The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2002 バローロ ラ・ヴィーニェ ルチアーノ・サンドローネ

 | ワイン
1978年にアジェンダを立ち上げて以来、バローロにクリュの概念をいち早く取り入れたのは、ルチアーノ・サンドローネその人なのだ。
そしてここのフラッグシップであるクリュ『カンヌビ・ボスキス』は、むしろバローロ全体のフラッグシップともいえる。
その香りと味わいは極めてブルゴーニュ的であり、その深みとバランスはともすればブルゴーニュのグランクリュをも連想させるのだ。



で、今回の『ラ・ヴィーニェ』であるが、このワインはクリュ至上とは打って変わって、異なる4つの畑のワインをブレンドさせて造るという、いわばバローロの伝統的なスタイルの醸造法といえるだろう。
標高、土壌、畑の向きなどが異なる4つの産地の相乗作用が、さてどんなあらたなサンドローネを造り上げるのか?
当方としても、このブレンド・ワインは初めてだったので、実に興味深く飲ませてもらった。

まずもって、精緻な味わいと豊かな香りに驚かされるが、エレガンスの中にも豊潤さと複雑性は見のがさず、もし同じヴィンテージであれば、ボスキスよりも今ならこちらの方が飲み頃だと思う。

それにしても、他のバローロには無い品格と東洋風のイナセな香りは健在で、青いエティケットならずも、サンドローネは感じ取れるのだ!
やはりこの造り手、傍らに取りおくべきワインではあると思う。

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1998 フラワーズ シャルドネ キャンプ・ミーティング・リッジ ソノマ・コースト

 | ワイン
その昔、ここの造り手が元詰めを行っていなかった頃、『キスラー』にバルク売りをしていたそうなのだが、その品質に驚いた『キスラー』の醸造家のビミョウな心持ちは察するに余りある。

そもそも『キャンプ・ミーティング・リッジ』とは、先住の人々がカリフォルニアの暑すぎる夏を凌ぐ避暑地と言うことで付けられた名とのことだ。
すなわちその地は、日差しは強いが冷涼な風の通り道であり、凝縮したシャルドネができる絶好のマイクロクライメットということなのだ。



このワインを買った当時、5000円前後だったと思う。
ワインの価格を知るということは、間違いなく飲み手の意識に強く影響する。
5万円の価格表示は5万円の液体を期待し、よもやそうでない液体だったとしても、そうではなく今の状態はまだ序章なのだと、イイ方向で調整する。
一方この5000円のシャルドネは時価は付けられないほど高値であり、たといリリース値段だとしても、およそ3倍の価格となるだろう。
そこでThe Wine Heatの面々はこのワインをどう評価するのだろうか?
『このワインは好みではないが、正統なワインである。』というスタンスで目利きができるかどうか?
次にお会いする時には、是非聴いてみたいと思うのだが・・・

でこの98年物は、見ての通りのあたかもマンダリンでも漬け込んだかのような、オレンジのニュアンスを持った、山吹色の液体にメタモしていた。
色合いと歩調を合わせるように、注がれた液体は濃密な香気を発散させ、実に会の主宰を喜ばす状態に出来上がっていたのだ!

ブリオッシュ、発酵バター、マンダリンオレンジ、レモン、グァバ、ダージリン、蜂蜜などなど・・・
果実はオイリーで、酸味は抑えられており、アルコールの度数低めのフォーティファイドの様相を呈している♪

感じ方は様々だけれど、当方としては、このワインは押し並べて絶妙なタイミングで開けられたのだ、と感じている。
ジブンの手から放たれたワインは心配で不憫でもあるが、成長したわが子が都会に出てゆくのを送り出す親の心情のそれにも似ている。
そんな心根で登場させた『キャンプ・ミーティング・リッジ』、さて皆さんにはどう映ったのだろうか?

新しいヴィンテージですが、ここが最安値↓


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2006 シャぺル・シャンベルタン ジャン&ジャン ルイ トラペ

 | ワイン
このワインがトラペのグラン・クリュだと分ったあとに、シャンベルタンなのか、シャルム・シャンベルタンなのか、それともシャペル・シャンベルタンなのか、と聞いてみたところ、7名中3名がご名答だった。

この飲みつけないグラン・クリュがトラペだと分っていたとしても、思いのほか軽く、エレガントで薫り高いこのワインを、シャぺルと言い切れる御仁がコレだけ居ると言う事に敬意を評するのはワタクシだけではないと思う。



確かに軽いけれど、グラン・クリュとしての品位はある。
そしてブルゴーニュのピノ・ノワールとしての正統性はもちろんあるのだ。
それを質感の重い&軽いで格付けを想像するほど野暮なことはないわけで、そんなことは年始の『芸能人格付けチェック』などに任せればイイ!

