遊水池はお隣のマチに設置されています。ずいぶん早くに造られました。そんなに大きくないけど、洪水時には活躍することでしょう。
このほか下流部にも大規模な遊水池計画があり、どの程度進んでいるの知らないけど造成が期待されています。これらが整備されると、石狩川の破堤の頻度はずいぶんと少なくなるけど、無くなるものではありません。
自然の脅威は人知をはるかに超えたものなんです。浸水想定区域に住んでいる人は、マチからの非難指示が出た場合、速やかに高所に避難するしか生き残る術がありません。なにせ、水位は2階の天井まで達するんです。
ボクの住むこのマチは全国的にもかなり早くから、水害時の対応を検討してました。タイムラインって言いましたでしょうか、情報を市民にどう伝えるか、市民はどう行動するかなど細かく決めています。市民はこの決めを上手に使わなければなりません。
2階に避難しても、水死してしまいます。2階の窓から屋根に行ける梯子(はしご)が必要になるのかも知れません。普通の家は2階から屋根に上ることは至難なんです。
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40数年前の夜中に堤防を見に行って、帰ってきて寝ながら思ったことがあります。堤防が破れたらこの庁舎も2階まで浸水します。3階の窓から船で脱出し、高所に逃れなければならないのです。その頃は低所に住んでいたもんだから、家人の安否も心配でした。
そして何より、市役所や消防署、警察や市立病院など災害時に重要な役を務めなければならないところの庁舎が全て低所にあるってのがとても気がかりでした。
肝心の活動拠点が失われるのです。その時もすでに、そうし場合の対応を検討す部門があったのでしょうが、その連中、固唾をのんで事態の動向を見てたんでしょうね。何もできないけど。
今は消防だけが高所に移転しました。浸水災害の際は消防署内に対策本部を設けるようですのでいくらかマシになっているんでしょう。
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大雨による浸庭無くてならない被害は堤防が破れるだけに留まりません。内水排除ってのが間に合わなかった場合、道路が冠水し住宅が床下とか床上まで浸水する被害が生じます。
続きます。