The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 ピッチ パーネヴィーノ

2017-11-26 15:55:09 | ワイン
ワインの希少性について語れば、そりゃーいろいろあると思う。
すなわち世の中に数が少ないという理由だけではない、ということだ。

この『パーネヴィーノ』もここに来て希少なワインと言っても良いのだろう。
で、このワインに関しては、もちろん数も少ないけれど、ワインの唯一無二の味わいがそれに拍車をかけて、そこへもってきて価格的に抑えられているのだ。

だからネットを弄くって探してみても、まずは手に入れることが出来ないのが相場だと思う。

で、今回あにはからんや、『勤労感謝の日』に上の橋のいつものイタリアンにお邪魔をしたところ、このワインが登場した。
おそらくオーナー氏の心意気なのだろう、それは絶妙かつ崇高なるチョイス、その日のメイン『山形村短角牛、ざぶとん』のソテーに合わせてくれたのだ。



説明するまでもなく、このワインは鬼才ジャン・フランコ・マンカによるサルディーニャのカンノナウ。
葡萄畑では、硫黄と粘土で作った農薬やハーブの煎じ薬をまいたり、肥料は一切使わず、収穫は全て手作業とのこと。
セラーでも余計な手は加えず、葡萄意外は入っていないという徹底ぶりなのだ。





そりゃーカンノナウったって、日常飲んでいる品種でもないし、他にこれが典型的なカンノナウというような見本もない。
すなわち比較検討する素材もないのだが、なんでしょう・・・
飲んだ瞬間に、オーラと言ったらイイのかな?(笑)
お口の中にギュギュギュンと果実がバクハツするように満ちて来るんだよね。
そしてそこにはサルディーニャの断崖絶壁に繁茂するハーブ、それと石灰岸壁を構成する貝殻、まあそこにいるかどうかは分らないけれど、そこで生息する小動物の踏み鳴らした土のニュアンスを想起させるんだわ・・・
ひょっとしたら大胆な表現かもしれんけど、そこまで行っちゃうんだよね。

ハッキリ言って、また飲みたい!でも無い、でも買い置く必要は無い。
ヴィナイさん繫がりの大事なイタリアンにまたお邪魔をする。
それで天の川の出会いみたいな年一でもイイと思う。

飲み込んでくると、ワインとの関係性はそうなってくるのだ。
ココまで来るのに、どんだけ~~~

ともかく『パーネヴィーノ』にはまた会えると思う。(笑)
まずはこのワインに会えたことに感謝するしかないのだ。

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