こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

泉大津版事業仕分け

2011-07-31 21:08:50 | 市政&議会報告
午前10時から午後5時までテクスピア大阪4階会議室で、泉大津版事業仕分け(公開で行う行政評価委員会)があり傍聴しました。

夕方、用事があったので4時ごろ退席し、最後の項目と最後の「委員長の講評」は残念ながら傍聴できませんでした。

「担当職員の説明、各委員と職員の質疑応答、そして評価」で1項目について40分。

それぞれの事業には、それぞれの歴史と背景があり、「40分」で評価を行うことの難しさを痛感しました。
たとえば、「障害者・ひとり親家庭の医療費助成(入院時食事療養費)」(入院したときの給食費自己負担への助成)や「シルバーハウジング事業」(府営なぎさ住宅の高齢者向け住宅に生活援助員を配置し安否確認や日常生活の支援等を行う)について、ほとんどの評価委員は「C、他の事業との整理統合」という判定をしました。

その際、「公平性」という言葉がよく出てきました。

「支援が必要なのは、なぎさ府営住宅に住んでいる高齢者だけではない。一人暮らしの在宅の高齢者への支援策との整合性は?」
「入院給食費だけに助成するのは、在宅で療養している人などとの関係で不公平」・・・など。

税金でする市の事業に「公平性」は確かに重要なものさしです。

しかし「何をもって公平というか」は、そんなに簡単なことではないとも思います。


「公平」というなら、命の重さは「公平」に守られなければならない。
だから、現在の医療水準の到達点の上に、誰でも必要な治療が受けられるのが、真の「公平」さだという立場に立てば、経済的な条件で受けられる医療が制限されるのは、「公平」ではありません。
経済的な格差が「命の格差」に直結することの歪みを是正するために、福祉医療助成が実施されてきた。しかし、それが十分な成果をあげ、医療の進歩の恩恵を全ての国民に保障する前に、「公平性」の名のもとに社会保障としての医療費助成が切り崩されています。


「何をめざすのか。」
めざすべき行政のありかた、理念。

それを、市民的な論議で明らかにすることこそが大切なのではないか?

きょうの議論を傍聴していて考えたことです。
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