こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

認めあう寛容な社会へ

2019-10-31 23:52:50 | 冤罪事件・国民救援会
ヘイトハラスメント裁判で問われているのは何か?

傍聴券を求める長蛇の列で考えた。

昨年、支部を結成した国民救援会泉大津支部でヘイトハラスメント裁判の学習会をして、今年の総会にも原告に来ていただいた。

原告、被告の証人尋問が行われる今日、第16回の口頭弁論の今日、会社側が大量の動員をしてくることはこれまでの例でも予測されてはいたが、それにしてもものすごい数。9時20分からの傍聴券の配布に749人が並んだと言う。抽選会場は地下の部屋だが、あまりの人数に入りきれず、外で立ったまま抽選の結果を聞く。

1時間待って、抽選の結果ハズレ。

一旦もどって夜の報告集会に出かけた。


10時から4時まで、会社が動員した人たちが傍聴席を埋める中での証人尋問。緊張と疲れは極限なのだと思うが、原告は笑顔で集会参加者と弁護団に深く礼をして感謝の気持ちを述べた。

帰ってから、会場で配布された原告の陳述書を読んだ。

在日コリアン3世の原告が、どのように子ども時代を過ごし、何を感じ考えてきたか。フジ住宅という職場でどのような経験をしてきた。なぜ提訴にふみきったか。

克明につづられている。この言葉の一つひとつを紡ぐのに、原告がどれほどのエネルギーを注いだことかと、息苦しくなる思いで読み終えた。


あたりまえのことを言葉にするために、こんなに勇気を振り絞らないといけない。そんな社会に私たちは生きているのだと思う。

この国の民主主義、人権意識が、まだまだ未成熟であることを、ヘイトハラスメント裁判は白日のもとに晒した。


陳述書の最後を原告はこんな言葉で結んでいる。


「私をはじめとする『日本社会に生きる人』にとって、ここは大切な生きる場所であり、会社には、日本社会に寄与する一企業として、人々に寛容であって欲しいと祈り、こうして行動に出ることにしたのです。






2歳の〇きクン、保育所でハロウィーン。

寄り添うお兄ちゃんは5歳。弟の手をそっと握っている。優しいね 〇おクン。


ハロウィーンは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う日だという。

裁判の報告集会参加者の一人が「ヘイトという悪霊を追い払う日に。明日はもっと明るく、もっと幸せに」と呼びかけてくれた。
コメント
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