The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 AC アルボワ・ピュピラン ピノ・ノワール レド・メモワール フィリップ・ボールナール

2018-04-30 10:34:10 | ワイン
アルボワ・ピュピランといえばトゥルソーもしくはプールサールがまず頭に浮かぶが、希少ピノ・ノワールも忘れてはならない。
加えてピエール・オヴェルノワに薫陶を受けた、筋金入りのジュラの造り手のものともなれば、心踊るのを禁じえないのだ。

このワインを『85’サロンの会』に持ち込んだのも、このワタクシだ。



最後に控えしは、かのフーリエゆえ、さてこのワインがどれほどのお膳立てをしてくれるのか?気になるところではあった。
しかしながら『レド・メモワール』は、期待以上に素晴らしい代物で、その心配はどこ吹く風。
あまりの見事さに、誰彼と無くオオ~!という感嘆の声があがった。

確かにブルゴーニュではない、そこはかとなく漂うマンダリンと梅酒のニュアンス。
質感はわずかに甘く、シルキーな果実で、タンニンは驚くほど滑らかだ。

酸味の当たりは前陣に構え、エキスはシカッリと後陣を支えている。
隠しても隠しようも無いエキゾティックとエロティカ・セヴン♪

ブルゴーニュのプルミエをも髣髴とさせるこのワイン。
あれば買いに走るところなのだが・・・




2007 ジュブレイ・シャンベルタン ヴィエ・ヴィーニュ ドメーヌ・フーリエ

2018-04-24 22:44:32 | ワイン
このワインは先の『85’サロンの会』に、ワタクシが持ち込んだものだ。
フーリエの真骨頂とも言えるワインを、あえて皆で飲みたかったからだ。

7.5haの地所の約7割5分をグラン・クリュとプルミエ・クリュで〆るフーリエなのだが、このヴィエ・ヴィーニュが一番ブルピノらしいと思う。
それは全くの自然体、あとは全てをテロワールに任せるという造りなのだという。
このアペラシオンで、ここまで精緻に、そして品性良く、華麗なブルゴーニュを造れるものかとも思う。



甘く、妖しの色気のあるフーリエ香は折り紙つき。
味わいは確かに若いけれど、今飲んで充分な果実の練れ具合を堪能できるのだ。

2007年がこのスタイルを世に問うたワインと言えるだろう。
そしてフーリエは今に至る!

まだまだ追い求めてみようと思っている。

85’ サロン

2018-04-18 22:59:39 | ワイン
このワインを飲む会が一年ほど流れて、とうとう先日ご相伴に預かった。
やはり思ったとおり!
33年の熟成は、クラシックなブルゴーニュ・ピノ・ノワールのそれに似ている。
すなわち厳格な、選りすぐられたブラン・ド・ブランが、一たび熟成の高原部に達した時に、垣間見れるその凄み!
それは何にも比べようも無い唯一無二の味わいなのだ。







そのミネラリティ、塩気、それはアイラのモルトの様だ。
そして焙煎珈琲にナッティなニュアンス、それは『メニルの神秘』その物なのだ。
そこへイエローチェリーの果実感が華を添える。

味わいはエレガントでパワフル、しかしながら33年の熟成がマロ味を付与してくれた。
余韻は後ろ髪惹かれるもの。

そんなシャンパーニュって、他にアリですか?
それは見つけるのに難儀するわけだ。

まずは主宰にアリガトウと言うしか無いだろう!

NV シャンパーニュ・ドラモット ブリュット マグナム

2018-04-15 15:30:27 | ワイン
小⇒中⇒高⇒大と同窓だった友人が、わけあって数十年ぶりに盛岡に住むこととなり、急遽召集がかかった。
場所は最近リニューアルした魚屋さん系の居酒屋とのことで、初めてお邪魔をした。
到着したのは30分遅れだったが、薄暮感をぬぐいきれない60半ばの酒飲みには、先行逃げ切り型オノコ共ののぺースに追いつくのは難儀と思われた。

ともかく席について、駆けつけビールで喉を潤して、ツマミを少々。
そこへ何時のまにかワイン愛好家と化していた昔の銀行マン氏がシャンパーニュを所望する。
で、登場したのがこの表題のワインだったのだ。



マグナムをバイザグラスで、しかも居酒屋メニューで・・・
大胆にも程があるとも思ったけれど、それが美味しく飲めたのだ。

ドラモットがどうよ!とかじゃあなくて、あのドラモットが、そこの臨場感に上手く乗り切っていた?いや溶け込んでいた?
いずれ美味しく飲めたのだ。

サロンのイケテナイ年にはそこの葡萄を使うというこのドラモット。
そんな世間の賛美の言葉はともかくとして、ワタシはシャンパーニュとしての安定した味わいには必ず一票を入れるだろう。

ひょんな事から、初めてのお店に偶然入り、ドラモットのマグナムの恩恵に浸る。
そんなプティ同窓会って、イイと思います!(笑)

2009 シャンボール・ミュジニ 1er Cru ラ・コンブ・ドルヴォー ドメーヌ・フェヴレ

2018-04-06 23:01:42 | ワイン
ミュジニのまさにとなり、シャンボール・ミュジニの良い所の斜面の地所を久しぶりに飲んだ。
しかもドメーヌ・フェヴレ、ヴァン・ド・ギャルドを絵に描いたような造り手で、秀逸な2009年ものときた。
そうねビッグ・ヴィンテージだから硬いでしょ、と思われがちだけど、ソコソコ飲めた!





何か重厚な、そしてそそられるようなピノの香りがエキゾティックで悩ましい♪
味わいは?といえば、そりゃあ本流の奥行きのある底味がマッセで迫ってくるのです。

エエ若いもんじゃあ、では済まされないオドロキ!
まあこれも、特別な日に開けたブルゴーニュ・ピノ・ノワールだからの成せる業なのだ。

こうゆうワインでまた明日も頑張れると思う。
では!