The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

8年前のラ・ピエール

 | ワイン
年末行事として、家のセラーの奥にある、日の目を見ないワインを整理していた所、97’ブルイィ シャトー・デュ・プリウールが出てきました。

白いショート・エティケットに赤の蝋キャップ、黒のボトルのそのワイン!
もちろん、今やビオの先陣をきっていますラ・ピエールの造りであります。

これが、何とも言えない美味しさでした!
妖しい、特徴的な、ビオのトップノートは相変わらずです!
程よく溶けたタンニンに広がりのある適度な酸味・・・後半の伸びは流石にガメイですが、目の詰まった旨味の底味には驚かされます。DRCがガメイに手をつけるとこんな感じでしょうか?言い過ぎか??
この8年前のクリュ・ボージョレー!今やっとその真価を発揮し始めた様であります。

最近のラ・ピエールのヌーヴォーは、黄色パカレやコサールにちょっと押されぎみか?
でも今はそうでも、将来は熟成の経過を辿って、大きく変貌を遂げる代物なのか?

これからのラ・ピエールも見守って行くべきでしょう!
ではまた!!
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フォンタナフレッダのラ・ローザ

 | ワイン
ワインとキュイジーヌの会で98’バローロ・ラ・ローザ フォンタナフレッダを出しました。フォンタナフレッダと言えば、ヴィーニ・ディ・アライでの54’バルバレスコを思い出します。
僅かに弱めのテロワールですが、完璧な熟成感!マオタイのトップにプラムのドライフルーツ・・・高アルコールの酒質にまったりとした味わいが印象的でありました。

さてそのフォンタナフレッダのラ・ローザ!
セラルンガ・ダルバにある9ヘクタールの単一畑との事・・・この造り手の中では38hl/haと低収量!名前の如く、バラやスミレのの花束のニュアンスであります。98’にしてソフトな舌触り、底味の広がりも素晴らしい!!

そうそうたるフレンチの流れでも、気後れする事のない充実の味わい!
ピエモンテ最大の擬似ネゴシアンもどうも本気になってきたようです!!

数年後が更に楽しみになりました。
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セルジュ・マチューのブラン・ド・ノワール

 | ワイン
先日の我が家の小ワイン会で、ウェルカム・シャンパーニュとしてセルジュ・マチューのキュベ・トラディッションを出しました。

これがなかなかのつわものでした。
いつものシャンパーニュと何処か違う個性的な風味・・・

花梨や林檎のジャム、強いミネラル感、花の香りと涼やかなミントのフレーヴァー・・・
極めて外交的な味わいですが、泡のタッチは細やかで心地よい・・・

なんとこれがブラン・ド・ノワールなんですね!
どうもいわくつきの様であります。

ブドウはオーブ県のものを使用との事・・・
書物によれば、オーブは1908年に公示されたシャンパーニュの栽培地域から除外されたそうであります。3年続いた凶作がその理由らしいのですが、その後が凄い・・・
そこの農民がいわゆる百姓一揆を起こし、政府の公示を取り下げさせてしまいます。
その後、二級の格下げと言う憂き目にもあいますが、1927年に晴れて正式なシャンパーニュの一員となったようであります。

ブラン・ド・ノワール・・・すなわちピノ・ノワールによるシャンパーニュがキュベ・トラディッションであります。なぜピノ・ノワールなのか?

そこの土壌はジュラ紀のキンメリッジャンとの事・・・白亜紀のチョーク土壌の多いシャンパーニュとは一線を画すわけであります。つまりよりブルゴーニュに近いわけであります。

聖夜の前に個性的で濃厚なシャンパーニュを頂きました。
皆さんも御験しを・・・では!!
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恨めしやセメダイン香・・・

 | ワイン
いや〜!ひどいのに当たってしまいました!先日、久しぶりに家でワイン開けたのですが・・・とんでもない香りが支配しておりました。

それが凄い、強烈なセメダイン香なんです!そのワインは↓

2002 Vosne Romanee Vielles Vigne Dominique Laurent

ダブル新樽などをうたっていますが、もともとインキーで、たまにアルコリックなトップでがっかりする事しばしばの造り手ではありますが、今回のセメダインにはびっくりです!!化学的にはどうゆう物が原因なのでしょう?

あきらめてフォルスターのセラーの上で5日間の放置を決め込みました。
な〜んて言えば、かっこいいけど・・・
実は家にいなかったのがその理由・・・飲む気にもならなかったのですが・・・

さて本日久しぶりにノンビリ出来ましたので、ほとんど飲み残していたヴォーヌ・ロマネを、恐る恐るグラスに注いでみますと・・・意外にいける?・・・これは飲めるぞ!!

