こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「小林カツ代のお料理入門」ひと工夫編

2017-02-04 20:45:12 | 読書
本書の発行は2016年1月。

著者が亡くなった2014年1月の2年後。

生前に書き残されたものを「小林カツ代キッチンスタジオのご協力を得て、刊行」と扉に記されている。



「ひと工夫編」の名の通り、ちょっとしたコツが随所にちりばめられている。


文章の歯切れがよく、単なる「料理本」というよりエッセイ集として一気に読んだ。


なんとも魅力的な表現の数々。



たとえばミートソース・・・「一度煮立ったら、あとは弱めにして、表面がフツフツして、あたかも微笑しているような感じにしておく。無表情になってはだめです。」


たとえば炒め物・・・「ピッと背筋を伸ばして力強く炒める、これがコツ。背をかがめて炒めてると、水分は逃げ場がありません。大事なのは空気」



新書版の小さな1冊に、創ること、食べることを心から楽しみ、大切にした著者の心意気があふれています。



著者:小林カツ代(料理家、エッセイスト。1937年大阪生まれ。2005年にクモ膜下出血で倒れ、2014年逝去。)

発行所:文藝春秋
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