アナーキー小池の反体制日記

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#653 岩田地崎建設の犯罪

2011年03月27日 | 犯罪と防犯と審判
大震災のニュースにかき消されていますが、岩田地崎建設が入札妨害で入札参加停止処分を受けました。(いずれ贈収賄事件に発展するでしょう)
岩田地崎建設といえば数年前に談合事件を犯し入札指名停止処分を受けながら、このマチの病院建設を受注できるよう市が便宜を図ったとしか思えない出来事の疑惑業者です。
当時は指名競争入札という為政者の意のままになる悪習が幅を利かせていました。
談合は昔から当たり前にありましたが、摘発が続くにつれ(いやいやながら)指名競争から一般競争に移行していきました。

いまだしっかりした談合を堅持している地域があります。
しかし札幌市は談合が機能しなくなっているのです。(当たり前の姿になったとボクは思っています。)
談合が機能しなくなると、落札額が下がります。
予定価格の10%減は当たり前、20%も30%も減額して落札します。

建設業者への考慮なのか、低価格での受注は品質に問題が生じる可能性があるとして、発注者は最低価格というものを設定しだしました。
最低価格を公表するところもあり、その場合は何社もが最低価格を提示し、抽選になることが続発しています。

札幌市は最低価格の公表をしていないのでしょう。
工事入札は安ければ安いほどいいと思うのですが、最低価格の公表をしていないと最低価格以下の札は無効となり、より高価格を提示した業者が受注するという不合理極まりないことが頻発します。
今回の札幌市の事件は、発注者側(札幌市職員)が金銭の見返りに特定業者に最低価格を教えたことにより発生しました。
最低価格を知った建設業者は、その価格どおり、またはちょっと上積みした価格で入札すれば確実に工事を獲得することができます。

・・・
しかし時代は変わったものです。
一昔前までは、予定価格の98~99%での落札が当たり前でした。
建設業者は、それでも儲けが少ないと文句を言っていたものです。

談合体制が維持されているところは、少しだけ遠慮をして95%程度まで落札率を下げましたが、それでも充分儲けが出ているのでしょう。
談合か談合でないかの境目は落札率90%と言われています。
民需では建築でも土木でも激烈な価格競争が行われています。
官公庁発注でも、正規な価格競争が行われなくてはいけません。

・・・アッ!そういえば、今回の事件は談合ではありませんでした。
談合のことばかり書いたけど、今回のは強欲な札幌市職員のハレンチな犯罪です。
言い方を変えると、岩田地崎は被害者なのかもしれません。
どこにも強欲な人はいるものです。





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