こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

市民会館、消防庁舎の解体工事費、臨時議会で可決

2017-10-27 19:26:59 | 市政&議会報告
臨時議会が今日一日の会期で開かれました。

議題はふたつ。

突然の衆議院選挙の費用の補正予算専決処分の報告。

2837万7千円。国政選挙ですから、当然のことながら全額国の負担です。

選挙は大切ですし、それに費用がかかるのは当たり前ですが、これだけの費用をかけるのだから、国民の納得の上での解散総選挙でなければ・・・と改めて思います。


もうひとつは、消防庁舎と昨年末で利用停止とした市民会館の解体工事費の補正予算。


もともとは9月議会の最終日の議題として上程される予定でしたが、「慎重な検討を」と議会から求め、この間、2度の議員総会も開いて市の説明を聞く機会も設けられました。


熟慮の上、反対の態度表明をしました。議長を除く15人のうち6人が反対でした。


反対の理由は主に二つ。二つの施設の解体工事費の総額は7億7612万円8千円に上ります。

予想以上に高額となった理由の一つが、「600本以上ある地下杭を全部撤去しなければならない」という説明を受け、そのことに疑問を持って、様々な人の意見を聞いてきました。

「撤去しないで、残置したまま次の建設工事を行っている」事例も、公共工事に関わる専門家から紹介いただきました。

600本以上の杭があることは、臨海部で元々の土壌が不安定なためで、今後、公園などに活用するとしても「残した方がいい」という見解もお聞きしました。

そうであれば、杭は「土壌安定」という役目を果たすため「不要物」=廃棄物ではありません。


市の説明では「建物を解体撤去したあとに、地下の杭を残すのは廃棄物処理法違反」と繰り返し説明されました。


廃棄物処理法と施行令を、ずーっと読みましたが、その法的根拠なるものは見当たらず、今日の質疑で尋ねたところ「明文化されたものはなく解釈の問題」という答弁もありました。

地下杭の撤去には、概算で7200万円を見込んでいるという事です。


もう一つの理由は、解体を急ぐ理由として「防犯上も建物を残しておうのは危険」と言われていますが、解体撤去しても、空き地のまま放置するなら、「安全で美しい環境を」という市民の願いに応えることにならないのではないかという疑問。

解体したあと、次の本格的な活用までは相当な時間がかかることが予想されます。

その間、暫定的にでも活用してこそ、治安も景観も守られると思います。そのプランは示されていません。


以上のことから、さらに慎重な検討と判断を要するものと考え反対しました。
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