代が変わって、ヴィンテージごとのばらつきが消えたトラペはここでも実にグラン・クリュのあるべき姿を見せてくれた。
小生、干支5周り半になろうとしているが、ここに来てこの辺の落ち着きのある、精緻な造りの、滑らかな舌触りのブルゴーニュを飲むことが一番心地よく思えるようになってきた。

思うに、この手の手合いは近年確実に少なくなってきている情況なのだ。
だから大事にしたいと思うのだが・・・
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『オテル・ド・ヤマダ』Four Seasons -Summer

 | ワイン
去年に引き続き『父の日』オテルとなりました。
いろいろな意味で、この日なのですが、この場で思いを吐露すると、物議を醸し出しますので、ここはまず出展ワインについてのみのご披露といたします。

ワインの流れはお気楽に、オテルらしくと思っていたのですが、けっきょく起承転結はもとより、韻を踏んで、なおかつ思わぬところにヒントを鏤めた、ややこややしな展開となっってしまったのですよ。(笑)

で、この並びのポイントになったのが『ジャン&ジャン・ルイ・トラペ』だったのですが、これを選んだのは、これまた極めてシンプルな動機でして、先日飲んでみた『04’ジュブレイ・シャンベルタン オストレア』が実に美味しく飲めたということなのです。

で、トラペの『99’ジュブレイ・シャンベルタン オストレア』を中心にすえ、こんなラインナップとなりました。
まずはご覧下さい↓

1.2015 Cuvee Ohno Yamagata Delaware Awa Style Hitomi Winery

2.1997 Chassagne Montrachet La Boudriottes Blain Gagnard

3.1998 Flowers Camp Meeting Ridge Chardonnay



4.2014 Nana-Tsu-Mori Pinot Noir Domaine Takahiko Soga

5. 2014 Alsace Pinot Noir Chapelle 1441 Domaine Trapet

6.1999 Gevrey Chambertin Ostrea Jean&Jean Louis Trapet

7. 2006 Chapelle Chambertin Jean&jean Louis Trapet



8. 2007 Palari Faro Salvatore Geraci

9. 2002 Barolo La Vigne Luciano Sandrone

10. 1993 Chateau de Farge Sur Saluces Sauternes



さて、どこにどのような主宰の工夫があるのか?は、見る人次第です。
また登場したワインについてのコメントは、いつものように後ほどユックリとということになります。

まずは今宵はここまで、では・・・

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『オテル・ド・ヤマダ』からのお知らせです。

 | ワイン
おはようございます。
朝から業務連絡です!

今度の『父の日』6.18に、プティ復活『オテル・ド・ヤマダ』を開催する運びとなりました。
もちろん、『盛岡ワインフェス』終了後のミッドナイト(19:00~)のスタートとなりまする。
参加登録のThe Wine Heat(オテル卒業生)は、何卒ご油断無きようにお願い致します。

ということで、また一緒に楽しみましょう。(笑)



PS:写真は当日登場するものではございません、あしからず(笑)
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2015 アルザス リースリング トラディッション エミーユ・ベイエ

 | ワイン
ふらっと入ったワイン・バーで、この手のリースリングなどが、適切な温度で、然るべきタイミングで供されることほど嬉しいことはない。
リースリングは決して嫌いな品種ではないが、ドイツ系の白い花や香水を思わせる、甘くフェミニンなリースリングはオレには似合わない。
まあ豪華絢爛たるディナーの最後に登場するベーレンアウスレーゼなら話は変るが♪(笑)



さて、先日グラストさんで、少しだけ冷やして締めた、このエミーユ・ベイエのリースリングを頂いた。
アルザスでも南部と思われるふくよかな果実があり、少し醸したようなその濃密な味わいは壮麗な酸味で上手に調和をみせている。
そして、のっけからミネラリーであり、スパイシーさも感ぜられ、それらは黄桃や八朔やイエローチェリーなどのアロマを、ものの見事に引き立てているのだ。

思うにこのワインは日本の食卓にも合うのだろう。
それともう一つ、その日少しあとで出てきたこんな豚肉の料理にも実に見事な相性を見せてくれた。



ワイン素浪人のワタクシの立場から言うのは何だけれど、ニッポンワインの一つの指標となるべきワインではないかと思うのだが、どうだろうか・・・?
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2012 カリニャン シャトー・ラ・バロンヌ

 | ワイン
このシリーズの『カリニャン』には2種類あって、こっちのムラサキのエティケットは亜硫酸を少しだけ投入し味わいを締めている。
もう一方の『カリニャン』は亜硫酸無添加のサンスフルで、エティケットは確かブルーだったと思う。
といっても、その量は説明するだけ野暮なくらい極少量に抑えられているのだ。



