The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1981 シャトー・ブラーヌ・カントナック マルゴー

 | ワイン
久しぶりのマルゴー古酒をご相伴に預かったのだけれど、なるほどその味わいの底力は凄いと思った。
飲んでみて、マルゴーのアペラシオンは、風味の土っぽさとスパイス感と味わいの程よい辛さで了解した!

この黄金のエティケットは何ともはやノスタルジーをそそり、セピアの記念写真のように心を暖めてくれる。
それは本町二丁目の記憶であったり、更にもう少し前のワイン駆け出しの頃の思い出なのだ・・・



今時の濃密コンクで熟成しないボルドーに対峙するこのシャトーは、出来うればこのままであって欲しいと思うのはワタクシだけであろうか?
熟成お出汁感を目の当たりに感じることのできる、数少ないミディアムなマルゴーよ!スタイルを変える事だけは止めて欲しいのだ!

良いものをご馳走になりました、でありがとう!
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1985 ヴォルネイ アンリ・ド・ヴィラモン

 | ワイン
まずもって1985年のブル・ピノを飲む機会は稀有である。
それはヴィンテージとしての評価は高いうえに、熟成してどうなるかの予想は確定しておらず、それに加えて価格の壁に跳ね返されるからだ。

で、数年前にT商店からこのワインを、極めて適正価格で買ったのだが、とうとう開けるチャンスがやって来た。
その日は、もちろん当方にとっての、とある記念日で、加えてブルピノ所望の心持ちときたもんだ♪

さてこのワイン、かのドクター・バロレ・コレクションをいとも簡単?に買い占めたことで名高い、超有名ネゴシアン『アンリ・ド・ヴィラモン』の85年物である。
地所はヴォルネイの村名で、もし状態よく熟成しているならば、もってこいのアペラシオンと言えるだろう。





このワインを飲んでみて思ったのは、素晴らしく端正に熟成の高原部に到達した代物だったということ。

風味はエキゾティックにメタモして、土やスパイスに満ちており、果実はプラムのセミドライを感じ、そして深く複雑に響き渡るのだ。
味わいはミディアムな果実だが、伸びやかで、ベルベットのようにしなやかだ。

正しく熟成したブルゴーニュの美味しさをインスタントに体現するこのネゴシアン!
ルモアスネと同等に記憶にとどめるべき、と感じた夜だった。
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2005 モレ・サン・ドニ ジャッキー・トルショー

 | ワイン
とある記念日に、和食の『Mつもと』に、このワインを持ち込ませてもらった。
知る人ぞ知る造り手だけれども、少ない本数に加えて、行き先も決まっている事情もあって、流通においては極めて稀有なワインである。

この2005年のヴィンテージを最後に、ジャッキー・トルショー氏は引退し、畑も売却され、ドメーヌ・ジャッキー・トルショーは今後二度とリリースされないワインとなった。
たかだかモレ・サン・ドニだけれども、拍手打って、最後のヴィンテージを特別な日に開けたというわけだ。







色は薄いが、その薄さとは裏腹に、果実の旨みはジンワリと沸き立ってくるのだ!
2005年は凝縮したヴィンテージで、この手の造り手はむしろ前の年ようなオフが得意と見受けられる。

それでも、葡萄本来の繊細さと果実感はありのままに体現され、極めてナチュラルに喉を通過する。
端的に言えば、若さはあるけれど、ブルピノ好きの痒いところに手の届くピノなのだ!

嘗てのデュジャックも様変わりをして、あの時代の灯がまた一つ消えようとしている。
残念至極と言うしかないのだ。
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2014 アルザス ピノ・ノワール リットル ドメーヌ・リエッシュ

 | ワイン
このワインは番外編のわいんである。
というのも、ニッポンワインが全て出尽くして、ソロソロお開きとなるそのタイミングで、このワインがおもむろに登場したのだ。
まあ1リットルという量も良かったけれど、このタイミングで、この爽やかなピノの登場には皆ナットク、いわゆる拍手喝采モノだったのだ!



それだけではなく、このワインは実に素晴らしく、アルザスのピノの薄旨の局地を地で行き、ピノは煮詰めれば美味しくなるんだ!という、間違ったブルピノ魂を根底から覆してくれた。
それはあまりにも天晴れで、見事だったので、その味わいは痛快極まりなかったのだ!
ミネラリーに閉まっており、爽やかさの中に旨みが詰まっており、色気もあるのです・・・
これ以上なにを望むのであろうか、いやない(キッパリ)

