私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

カヤマチ山 748m

2011-05-14 17:15:16 | 山歩き
 5月14日(土)   天気:晴れ 一時 曇り      地図:大名草

 きょうは 丹波・氷上町のカヤマチ山に登りました。 二等三角点:葛野(かどの)峠です。 本当の葛
野峠に行くつもりが ルートミスで 峠には行けず・・・。 ウェブでは 西の播州峠側から登った人もいる
ようですが 「やまあそ裏50山」の 十九山への尾根を歩いてみたくて 東の清住側から登りました。
 ところが なんと この尾根は シャクナゲロードでした。 シャクナゲは 姥桜状態でしたが この尾根
に シャクナゲが 群生しているのなら わざわざ 佐用まで行って お金を払って 見ることもなかったの
に・・・。
 家に帰ってから 『兵庫丹波の山』(上)を見ると なんと 私が降りた十九山677mの東へ登っておら
れ 私の逆ルートを歩かれたようです。 また 稜線の石楠花の叢生に驚くとあり 20年前から シャク
ナゲが 群生していたようです。 ところで 達身寺跡は どこなのでしょう?
 これで 二等三角点は 80点踏破。 残りは 18点となり いよいよ 佳境?に入ってきました。

 下の図が 本日の概略ルートです。 林道分岐に車を置き 葛野峠を目指したのですが 登った谷は
北だった・・・。 山頂へ行き 尾根を東へ歩き 四:柱谷から 677m標高点の十九山へ行き 鞍部か
ら 倒木の谷を南へ降りました。 たぬきさんが この谷を登られた?と思いましたが たぬきさんは尾根
を登られたようです。


 6:57 出発。 どの道を通って行こうかと思案しましたが 行きは 播但道・神崎南経由で 帰りは
中国道・加西IC経由で 帰ることにしました。 帰路の方が 5kmほど近かった。 姫路バイパスを走り
7:26 花田ICから 播但道に入り 7:45 神崎南ランプを降りました。 播但道は 19分、27.3k
m、500円。
 県道8号線に出て 高坂トンネルを抜け 国道427号線に突き当り 県道86号線の小野尻トンネル
を抜け 丹波市に入り 国道175号線に出る手前で 左折して 県道532~109号線で 北へ向かい
ます。 国道より県道の方が 車も信号も少なく 走りやすい。 氷上町の街中で左折し 達身寺へ向
かい 8:40 達身寺に到着。 きょうの安全登山を お祈りしましょう。



 階段を上がり 正面の本堂にお参りしようと思いますが 賽銭箱もないし・・。 右奥ある毘沙門堂に
お参りしました。 山裾に広がる庭園は 広く シャクナゲなどの花もあり すがすがしい新緑で 心洗わ
れます。 本堂は かやぶき屋根だった? 左の庫裏の方が 立派に見えます。 帰ろうとすると 住職さ
んが 来られ お参りしませんか? と言われましたが 今から山へ行くのでと お断りし お寺を後にし
ました。 本堂にお参りするには 400円。 達身寺の山号は 十九山。
 扉を開け 林道を進み 9:03 林道分岐に車を停めました。 達身寺から 1.7km、家から 99.2
km。 カヤマチ山から 東尾根を歩き 十九山から 南の林道へ降りるつもりなので ここに停めます。
9:09 スタート。 林道を真っ直ぐ進みます。 なだらかで 歩きやすい舗装された道です。



 左は 沢で ここ二、三日の大雨で 水がごうごうと流れていて 小さい滝が 到る所にあり 滑め滝、
二段滝、夫婦滝・・・。 ヘアピンカーブを過ぎ 右に延びる林道は 直進し 車止めを乗り越え 黙々と
歩きます。


 9:52 林道終点。 ここからは林の中の山道で 車は無理。 山道は 最初はいい道でしたが
徐々に荒れて 急な登りになります。 沢の傍の急斜面を進みますが ずるっと滑ると 間違いなく
沢へ落ちます。 この辺りで 左の谷へ進むべきだったようですが それどころでは ありません。
沢に沿って進みました。 どこかに カヤマチ山70分とありましたが・・・。 まだかな・・。



 葛野峠へ向かっていると思いましたが 谷を北へ進んでしまいました。 この谷も急な登りですが
倒木は少なく 少しは 歩きやすくなりました。 この谷も荒れていて 岩塊流のように小岩が散乱し
ています。 木々の間から空が見え 尾根が近いように思えてから 尾根に出るまで 結構 時間が
かかったような気がします。 尾根手前の急斜面を ゆっくり登り 10:41 尾根に上がりました。



 ここは 右も左も登りで 鞍部になっています。 当然 葛野峠だと思い込んでいるので 右へ進
みます。 が 岩を越え 進めど 急な登りにはならず・・。 突然 前方から日が差してきて 南東へ
進んでいることに 気付きました。 やっと 北尾根にいることに 気が付き 引き返します。 まあ 峠へ
の急登と 峠から山頂への急登を まとめて 登ったと思えば・・・。
 左へ登り 山頂北の尾根に出ると ピンクのテープがあります。 最近 国土調査が行われたよう
です。 「点の記」では 岩屋山への林道に車を停め 北から 登るようになっていますが ここに 北
尾根からの道があります。 降りるときには 注意しないと・・。 このピンクのテープも ベテランが
付けたようで 尾根が 微妙に曲がる要所にあります。 左へ 少し登ると 山頂でした。 11:06。



