アナーキー小池の反体制日記

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#1653 負の遺物の清算⑦オンボロ飛行機展示館

2015年06月01日 | 市内の話題
ボクももう少しで高齢者の仲間入りです。
気力・体力ともすっかり衰えていますが、この国の制度上はまだ若者?の扱いのようなのです。
こんなボクが感じるのは、年をとるといろんな面で他の年代の人との感覚の違いが顕著になることです。
こんなのいいな、って思って他の人に薦(すす)めても有難(ありがた)迷惑顔をされたりするのです。
ボクたち年寄りは、自分はすっかり年寄りの感覚に陥(おちい)っていることを自覚しなければなりません。

3代前の市長の晩節です。
どこかでスクラップ寸前のオンボロ飛行機の話を聞いたのでしょう。
「その飛行機を子供に見せたら喜ぶだろうな」って思ったのです。
市は、廃棄寸前のオンボロで小さな飛行機を貰(もら)うことにしました。
そしてそのオンボロ飛行機を展示する館を新築したのです。

オンボロ飛行機展示館を開設して何年間かは、市教育委員会が気を回して各小学校生や幼稚園児に公式行事として、見学会を催させたのです。
百年も前だったら、子供たちも喜んで見たのかもしれません。
しかし、30年前の子供たちはすでにそんなオンボロ小型飛行機に興味など持ちはしていなかったのです。

説明員―――このオンボロ飛行機だって、昔は鳥のように自由に空を飛んでいたんだよ。
子ども―――だからって何なの?
説明員―――・・・

何年か展示していましたが見学者がいなくなって、オンボロ飛行機展示館は閉止されました。
館内のオンボロ飛行機は廃棄され、維持管理の行なわれていない建物は醜態を晒し続けています。

年老いて感覚の鈍くなった首長のとんだ思い付きを、諌(いさ)める取り巻きなどいません。
心ある御仁が「ゴミを拾ってきてもいいけど、ゴミ箱にお金をかけないでね!」って、言っていたのを思い出します。
年寄りはやはり、自分はすっかり年寄りの感覚に陥っていることを自覚しなければなりません。

老朽化した建物は壊さなければなりません。
市は民間の使用していない老朽建物を防災・防犯上も景観上もよろしくないとして、撤去させる条例まで制定しているのです。
不要な公共建造物は率先して取り壊さなければなりません。
たとえ、多額な費用がかかるとしても。
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