆をふき取り 磨きをかけると
深い陰影が生まれます。  スズと漆の新たな出会い。



 次回は 江戸前鮨?  これは パス。

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