梅雨も明け、いよいよ宮崎らしい夏の始まりです。
昨日は「ドッカン!ドッカン!」と雷がなり夕立(スコール)がありました。「熱帯地域か!」と突っ込みを入れたくなるような天候です。
さて今日は「西都マルシェ」と「あいそめナイト」です。
一週間後の夏祭りの前哨戦のようなものです。
昼間の西都マルシェは昼過ぎに行ったせいか、少しお客さんが少ないようでした。
でも私たち(当然妻とです)そんなこと気にせず、色々な食べ物を美味しくいただきました。
本当は生ビールを「くいっ」といきたいとこですが、ビールは夜の楽しみにしました。
夜の「あいそめナイト」は素敵な夏の始まりを予感させるものでした。
人出はそう多くなかったのですが、雰囲気が良かったです。
なにはともあれ、ゆずビールを飲み、色々な料理をつまみながら、音楽に身をまかせていました。
夜風が気持ちよく、暗闇と少しの明かりと音楽がマッチしていました。
写真で紹介します
カレンズです、西都の天才清野さんひきいるバンドです。
カレンズ、可憐?・・いや違います、まだまだ「枯れんず」からきています。皆さん素敵でしたよ。
最近マルシェでの楽しみが、ここのピッザです。きょうも昼と夜と食べました。
夏の夜を音楽を聴きながら、お酒を飲み、夫婦で過ごす・・
良いですね~
この雰囲気を感じて、妻が「スペインみたい」と言いました。
なるほど、人生を楽しんでいるんだ。
いよいよラストです
里沙さんの唄と、お酒がベリーマッチでした
素敵な歌声でした、ありがとう
最後の実行委員の皆さんのあいさつが・・、有り難うございました。
さて私は今日のあいそめナイトに行って、昨日のヘリテージの観光講習を思い出しました。
名所名物を見せるだけでなく、こんな地元の緩やかな日常の姿を見せるのもありなのかな・・という物です。
(ここからは小説風に書いてみました・・もちろん想像ですよ)
「ね~次の夏休みどこに行く」その声の方を見ると、皿を洗っている妻が居た
僕はリビングの脇にあるpcのデイスプレーに目を戻し「何所でも良いよ、君決めてよ・・、僕は君の意見に反対しない」、そしてキーボードをリズム良く叩いた。
次の日、妻が決めたよといった、そしてパンフを見せてくれた
「グリーンツーリズム、農作業、観光ツアーなし、・・ふざけんなよ」
「あなた、私にまかせると言ったじゃない」
「そりゃー仕事が忙しいから君にまかせるとは言ったよ、でもまさかグリーンツーリズムだなんて・・」
「私の気持ちをわかってないよね、いつも仕事で私の方見てくれていないから・・、私は今回は一緒に体験がしたいの、一日を一緒に過ごしたいの・・」
僕の方をきっとした顔で見て
「あの時、私は思ったの、また私にまかせる・・どうしよう~観光地で名所を見るだけもつまんないし~、ってね。でるるぶをめくっていると、フランスの写真に目が止まったわ。」
「フランス、凱旋門とかモンマルトルとか」
「ううん、私が見たのは、葡萄摘みの職人たちが長テーブルに座ってランチを楽しんでいる写真だった、みんなワインを飲んで昼食を楽しんで、すごく幸せな感じがしたの、そこに「ゆっくりと流れる時間を一緒に過ごしてみませんか」というキャッチが書いてあったは。」
「うん、それで」
「それで今回の旅行は小さな体験とゆっくりした時間をあなたと過ごしてみたいと思ったの、。私聞いたよね「何日休みとれるの?」あなたはこっちを見もせず「・・ああ~4日ぐらいかな」って」
「ごめん、丁度顧客に渡す資料をまとめていたものだから、pcに集中していた・・」
「いっとくけど、いつもあなたはそうなんだからね、私の話なんか上の空で聞いている・・、勿論仕事でしょうがないかなとは思っているのよ、でも寂しさを感じることもあるのよ」
「ごめん」
「まーいいわ、それでね4日じゃ海外でゆっくりとした時間はとれないな~と思って、るるぶの横にあったパンフを手に取ったの、それはグリーンツーリズムについて書いてある本だったのね」
「何所の?」
「宮崎県西都市のグリーンツーリズムのパンフだったわ、その中のある写真に目がとまったの」
「どんな写真?」
「古墳のそばにある民家の写真だった。ブルーベリーを夫婦で摘んでいる写真だった。他の写真は記紀の道という古事記日本書紀の舞台となった道の写真でしょう、それと恋が叶うという都萬神社の写真・・、でね「一緒に農泊体験しませんか」という文章を見て、私は直ぐ電話を入れたの」
いつにない妻の厳しい顔を見てしまった、「もう反対なんてできやしない」。
僕と妻は西都に行くことになった、遠いんだろうなと思ったけど、羽田から宮崎は飛行機、宮崎から西都は高速道路があり、なんと東京から2時間ちょっとで着いてしまった。
飛行機を降りて直ぐ、夏の空の色が東京と全く違う思った、すごく濃厚な青なのだ。
西都まではあっという間に着いた、市街地の西側にある大地(西都原)にはひまわりの花が咲き誇っていた、そして当然の事ながら至る所に古墳がある。
昼間の日なたはさすがに暑い、でも日陰は過ごしやすいし風があると快適にかんじる。
夜はまっ暗闇で、そして星がすごく近い、気温はグット下がり涼しく感じる。
何が言いたいかというと、僕は少し気に入ってしまったのだ。
午前は農作業体験で二人で並んで農作業をした。
「学生時代に行った民宿みたいだ、懐かしいな、君とゆっくり話す時間もできたし、ここで正解だったね」汗を拭きながら妻に言った。
「う~~ん」腰に手を当て、大きく背伸びした妻は言った「でしょう」
一日がこんなに長いとは思わなかった、午後は椅子を持ってきて木陰のところで本を読む、妻と少し話しては、少しまどろむ、髪をゆらす初夏の風が気持ちいい。この大地に抱かれていると「悠久の時の流れ」を感じた
旅行最後の晩「音楽とお酒が楽しめる場所があるんだって、行ってみよう」と妻が言った。
宿主の方から聞いたようだ。7月.8月の土曜日の夕方、街中の広場で商店主が中心となって行っているイベントがあり。大きな祭のように賑やかではないけど、肩の力が抜けた、緩やかなイベントだそうだ。
そのイベントは言われたように穏やかなものだった、地元の方が生バンドを演奏していた。
プラスチックの椅子に座り、柚子の入ったビールを飲み、地元の食べ物をいただいた。
舞台は女性のボーカルにかわった、ジャズからポップスまで、良い感じだった。それはお酒に良くあった。
日が沈み、夜のさわやかな風が顔に当たる、ジャズが流れ、いる人はその場にとけ込んでいた。
「スペインみたい」妻が言った、周りを見ると、僕たちのような男女が楽しそうにお酒を飲み、唄に耳を傾けながら語りあっていた。
イベントは9時に終わり、私たちはその場を離れ宿に向かった、帰り道に桜川があり、そこはライトアップされていた。
僕と妻はベンチに座り、ライトの光が揺らめく川面を見た。
「来年もこようか」どちらからともなく、そういった。
こんな物語ができる観光の可能性を感じました。