The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 ル・カノン ロゼ ラ・グランド・コリーヌ

2015-09-30 22:41:53 | ワイン
フランスワインのヴァン・ナチュールだけど、造りは説明するまでもなく大岡弘武氏、れっきとした日本人だ。

漏れ聞く話では、かの『ティエリー・アルマン』で修行をし、ドメーヌ設立となったとのこと。
それがこの造りの規範となっていることは、飲んでみて容易に推測できるのだ。



コスパのいい、最高の食中酒!
ロゼとは言うけれど、むしろ色合いはオレンジに近い。
ミュスカダンブール100%で醸してこの色合いになるという!

香りはナチュラル系のメインストリームを行くものだけれど、実に品が良くて、伸びやかだ。
それにも増して、ジブンが惚れた部分は、なんといってもこの果実感!
ピュアで、ジューシーで、清らかに口腔を支配するのだ・・・

唯一無二のこのナチュラル加減を、まずもって今楽しもう!
カンパーイ!

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ここが最安値↓

2001 ネッビオーロ・ダルヴァ ヴァルマッジオーネ ルチアーノ・サンドローネ

2015-09-26 21:52:24 | ワイン
『ルチアーノ・サンドローネ』・・・このイタリア的響きが好き♪
もちろんワインの中身も肌に合っている。
それだけではなく、イタリアン・ナイトには最高の食中酒にもなるわけだ!





先日のことだけれど、『キノコとズッキーニとベーコンの塩系パスタ』が出てきて、これに抜群の相性を見せてくれた。





2001年と言えば例外的に良いヴィンテージで、これがやっと解けて来て、素晴らしい状態になっている。
こうなるとイタリアワインの独壇場だ!すなわち最高の食卓になること請け合いというわけだ!

バローロではないけど、そこにはバローロがある!
とてもロエロとは思えないのはジブンだけではないだろう。

数本買って、寝かせて楽しむべし!(笑)
心底そう思う・・・

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ここにありました♪



2007 ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャブッフ ジャン・ジャック・コンフュロン

2015-09-22 15:22:02 | ワイン
久しくブルゴーニュらしいワインを飲んでないなあ・・・と、嘆息すれば、他のワインには真に申し訳ないが、まあ今回のこの表題のワインを端的に表現するとすれば、正しくブルゴーニュらしいワインということになる。

それは惚れ惚れするような、色気のある香りであり、果実はあくまでも優しく、調和が取れていて、その余韻は後ろ髪引かれるもの。
どんなに濃厚で、ダイナミズム溢れるピノ・ノワールを持ってきたとしても、この造り手のピノ・ノワールには平伏してしまわざるを得ないだろう。





プレモー・プリセーの造り手ゆえ、『ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャブッフ』はまるで庭のようでもあり、『カイユレ』の上部とのことで、ワインはタンニンも緻密で、力強く、熟成に耐えうるスタイルだ。

しかしながら2007年は、極めてレストラン向きであり、今飲んでも薫り高く、妖艶な果実を存分に楽しめる。
待ってもイイのだろうけれども、ワタクシはこの切り口で、時間をかけて楽しみたいと思っている。

これだけの造り手ゆえ、すでにファンも多いのだろうが、どこのドメーヌとは言わないけれど、異常な値段設定になるのだけは、回避して欲しいものだと思っている。

1999 ジュブレイ・シャンベルタン ラヴォー・サン・ジャック ドニ・モルテ

2015-09-18 22:28:37 | ワイン
まあこのワインが、今回の『パパジイの会』のトリと言うことになるのだと思う。

1999年は、このドメーヌの当主ドニ・モルテが、少しずつ評価され始めたあたりのヴィンテージだ!
しかも例外的な当たり年、当然のことながら、開ける前から期待は高まるばかりだった。





思い出してみると、ここの造り手の際立った香りは、2000年代になると少しずつ薄れ、正しく1999年こそ、ドニ・モルテ・フレーヴァーを楽しめる終着駅のようなヴィンテージであると言えなくもない。

そんな事どもも頭の片隅に置いて、早速くだんのワインを開けてみると、正しく豪華絢爛たるドニ・モルテ・フレーヴァーだった♪
甘いトップには練れて濃密な果実のシロップが主張しつつも、傍らにはそれこそ他にはない香辛料、さらには焙煎を感じ、待つことによって、奥底から漢方のおまけ付きの恩恵にあずかれるのだ・・・

果実は計時的な傾きはあるけれど、今正に美味しく、僅かに酸度は控えめで、他の造り手のそれより重く思索的だ。

さすがにボルドーと見紛う濃度とタンニンは和らいで、ジュブレイの果実感をも我が物にしているようだ。

さてここから始まる、ドニ・モルテの『パパジイ』連鎖?
次のテーマはホントウか?(笑)

2000 ムルソー レ・ナルヴォー ドメーヌ・ドーヴネ

2015-09-14 21:59:01 | ワイン


『ドメーヌ・ドーヴネ』の白を久しぶりに飲んだ。

噂にたがわぬ見事な酒躯、そして張り詰めた緻密なムルソーだった。
このムルソーは熟成の陰りなど微塵も見せずに、未だに鉱物のように張り詰めている。

そして果実の甘みに頼ることは決してない。
そこにはマダム・ビーズ・ルロワの白ワインに対する信念の灯火が見て取れる!
ムルソーにして虚無僧のように押し黙り、思想家のように遥か彼方を夢想する・・・

『ドメーヌ・ドーヴネ』の白!唯一無二だと思うのはワタクシだけではないだろう。