こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

介護の現場は今?!

2012-06-09 22:45:35 | 社会保障
昨夜は、6月議会を前に、各種団体の役員の皆さんとの懇談会。

雨の中、10団体のみなさんの参加。他に1団体は、この日は都合が悪く、前日に懇談させていただいた。貴重なご意見をひとつでも多く議会の論戦に生かしていきたい。

「懇談会というのに報告が長く、意見を言う時間が少ない。」という声があり、前回からは開始時間を30分繰り上げて、6時半からとした。それでも時間いっぱい、多くの意見を出していただいた。

発言のひとつ、あるヘルパーさんの話。
「高齢夫婦の世帯で、以前は夫と妻、それぞれに生活援助1時間づつで合計2時間訪問していた。
認定更新で妻が『自立・非該当』に。夫の方だけの認定で、訪問は週1時間に。さらに今年4月からは46分。」

ここで「46分」という半端な数字に、参加者から驚きの声があがりました。
「はい、ケアプランは46分です。」と彼女は重ねて言う。・・・人が人を介護するのに、電車の時刻表のように1分刻みのスケジュールで仕事ができるのか?なぜ「46分」なのか??ひょっとして、事業所が「45分以上の生活援助で2350円の介護報酬を受け取り、利用者にはその1割負担の利用料を求めて、最低のサービス」という計算ならひどい話だと思う。

彼女は、働く自分自身の待遇についてもこう話した。
「私が事業所からもらうのは1150円。事業者から訪問先まで自転車で往復40分。時間に遅れてはいけないが、早く行ってもダメなので、家の前で時間調整することも。移動の時間を含めた『拘束時間』を考えると、時間給正味500円程度にしかならない。」

彼女はヘルパーとして働き続けながらご自身のお母さんの介護のために、仕事を中断。
お母さんは、特養への入所ができないまま亡くなった。そして復帰した介護の現場で「一生懸命、働こうと思えば思うほど壁にぶつかる」と言う。

こんな思いで働いているヘルパーさん、どうか声をあげて欲しい。

もっと「現場の声」を集めなければ・・・とあらためて思った。









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