やはりこれはダブル新樽の弊害でしょうか?
5日間の放置でセメダインは消え、果実のリキュールっぽい(実はこれも気にいらなかったのですが・・・)フレーヴァーでなんとかいけました!

ドミニク・ローランも力入りすぎますと、たまにこんなのが出ます!
美味しいときは、ビックリするほど美味しいんですが・・・

皆さんいかがでしょう?
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ベルナール・デュガーピィ考

 | ワイン
なんとZoo記念会で、ラス前すなわち01’グリオ クロード・デュガの前に、00’ベルナール・デュガーピィのラヴォーが出てきました。

精緻なタッチの、上手く抑制の効いたグリオの前だけに、今回のデュガーピィのラヴォーは、いかにも古典的な、筋肉質の、生真面目な質感のフルーツが強調された様な気がします。とにかく今飲んで直ぐに感激させられる事はないのですが、そのワインに果てしない将来性を感じてしまうのは私だけでしょうか?

ワイン王国『日本』では、どうも開放的で、むしろ若くして享楽性まで見せてくれるクロードに手が挙がるようですが、どうもヨーロッパでの評判はその通りではない様です!例えば『ル・クラスマン』では、デュガーピィは三ツ星で、クロードの星はありません!
それも極端な評価と思いますが、でも飲み込めば飲み込むほど良さがわかる・・・
それがデュガーピィの真骨頂と言えるでしょう。大人のピノ・ノワールなんですね!
甘いとろけるようなピノを御所望の御仁は、別の物を選ぶべきでしょう!

わたくしも実は、本当の実力を発揮するまで熟成したデュガーピィを飲んだ経験がないのですよ!とにかくロング・ストロークなピノ・ノワールであります。

6.5ヘクタールほどの所有畑に、シャンベルタン、マジ、シャルム、マゾワイエールの4つの特級畑を含みます。

96’のマジ、いつか開けましょう!!では!!
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ドーヴネの秘蔵品、プレ・ド・マンシェ!

 | ワイン
ラルー・ビーズ・ルロア女史の私的ドメーヌのドーヴネに、秘蔵品とも言える綺羅星のようなACミュルソーがありました。なんと生産本数287本の希少性です!

この99’物ミュルソー・プレ・ド・マンシェを抱えてZooに参加したのはU崎氏!!久しぶりの参加でありました。Thank You!!

ミネラリーでクリスピーなトップノートの後に、明確な栗やヘーゼルナッツが香ばしい・・・黄桃のシロップと爽やかなレモンが一滴・・・静かな幕開けです!
味わいは、壮麗な酸味がじゅわっと舌の横腹を包み込みます。99’にしてエレガンスを湛えつつも、驚きを隠し得ない緻密なフルーツ!!余韻はACミュルソーのそれではありません!!飲んだ瞬間にルロアは判りました!

ひょっとしたらアレかしら?とも思いましたが・・・
アレではないけれど・・・
それより凄い、希少な代物にビックリです!

年産290本の98’ミュルソー・シャルム・ド・ペリエール(N野先生の御土産)も楽しみになりました!
U崎氏に大感謝!!シリーズでよろしく!!では・・・
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74 La Tarche 御久しぶりです・・・

 | ワイン
もう何年前になるでしょうか?あの伝説のワイン会が真っ盛りの頃です・・・
ある時、西麻布のワイン・バー『Tバキ』のオーナーとそこの「イKチャン」なる女性が参加する事になりました。その娘は、『森の奥で子りすが飛び跳ねているような・・・』等と言う、大胆な表現を駆使し、今やワインの漫画も連載している弘G兼J氏から、かつて「西麻布での不思議な体験」として紹介されました。
その二人が登場した日です。74’のロマネ・コンティとラ・ターシェが出たのは・・・

74’という、ブルゴーニュにとっては、ほぼ凶作にに近いヴィンテージです。
その年に、色は淡いが、不思議なニュアンスの、薫り高い、スタイリッシュにまとまった、壮麗なロマネ・コンティが出来ていたのには、驚かされました。

今回の74’ラ・ターシェ!更に色濃く、濃密な味わいで、グラスでの第1印象は初期のドム・ルロアか?と思ったくらいでした。
次第にグラスで解けだし、練れた感じが現れます!アジアンな香気と熟したレッド・フルーツのブケが湧きたちます。甘苦のフィニッシュはヴィンテージの傷でしょう・・・
しかしながら、総体のフィネスは他にはない秀逸性を見せてくれました。

本当に久しぶりの熟D.R.C.でした。
このワインにも合掌です!
飲める事に感謝です!!ではまた・・・
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サンセール・シェーヌ・サンテティエンヌとは?

 | ワイン
常Y氏が御土産で抱えてきたのがこのワイン!白・赤のサンセールであります。造り手は秀逸なピュイイ・フメやサンセールを生産するアンリ・ブルジョワですが、このシェーヌ・サンテティエンヌは00’01’02’限定のスペシャル・キュベの様であります。

とにかく凄いサンセールでした!特にソーヴィニオン種の白はヴィオニエの様に濃厚で、モンラッシェのシャルドネの様に気品を併せ持つ・・・力入っています!

