＃1972 醜怪な”日本会議”の陰謀（３）

前回”日本会議”の具体の思想？を記しましたが、これはオブラートに包まれた表向きのものです。
”日本会議”のコアの人たちは、そんなものが目標ではありません。
”戦前回帰”です。
70年前の日本に戻ろう！って主張したいのです。

彼らの本当の魂胆（こんたん）を列挙しましょう。

列強に負けない軍隊を持ち、徴兵制を復活し、必要とあらば原爆だって保有します。

天皇は日本を創った神なのだから、崇（あが）めなければなりません。

家長制度を復活し、男系家族主体の社会に戻します。

女性は外に出ることなく、早く結婚し、たくさん子供を産み、立派に育てましょう。
良妻賢母を奨励し、妻は夫や舅・姑（しゅうと・しゅうとめ）に尽くしましょう。
不倫なんてもってのほかです、石打の刑に処します。
参政権（投票や立候補の権利）は、女性には不要です。
70年前までのように、女性の選挙の投票権すら無くしてしまいましょう。

思想・信条が危険と判断された者は、厳しく取り締まらなければなりません。
”隣組”を復活させ、危険思想？を持った者を、憲兵に密告しましょう。
危険思想？を持った者は、拷問により転向を促し、従わない者は殺してしまいましょう。

平事から竹槍訓練を行い、有事に備えましょう。

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戦前回帰、まだまだありますがこれくらいにしておきます。
何せ彼らは、第二次世界大戦は日本が悪いのではなく、負けたから悪者にされた、と信じ込んでいるのだから、議論のしようがありません。
そして、戦前の状態が一番良かったのだと思い込んでいるのだから、救いようが無いのです。

ただ、彼らもバカばっかりではありません。
いまどきこんなことを言うと反発を受ける、のは充分理解しているのです。
深遠な計画を立てました。
静かに、中央や地方に浸透していく方法を。

国会に、地方議会に、支持者を募りました。
国や地方自治体に、クレームをつける手法も多用してきています。

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昔の右翼は、チンピラ右翼とか、ごろつき右翼とか呼ばれ、恐喝（きょうかつ）で飯を食っているのが目に付いたものです。
もちろん右翼の理論家はいたんだけど、思想を広げようなんて考えなかったのでしょう。

昔の右翼とは一線を画（かく）するこの団体、いったいどのようにして出来たのでしょうか。
次回に検証します。