加えて、ビューティフルな香気が漂い、プラムと色付き始めた花畑の様相までのおまけつきと来ている!
探すにも探せないこのアルザス・ピノ・・・

コマッタコマッタ・・・
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ニッポンワインのメルロ、並べて飲みました♪

 | ワイン
メルロの並べ飲みがその日のメインで、2013年が2本、2012年が5本(最後の一本はブラインド)登場したわけだが、総じてニッポンワインの中のメルロという品種も、その存在感が増してきたものだ、と感ぜざるを得ない。

ではここで、その日に登場したメルロ系のニッポンワインを紹介しよう↓

2013 シキシマ メルロ 敷島醸造



2013 ラ・フィロソフィア アズッカ・エ・アズッコ



2012 窓辺 赤 四恩醸造



2012 洗馬K4 メルロ ヴォータノワイン

(写真撮り忘れ・・・汗)

2012 鳥上坂 メルロ 酒井ワイナリー



2012 ラ・プルミエール・フォー メルロ ザ・ファンキー・シャトー



2012 オムニス マリコ・ヴァインヤード シャトー・メルシャンーブラインド



という流れ、いずれもキャラクターに富んでいて、しかもメルロのある意味ティピシテを見事に表現している。
この中で、混醸は窓辺とオムニスだけれど、メルロはそのセパージュの50%を越えていて、他はすべてメルロ100%のワインである。

このブログは、極めて個人的な好みを乱暴に開陳する場所でもなく、また人気投票の結果も如何なものか?とも思うけれど、11名の参加者の評判は酒井ワイナリーの鳥上坂に集中していたことだけは、隠そうにも隠せない事実だ。

このワインは、ともかく充実した実で、完熟傾向もほどよく、葡萄の木の樹齢のみならず、有機的な農法と、自然な造りが、そのワインの肝であるコクを支えているのだろうか?
そのワインのフルーツは熟しており、そのうえマッタリ、色気もあるが、骨格堅固で実に美味しく飲めたのだ♪

最初にも触れたけれど、他のどのメルロも素晴らしかったが、ジャストミートに飲めたのはそのワインだった。
ともかくまずはメルロに関しては、いろいろあったけれど、追々詳らかにするつもりだ。

まずはこの辺で・・・では・・・
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2013 ナナツモリ ブラン・ド・ノワール タカヒコ・ソガ

 | ワイン
言い回しによって、同じ意味でも、その印象は随分変る。
たとえば灰色カビ病菌とボトリチス・シネレア・・・
灰色カビ病と言ってしまえば、それによって出来うる貴腐のあの濃密な甘露たるべきワインの素晴らしさが一瞬のうちに消え去ってしまうのだ。

この『ナナツモリ ブラン・ド・ノワール』は理想的なボトリチス(貴腐)に感染したナナツモリのピノ・ノワールだけで造られたナチュラルな辛口スティル・ワインである。



タカヒコ氏曰く『できうれば、全てピノ・ノワールとして造りたかった』
なるほど、造り手さんからすれば、それはそうかもしれない、しかしながらこのワインは、スゴイ!このワインは見事なのだ!

蜂蜜、シナモン、紅茶や腐葉土などの貴腐香を存分に楽しめ、待てばオレンジピール、鼈甲アメのニュアンスまで感ぜられるわけだ・・・
その味わいは、トロリと濃縮されたフルーツソースのごとし!
そしてナチュラルなワインで見受けられる還元香やマメ香は一切ない。

わずか2600本の宝石のようなワイン・・・
月光氏が放った言葉が印象的だった『もしこの状態で発泡してたら、その辺のナチュラル系のシャンパーニュの上を行くだろう!』
そしてこうも言った『10000円以上は払ってもイイですよ』と・・・
このワインはそれで3本は買えるのだ!

ニッポンワインの面白い展開が、また見えてきた!
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『盛岡 ワイン・サンプリング・クラブ』白ワインの流れ

 | ワイン
まずは先日リリースになった『14’祝 ドメーヌ・オヤマダ』をウェルカムに登場させ、皆で乾杯をした!
このワインはデラウエアを中心にプティマンサンと甲州を添加させたスパークリングワインで、薫り高くフレッシュな果実の、バランスの良い泡と言えるだろう。
インパクトは少なめだけれど、実に安定しており、スルスルッと飲めてしまう。



そしてここから白3種が続くのだが、今回は日本では珍しめの品種を並べてみた。
まずは『2014 アルバリーニョ カーブ・ドッチ』



続いて『2012 プティ・マンサン ココファーム・ワイナリー』



そして『2012 イノチェンテ アズッカ・エ・アズッコ』となるのだが、このイノチェンテはマルヴァジア、トレッビアーノ、にシャルドネが添加されている。



今回私も含めて11名の参加者だったのだが、好みのワインは?と言う質問には、アルヴァリーニョ5名、プティ・マンサン2名、イノチェンテ4名という結果となった。

それはそれとして、いずれも素晴らしい出来映えのワインだったことはまず断っておこう。
で、参加11名のうち6名が醸造人で1名が学識経験者だったわけだが、アルバリーニョを押した人は全てこのグループの人たちだった。
このアルバリーニョは美しくも流麗な酸味を持っていて、果実は繊細でスタイリッシュだった。
そこへもってきて、ミネラリーに引き締まったアロマに始まり、青リンゴ、パインに甘い香りが立ち上がるのだ。

醸造人の方々はこの手のエレガンス溢れる香り系白を目指しているということなのだろう!

