アナーキー小池の反体制日記

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#3844 東京五輪総括(9)

2021年08月18日 | 教育・文化・芸術・スポーツ

なんだかや言ってもボクは、東京五輪をテレビで観戦し、大いに楽しみました。開催には今でも反対なんだけど、出場選手に罪はありません。勝った者にも負けた者にも健闘を祝します。

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近代五輪には理念があります。

端的には、「肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学」、また「スポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するもの」と定め、その目的を「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てること」と示しているのです。

こんな崇高な理念のもと始まった近代オリンピックですが、今はすっかり変容してしまいました。

近年の五輪は商売人の商売の道具に化しているんです。その商売も、今どき珍しいほど醜くエゲツナイのです。五輪の理念とはすっかり離れてしまいました。先に記したように、開催地決定はワイロが用いれれることが常態化し、スポンサー選定にも“袖の”下が横行している現状です。

近代五輪創設時の理念がこれほど変容し、醜怪化している様を見せつけられにつけ、このままオリンピックを続けることが正しいことなのか、見直す時期に来ていることを実感します。

IOC・JOCはこのコロナ禍の中、東京五輪開催に大いにこだわりました。開催にこだわった理由は、テレビの放映権料にある、と言われています。アメリカの放送局NBCに1兆円支払わせる代わりに、全種目の放映権を与える、という巨額な契約です。

もし開催されないとしたら、1兆円はもらえません。守銭奴集合体のIOCにとってはゆゆしき問題なのです。そして傘下のJOCなど各国五輪関係団体、たくさんある各種競技団体にとっても金づるを絶たれるような悲惨な状況に陥らされます。

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このような悲惨になるような状況を根本から変えなければなりません。原点に戻り、質素な大会でいいんです。大会の規模を縮小し、種目も減少し、施設も簡素なもので済ませましょう。テロ防止の問題が残りますが、解決策はあるはずです。

テロの問題で思い出しましたが、東京五輪開会式で“黙祷”があったそうです。てっきり東日本大震災の犠牲者への、またはコロナ禍で亡くなった世界の方々への黙祷だと思ったんだけど、過去のミュンヘン五輪でテロの犠牲になったイスラエル選手への黙祷だった、とのこと。ユダヤ人の発言力の強さに驚嘆しました。

続きます。

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