アナーキー小池の反体制日記

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#462 無用の長物

2010年08月03日 | 市内の話題
前回記しました地下歩道とか歩道橋は、無用の長物なのでしょう。
世の中にはこのほか沢山の無用の長物があります。長物の"物"ではなく"者"で表すのがふさわしい"もの"もありますが、記しますと差し障りがありますので遠慮しておきます。

施設は、一度造ってしまったらなかなか廃止できません。
一人でも利用者がいると、取り壊すのは難しいものです。
ですから、新たに施設を造るときには40年も50年も先を見据えた検証をした上で行わなければなりません。

検証が十分ではなく造られた施設が沢山あります。そして、沢山の施設が"無用の長物"になっています。(このマチだけのことではありませんが)
本当は取り壊してしまわなければならない施設が、無残な姿で市内に点在しています。
安全、防犯、景観、どれをとってみても問題な建造物です。

取り壊しには多大な費用を要します。
この十数年で、取り壊しにより発生した産業廃棄物の処理に、数倍の費用がかかることになりました。
もっと早くに取り壊していたらって思う物件もありますが、そのほかの理由があります。
前回記したように、国庫補助金を返還しなければならない場合が多々あります。

でも、時の為政者が自分のときに取り壊しを行いたくないって思う気持ちもあるように思います。
耐用年数前に不用になる建造物は、造成時の判断が間違っていたことになるからです。
ですから無用の長物はほとんど"廃止"ではなく"休止"の扱いをされています。
誰もが詭弁を弄していると思っているのにかかわらず、恥ずかしくもなく"休止なのだ"と言い張ります。

為政者はここ何代も、前任者の意を汲んだ人がなっているため、昔の失敗を失敗として認めることはしません。
失敗を失敗として認めないものだから、その失敗は教訓として生かされていません。
同じような失敗を繰り返してしまうのは、学習能力が欠如している個人の資質によるものが多いのですが、学習能力が欠如していてもきちんと総括していれば防ぐことができるものです。

財政難で、このところ新しい施設はあまり建たなくなりました、
昔みたいに、建てる前から「こんなものいらない!」って思うのも少なくなりました。
議会が少しづつ機能し始めているのかもしれません。

"無用の長物"を計画的に処理しなければならない時に来ています。
個人所有の廃屋を云々する前に。
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