能登半島地震で復旧の妨げになっている最大の課題は、道路が方々で崩壊し通行ができなくなっていることです。映像で見る限り、今までで見たことの無いほど道路は傷んでいます。断裂したり隆起したり沈降したり、とまともなところが少ないのです。
道路の表面からの見た目が地下の様子が想像できます。道路下には上下水道管やガス管などライフラインが設置されています。それらもぐちゃぐちゃにやられているんでしょう。
被害者が今一番困っていることは、電気・水道がいまだ復旧されていないことです。もう2週間もたつのに、何万戸もの世帯で停電・断水が続いています。道路が陥没や隆起したため、電柱が倒れたりかしがっている事による停電も多いのです。
道路下の状況を想像するに、補修箇所が多すぎて復旧が間に合わないのは理解します。そしてなにより道路が通行不能で応援部隊や重機の搬入ができないのが大きな障害となっているんです。いまだ孤立集落が数十地区あるんだそうです。
・・・
いま新たな問題が起こっています。断水のためトイレが使えないんだけど、川水などを使用し使用後に水を流しているんだけど、下水道の汚水管も上水管同様、道路下でぐしゃぐしゃになっていることは容易に想像できます。
そこに川水などを使った糞便の混じった汚水が流れてくるのですから、行き場所を失った汚水が損傷ヵ所に溜まります。トイレの水の流れが悪くなった!っていう声が次第に高まっています。
汚水管が破断したところは上水道管や雨水管の断裂が予想されます。溜まった汚水が水道管や雨水管に流入すのは目に見えています。上水道の復旧の妨げになっていることは容易に想像できます。
自治他によっては、トイレは使用後に水を流さないでポリ袋に入れて処分するように、って訴えているところもあるんだけど、現代生活に慣れた人たちにはなかなか理解してもらえないないようです。水を流さないように、との訴えも住民の反発を受けたのでしょうか、ほんの一時聞かれただけでした。
このように、新たな問題が頻発してますが被災者の多くは我慢強く生きています。死者数も200名を超えています。被害の状況から致し方のない数字なのかな、って失礼ながら思っている次第です。
続ききます。