こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「シングルマザーをひとりぼっちにしないために」

2017-07-07 19:15:12 | 読書
サブタイトル  ~ママたちが本当にやってほしいこと~



私が出会ったたくさんのシングルマザー、シンママさんたちを思いながら、読みました。

「あのお母さんは、あの子たちは元気にしているだろうか?」・・・「便りがないのは無事の知らせ」だといいのですが・・・。


あるシンママさん、Yさんから久しぶりにメールがありました。

「お話したいです。都合のいい時に連絡ください。」と。

2年前ほど前のことです。


お訪ねすると、いろいろ・・・辛かったこと。生きていく気力をなくしたこと。「子どもを残して死んだらアカン」と思って踏みとどまったこと。

・・話してくれました。「やっと話せるようになって、メールしました。」と。


「便りがないのは無事の知らせ」ではなかったのでした。


生活保護を活用して、経済的には生活の基盤が整っても、それで毎日の暮らしがうまく回るとは限らない。

次々といろんなことが起こり、問題はほとんどの場合複合的です。


メールの彼女、Yさんは、自力で乗り越えてくれました。でも、そうではない場合、「助けて!」と言えない人もいる。

Yさんも泥沼の中にいる時は、声をあげることもできず、抜け出してやっと「聞いてほしい」と思ったと言います。本当は継続的にかかわり続けることが必要だったのだと思います。

この本に紹介されている月末近く、切り詰めても尚、食糧も尽きる時に届く野菜やお米、図書カードや入浴剤などささやかなお楽しみも添えた「スペシャルボックス」の活動のように。




最近は、出会ったシンママさんに、この本の誕生のもととなった「シンママ大阪応援団」のサイトを紹介します。


本当にどん底で困窮していても、彼女たちはほぼ100%(100%ではありませんが)スマホを持ち、ネットでつながる世界をもっていますから。



お金がなくて、情報がなくて、人とのつながりがなくて、そして「生きる気力」をなくしてしまった人たちに、もう一度「幸せになろう」と思ってほしい。


そのために、私もここで小さな灯をかかげていたいと思います。




シンママ大阪応援団/編

芦田麗子/監修

発行所;日本機関紙出版センター
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