そもそも『シェーヌ・サンテティエンヌ』とはブルージュのサンテティエンヌ大聖堂周辺のこと・・・そこに1560年に生を宿した大変な樫の木の古木があったわけです。1560年とは織田信長の桶狭間の戦いの時代ですよ!
樹齢430年の大きな樫の木は、高さ37メートル、周囲6メートル、35トンの巨木になったそうですが、残念なことに93年の落雷で樹木としての命を失いました。

そこでマリエ・エ・ボアの木こり職人カミーユ・ゴーティエ、コニャックの樽職人ジャン・ビカール、そしてロワールのワイン造りの雄アンリ・ブルジョワがこの樫の木にワイン樽として、新たに命を吹き込んだわけであります!

そのご神木の樫樽に、樹齢57年のソーヴィニオン・ブランのヴィエ・ヴィーニュを醸したのが今回のワインでした!

ノーブルなトップノート!微かなオレンジや黄桃の華やいだアローマです。さり気無く濃厚さを抑えつつ、しっかりと舌をグリップする壮麗な味わいです。おそらくこれは、ボルドーの最高級のソーヴィニオンを凌駕することでしょう!

わたくし!ご神木に合掌し頂きました!!

とにかく素晴らしいワインであります!
詳しくは昭S商事の常Yソムリエまで・・・ではまた・・・
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1917 シャトー・ラフィット・ロートシルト

 | ワイン
まず皆さん!こんなワインがブラインドで出てきた事を、想像して見て下さい。
解かるでしょう、わたくしの驚き様が・・・

大ぶりのリーデル・ボルドーに注がれた瞬間に、もうあたり一面が、ヒマラヤ杉やミルキーな錬乳の香りでいっぱいになりました。それが88年の眠りから覚めた、メドックのグラン・クリュ・クラッセの筆頭にして、ボルドーの王の名を欲しいままにしているラフィットの深呼吸であります。
果実はしっかりとしています。ガーネットの照り輝く液体を見ますと、素性の良い熟成を守るべく、緻密に計画された流通経路が容易に想像できます。
わんわんと立ち昇る、本格的なポーイヤックの香気を楽しみながら、ワイングラスを傾けますと、88年の歳月で絶妙な一体感を生んだ味わいに息を飲みます・・・
タンニンは確かにありますが、流れるようなエキスにはむしろ必要なアクセントであります!甘く、官能にして、思考を促す底味・・・心を捉えて離しません!

26’よりはややエレガンスを湛えた、この荘厳にして、秀麗な17’のラッフィト!!
ヨーロッパは第一次世界大戦の真っ只中、日本は大正デモクラシーの時代でありました。
そんな中で、こんな素晴らしいワインが出来たわけです!快挙としか言い様がありません!

これから先、こんなワインに出会えるでしょうか?
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99’ テヌータ・ディ・トリノーロの大瓶

 | ワイン
ワイナートの第12号の表紙を飾り、99点を獲得し、飲みたいのに手を出せなかった空前絶後のトスカーナでした。忘年会のノリでとうとう出してしまいました。

CF70%、M20%、CS6%、PV4%のセパージュです!当主のアンドレア・フランケッティは、何故か翌年の00’をCS55%、CF35%、PV10%のセパージュへと大きく変えてしまいます。
ワイナートの評価では『ヘビーだが軽やかで、狂っているが崇高に上品という、真の芸術品だ!』と絶賛されたこのワイン・・・確かに軽やかにまとまりつつあります。しかしながら、艶やかに熟成したシュバルブランや今回の69’マグドレーヌを飲んでしまうと、これが本当に30年後に化けてくれるのだろうか?と思ってしまいます・・・

わくしたちは、カベルネやメルロをボルドー品種と呼びますが、そもそもローマ帝国からかのシーザーが、ガリア遠征で今のフランスへ持ち込んだと言われています。本当はカベルネ等にとって、トスカーナが実家みたいな物なんですね・・・

そう言う意味では、最近気合の入ってきたスーパートスカンも、熟成期間を待てば・・・なんて甘っちょろい事を言っていられないような気がする訳です。

まだまだ成功した、綺麗な熟成カーブを描いた、秀逸なボルドーの域に達していないとは言い過ぎでしょうか?

なにしろ値段が値段なわけですから・・・

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