The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『パパジイ忘年会』、打ち合わせ無しでもこの流れ♪

2014-11-30 23:34:39 | ワイン
好きもの親父的持ち寄りワイン会の『パパジイ・・・』ですが、
はて何回を数えるのかは忘れたけれど、忘年会はやろう!となって、
今回の開催の運びとなりました。

いつものように持ち寄りだけど、今回ばかりはテーマは無しで、
でも少しだけ、いつもよりイイモノ持ってきましょう!とのことで、
さてどうなるのか?と思っていましたが、それが何と!ワインのソコソコは分かるけど、
この流れは偶然にしては凄すぎる結果に相成ったわけ♪

まるで示し合わせたかのような、見事な流れ、主宰が熟慮に熟慮を重ねても、
ショウジキこれだけのラインナップを作り上げるのは難しいと思います。

で、まずはその日に登場したラインナップをご覧下さい↓

1.2007 ブルゴーニュ・シャルドネ ドニ・モルテ

2・2013 シャサーニュ・モンラッシェ ブラン フェルナンド&ローラン・ピオ

3.1995 シャトー・ド・ポマール ジャン・ルイ・ラプランシェ



4.1998 シャンベルタン キュベ・エリティエ・ラトゥール

5.2008 ヴォーヌ・ロマネ ヴィエ・ヴィーニュ ベルナール・デュガ・ピィ

6.1997 ダルマジ ランゲ DOCG ガヤ

7.1988 シャトー・パプ・クレマン ペサック・レオニャン



ということでした、いかがでしょうか?

白に始まって、ブルゴーニュ・ピノノワールの多様性にオドロキ、
最後はイタリアの濃厚系と、そのワインに味わい的に重なるペサック・レオニャンの88’ものが来た♪

偶然にしては凄すぎ!
まあ未だにコーフン覚めやらぬのですが、後ほど個別に説明いたします。

ではでは・・・

2000 ジュブレイ・シャンベルタン クロ・サン・ジャック アルマン・ルソー

2014-11-29 18:56:04 | ワイン
ヴィンテージは2000年、ジュブレイ・シャンベルタンの造り手です。
と言われれば、さすがに『クロ・サン・ジャック ルソー』と答えます♪

これで、ご名答が出なきゃ、『クロ・サン・ジャック』フェチの名がすたるつうもんです!



この2000年物は、薫り高く、ミネラリーに締まっていて、薄旨(うすうま)♪
薄旨と言ったって、その味わいの広がりや、エキスの濃さが半端じゃあない。
まるでこのワインは、ジュブレイ最高のプルミエ・クリュの畑の最高の恵みを一点に集めたようだ!

このタイミングで飲めて、シアワセだ!
ブルゴーニュらしいワインの少なくなった昨今、こんな至福の時間は大事にしなきゃ!

今更ですが、出展者にありがとう!

1975 シャトー・オーゾンヌ サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ A

2014-11-27 14:06:11 | ワイン
ワインの飲み頃を、断層写真のような物を使って、どこで飲んだら一番良いのか?が直視できたら、
どんなにイイのだろうと、このワインを飲んで思った!



と言うのも、飲んでみて、ジブンは物凄くスバラシイものに感じたし、
香りだけとっても、最後の3本の奇跡的な右岸の中で、一番素晴らしかったと思っている。

だから、このシャトーは何ですか?と聞かれたときに、
即座に『トロタノワ』と答えたのが、その理由なんですね・・・

1975年の『トロタノワ』は実に素晴らしく、薫り高い代物であることが、
ワタクシの頭の中に、既にインプットされていたからなんですね。

その昔、あるワイン評論家がこの75’物の『オーゾンヌ』を酷評し、
まさかあの『オーゾンヌ』という頭はなかった!
その評論家をその場に連れてきて、飲ませてみたいくらいだった(笑)

確かに、世紀のヴィンテージの89’コンセイヤントと59’ペトリュスにはさまれれば、
幾分スタイリッシュで、緊張感を感じることは確かではあるけれど、
ともかくバッドな印象はこの39年の歳月が吹き飛ばしてしまったと言っても過言ではない。

つまり、この『オーゾンヌ』ってやつは、ココまで待たなくては、ダメよダメダメ!!!

細かい香りの分析はココではしないけれど、
とにかく沸き立つブケに暫し陶然の境地だったことだけは確かだ!

DRCも『オーゾンヌ』も並みのヴィンテージのものを、
これでもか!と熟成させるのがイイと言う事だ!

まあそれにしても、そうするには時間が無さ過ぎるか・・・

1993 エルミタージュ ジャン・ルイ・シャーヴ

2014-11-25 22:52:11 | ワイン
シャプティエが出たからには、この造り手が出ないわけ無いでしょ!
と言うほど、エルミタージュではトップの生産者の一人です。
まあ説明するまでも無いわけですが・・・



ある意味この造り手こそ、濃厚でありながらも、ナチュラルでエレガント♪
正しくシラー100%で、ピノ的フィネスを体現してくれる造り手なんですね・・・

これは例のアッサンブラージュの妙によるもの!だと思う。

で、飲んでみてこのワインはドウだったのか?
これが正しくエレガントで、透明感のある、旨みたっぷりのエルミタージュだったのですが、
色合いはアンバーに染まり、香りも鉄分とミネラルが全面に突出し、
甘く妖しげな熟成香がマッセで迫り来る・・・

実にパヴィヨンとは好対照な味わいでした!
93’にして、全てを見せてくれた、枯淡のシラー♪

イイと思います!

1993 エルミタージュ ル・パヴィヨン M.シャプティエ

2014-11-24 16:12:41 | ワイン
まずもって、このアペラシオンはシラー100%であることを意識しなければならない。
単一品種であることをだ・・・

そしてそのシラーが、あたかもブルゴーニュのピノノワールのように、
20年の歳月をもって、フィネスといえる調和の極みと、
上質の証といえる特有の複雑な香りを獲得する。

そして今回のT君の会では、このパヴィヨンと、同じヴィンテージのシャーヴのエルミタージュが並び、
両者ともに同じくブルゴーニュ的フィネスと、
この世のモノとは思えないほどの見事なブケを見せてくれた。

そしてまずはパヴィヨンだ・・・



このワインはジャン・ルイ・シャーヴのものより、未だ若々しく、健全で、将来がある。
果実は充実しており、濃密で、豊満で、噛めるが如しだ!

ブラックベリーのリキュール、完熟カシスに、プルーンのアロマ。
そこに紫の花のエッセンス、リコリス、カカオ、加えてタールにダージリンのアクセント♪
全ての香気は、練れて、官能的な豊かさと、広がりを持って迫り来る!

そして総体的な果実のバランスはブルゴーニュ的な構成を見せる。
ある意味、ウットリとしつつも、料理がなくとも、このワインだけで付き合える代物・・・

極上の、極め付きのエルミタージュ♪
お見事の一言・・・

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92’ですが、この値段↓