 三角点の周りの木が切払われ 中央に三角点があります。 角が ちょっと欠けていますが きれい
な三角点でした。 周囲を探しましたが 大柿プレートは ありません。 山頂を示すプレートも見当
たりません。 西尾根には 道があるようですが 南は 急斜面で 道があるようには 見えません・・。
11:12 下山。 尾根の先端で 北尾根へ降りそうになり 慌てて軌道修正。 尾根に戻ると 細尾
根で 尾根を外れることは なさそう? ずんずん どんどん 歩きました。



 地面に白い花が 落ちていて 見上げると シャクナゲでした。 周囲を見回すと シャクナゲが
群生しています。 山に自生するニホンシャクナゲは 白かピンクだそうで 清楚な感じが とても
いい。 花は 枯れて落ちたものや 茶色くなったものが 多いのですが まだ 鑑賞に耐える花も
残っています。 私のカメラでは 下手な鉄砲を 数撃たないと・・・。 まじめに咲いている花を 探
していると 足が進みません。 景色が見えると 景色も撮らないと・・・。




 白い 小さい花が 咲き始めていましたが・・。 いい匂いが あるかも知れませんが 鼻炎の私に
は・・。 北東から東にかけて 見えた山は 吼子尾山(くずおさん)、五台山、鷹取山でしょうか?
後方には なだらかな岩屋山が見えます。 山頂に 紅白の電波塔があるので すぐ分かります。




 12:10 どこだったか? 切り開かれたところに 三角点擬(もどき)がありました。 プラスチッ
クの杭に 国調三角とあります。 なかなか 柱谷に着きません。 シャクナゲは もう十分見ました。 



 左下に 一直線の川が見えます。 地図を見ると 倉町川。 こんなのも珍しい。
尾根を進むと シャクナゲが 白くなってきました。




 12:50 木が 伐採されたところに出ました。 奥の木に「財」と 白ペンキで書かれ ピンクのテー
プが 揺れています。 左の尾根にも 道がありそうです。 振り返ると なんと 枯れ木の下に三角点
が隠れていました。 四等三角点:柱谷 701.2m 発見。 黄杭も邪魔です。 何のために 隠す
のか? 歩き疲れたので 腰を降ろし ここで 弁当を食べました。 13:10 重い腰を上げます。



 四:柱谷からの下山も 北に道があるので 要注意。 テープのある南寄りに降ります。 13:24
677m標高点の十九山に出ました。 細長い尾根で 奥が 677m点のようですが 南の方が 山
頂の雰囲気があります。 山頂から 南へ道がありそうに見えましたが・・。 北から東へ降ります。
鞍部から 南の谷を降りると 破線の道に出ると読んだのですが・・・。 考えが甘かった・・。



 この谷の下りは 倒木の急斜面でした。 急斜面の倒木と格闘中は 写真も撮れません・・。 滑った
り 転んだり 悪戦苦闘しました。 悪いことに 沢には 水が流れ 湿地状態で 降りるにつれ 水量が
増え 沢は 歩くことができません。 沢の横は 切り立った急斜面です。 歩けるところを 倒木を越え
降りました。 沢を 右に渡ったり 左に戻ったり・・。



 徐々に 踏み跡が出てきて なだらかになり・・。 「葛野山林管理組合所有林」の大きな看板があ
る辺りから やっと 道らしくなってきました。 サンショウの青々とした葉が きれいです。 たくさん
あったので 少しだけ 採れば 食卓に彩りが・・。 沢沿いには 小さなヒメレンゲも咲いています。


 14:30 舗装された林道に合流しました。 ここは 草が茂り 雑木に覆われているので 南か
ら 来ると分かりにくいと 思います。 後は 杉林の林道を てくてく 下るだけ・・。 14:43 車に
戻り 一息入れ 靴の中に溜まったゴミを払い 帰路に着きます。 本日の行程は 9:09~14:
43で 5時間半ほどでした。
 1kmほど下った清住辺りから 振り返り 山並を取りましたが こちらから カヤマチ山は 見えな
いのでしょうか? 「兵庫の山めぐり」のTAJIさんは 播州峠側から 撮っておられます。



 氷上町の街へ出て 往路の県道109号線を走り 県道86号線に出て 小野尻トンネルを抜け
多可町で 県道24号線に入り 15:05 加西ICから中国道に入り 福崎ICから 播但道に廻り
姫路バイパスを経由して 16:50 家に帰ってきました。 中国道は 10.8km、200円。
播但道は 13.7km、400円。
 本日の走行距離は 往路:99.2km 復路:94.1kmで 計:193.3kmでした。
次の難関は 点名:神子畑の一の段ですが・・・。 林道を車で行けば 近い?



 久しぶりに 『兵庫丹波の山』を 開きましたが 69ページに 次のように 書いてあります。
小さい登り下りを繰り返しながら それを どう取捨選択して 目的の山に 正確に辿り着くか 地形図
と磁石を 頼りに 進んでいくのが まるでパズルを 解くように 楽しい。 勿論 道標も無いし 踏跡も
ない藪もあり 時には 大いに勘を働かせて 自分自身のルートから 目的の山に登り そして 目的
の所に下る。 これが 藪山歩きの醍醐味なのだが・・・。
 こういうのを読むと また 丹波の山へ行きたくなるのです。
  。。。。。。。。。。。。。    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
コメント (2)
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