野生動物が人里に現れて、ヒトが困惑しています。この北海道でも市街地にシカやクマが出没するなんて日常的で、近頃ではニュースにもならないほどです。ボクの家の周辺にも、キツネやタヌキ、イタチと思われるものも確認できます。
150年前まで北海道はアイヌの民と野生動物が共存してました。そんな中に入り込んだ我々和人(シャモ)は侵略者です。彼らの縄張りを破って居ついてしまった存在です。そんなことを承知のうえ、野生動物の侵入防止策を考えてみます。
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つい20年か30年前までは、北海道だってシカやクマが普通に見られたわけではありません。150年前から始まった北海道開拓は、野生動物を有害鳥獣と見なし駆除に励んだものです。
駆除のし過ぎでオオカミは絶滅してしまったのでした。オオカミを絶滅させてしまったことがシカの繁栄につながっている、とも言われているんですが・・・
オオカミが絶滅し、シカやクマが一時急減しました。そんな状況のなか、国はシカやクマなどの一部に捕獲制限などを科して保護策を講じ始めました。
ところが住民は従わなかったもんです。50年ほど前の記憶ですが、シカを密猟して冬の食の備えにしたり、キツネやイタチを獲りモグリの皮革商に毛皮として売り払ったり、していたもんです。
そんな状況の下、野生動物は極端にヒト恐れ、人里に姿を見せなくなったのです。
そのうち、動物愛護の機運が浸透し、野生動物を見かけても虐待などせずエサを与えたりと、好待遇を行うようになったのです。このことが、野生動物がヒトを恐れなくなった一番の要因かと思います。
続きます。