一方、イノチェンテは日本では非常に珍しいイタリア系品種で、とくにもトレッビアーノのニュアンスが投影されているのには驚かされた。
しかもヴォリュームはこれが一番で、果実にも複雑性を見て取れる。
色合いも濃く、アロマも黄桃を思わせる濃密さも楽しめたのだ!

ワインだけ飲むのなら、このイノチェンテを選ぶ、和食が並んだ時にはアルヴァリーニョということになるのだろうか?

そしてプティ・マンサンは他の2種に見劣りすることは決してない。
むしろ蜂蜜系のニュアンスと、独特の南国系の果実香が魅力的で、もしネットで見つけたら瞬時にクリックする代物だ。

ということで、前段の白4品を飲み終わったところで、次なるワインは白ブラインドということになる。
まずはここまでで、次の機会に・・・
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『盛岡 ワイン・サンプリング・クラブ』の流れです!

 | ワイン
第6回目を迎えたこの会も、いつものようにニッポンワインを並べて、その中に幾つかの海外物を挟むという手法でゆくつもりだったのですが、ナゼか途中でそのルーティンを変えてしまったのです。
というのも、ここにきて、ひょっとしたらニッポンワインだけでもイケルのではないか?という、ある種の確信めいたもの、ニッポンワインはもうソコまで来ている!という心根がそうさせたんですね♪

で、結果全12銘柄、最初から最後までニッポンワインで通したわけです。↓(アルザス2本は番外編)




今回の流れに合わせたお料理はこの5品。↓



で、これはイケテルどころか、なんともかんとも相当面白く飲めました。

いつものように、個別のコメントは後ほどユックリと・・・
結構長くなりますが、ユルリとお付き合いくださいまし(笑)

今宵はまずはここまで、それでは・・・
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『オテル・ド・ヤマダ』にて、久しぶりのワイン会開催です。

 | ワイン
立春も過ぎて、そちこちに春の気配を感じつつも、まだまだ寒い日が続く今日この頃です。
前々から『盛岡ワイン・サンプリング・クラブ』の開催するタイミングを検討していたのですが、本日集合可能ということで、めでたく開催の運びとなりました。

もちろん、並ぶワインはニッポンワインです。
で、テーマは『日本におけるメルロ』としております。

この会を始めた5年ほど前には、こんなことを言っては失礼かもしれませんが、ニッポンワインだけでワイン会のリストを構築させることは、大変難しいことだったのですが、今はネタが多すぎて、逆に選ぶのが難しい情況で、嬉しい悲鳴を上げている、というのが偽らざる心境です。

で、このような多種多彩、さまざまな地域のワインが集まり、こんなワインリストが出来ました↓







今回も参加登録メンバーはニッポンワイン関係者となっておりますが、さてオテルでのワイン放談はどうなることやら!
怖いけれども、大いに楽しみなんですね・・・

いつものように、季節のお料理と一緒に、尽きないニッポンワイン魂を炸裂させましょうぞ!
つたない感想にはなりますが、あとでご報告いたします。

では・・・
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2009 アルザス ピノ・ノワール フローネンベルグ ユベール・エ・エイディ オシェール

 | ワイン
このワインはアルザスのナチュール系のピノ・ノワールの中でも、一番濃厚極まりないスタイルのワインと言ってもイイのだろう。
何も足さない、何も引かない堂々たるヴァン・ナチュールなのだが、アルコール度数14.5%の迫力!
色合いはエッジまで濃厚なヴァイオレットで、僅かに濁りを見せる。



トップにはミネラリーな締まりをを感じるが、アロマはイチゴの果実から、待てばジャムっぽさをも楽しめる。
そしてステアーすることにより、下草や苔桃を感じつつ、僅かではあるけれど爽やかなミントの香りも見つけられるのだ。

こんなピノ・ノワールを飲んでみると、ジャンシス・ロビンソンが言った『ビオディナミはワインを厳しくする!』というコメントも肯ける。
しかしながら、同じビオディナミでも、その対極にあるようなワインもあるということも忘れてはいけないのだ。

この勇壮で厳しくそそり立つモノリスのようなアルザスには驚かされた。
加えて、このワインのエティケットは中味に相反するポップな代物つうのも面白い!





一度お試しあれ↓
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