それもそのはず、醸造人はかのブリュノ・デシェンその人なのだ。
ラングドックのヴィニュロンである『ラ・バロンヌ』のオーナーが、レア・アイテムのデシェンのワインを少しでも多くの人に飲んでもらいたい、それからデシェンのグルナッシュ以外の品種のスタイルも見てみたいという思いから、このようなコラボを実現させたということなのだ。



So2 は2ml/Lに抑えているとのことで、正にお呪いみたいなもの。
開放桶での醸し、ステンレスタンクでの発酵、その後シュールリー熟成を施すとのことだ。

おそらくデシェンのことだから、これだけなのではないだろうけれど、出来たカリニャンはまるで液体チョコのようなのだ。
お仕着せがましくはなく、するりと舌を滑り落ちる、素晴らしく滑らかな液体チョコ・・・

ラングドックですよ、そこのカリニャンですよ!
ここ以外でこれ以上のものは、好みもあるだろうけれど、ルトン・ルトルヴェもしくはフォン・シプレ位なところだろうか?
さてさて・・・
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2014 モレ・サン・ドニ クロ・ソロン ドメーヌ・フーリエ

 | ワイン
ブルゴーニュ愛好家垂涎の造り手であり、2014年のモレ村名という開けぽんブルゴーニュするには最高の代物がセラーにあった。
ジャン・マリー・フーリエという醸造家がどんな人であるかはここでは語るまい。
しかしながら、これから開ける人にはこれだけは言っておく、人呼んでテロワリストであるということは、その通りであるということを・・・



100%完全除梗を踏襲し、畑造りに力を注ぐ、それはもちろん科学的なものを極力排除し、醸造においてはテロワールをマスキングする一切の物を避けるとのことだ。
1988年にはかのアンリ・ジャイエの薫陶を受け、その後オレゴンにわたりドメーヌ・ドルーアンにて修行。
帰ってきて代々のドメーヌを引き継いで今に至るのだが、ワインの評価を得るのにはそれほど時間はかからなかった。

このモレは僅かにガーネットのエッジを見せるも、色濃くなくルビーに輝いている。
熟したイチゴにアセロラのニュアンスがあって、時間と共にモレ風のブラッキーな香気も立ち上がってくる。
ミネラリーであり、仄かな色気を伴い、仕舞には土っぽさとシャンピニオンのニュアンスを感じうる。
味わいは瑞々しく、重くなく、さり気無さの中にも、モレの滋味深さも忘れてはいない。

この味と香りにおいて、このワインはブラインド向きではない!なぜかと言えば、心底ブルゴーニュなのだ。
だからこそこのフーリエは、なるほど巷のブルゴーニュ魂が群がるドメーヌとなるのだろうと思う。
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2015 ナカイ ヨイチ シードル 中井農園 タカヒコ・ソガ

 | ワイン
ここ最近、セラーのどのへんに、どんな代物が入っているのかを、全くもって把握をしていない。

そんな中、カミさんが女子会?でお出かけとなって、与えられた肴で夕食をとろうとしたところ、セラーの最下段にあるペティアンかなんかを期待して取り出したら、それがたまたまこの表題のシードルだったのだ。
取り出した時は、いわゆる『どこの馬の骨』状態で、ありゃ~シードルじゃん、などと軽い気持ちで『まあイイか!』てな調子で開けてしまった。







で、飲んでみてすぐさま衝撃を受けたのだが、ともかく今まで飲んだシードルでは経験できなかった何かがこのシードルにはあった。
それは格調あるシッカリとした酸味とドライながらもアフターに好ましげな紅玉を思わせるフレッシュな果実がある。
そうくればスルスルと飲めて、一本開けてしまうまでそんなに時間を要することはなかった。

これは後で分った事だけれど、このシードルの製造者はあのタカヒコ・ソガさん。
しかも生産者は余市の中井農園さんで、リンゴの品種はイギリス由来のシードル専用ブラムリーということらしい。
加えてこのシードルは、分けあって来年から生産中止とのことで、運が良いのか悪いのかは分らないけれど、ともかく一本しかないそのレアなシードルを、こともあろうに、その日引き当ててしまったということなのだ。

シードルは良いから、サマージャンボ引き当てろつうの!(笑)
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1997 モレ・サン・ドニ 1er Cru  ドメーヌ・デュジャック

 | ワイン
説明するまでもなくモレ・サン・ドニの造り手である。
このドメーヌが所有する地所は、モレのグランクリュには『クロ・サン・ドニ』『クロ・ド・ラ・ロッシュ』、村名には『モレ・サン・ドニ』のルージュとブラン、プルミエにはこの表題のワインとブランのモン・リュイザンがある。



ブルゴーニュには『その造り手の醸造所の存在する地所のワインが、とりわけ出来がイイ』という法則がある!のだが、このワインもその法則に当てはまるかのようだ。
正しくデュジャックはモレにあり、ルージュの唯一のプルミエのこのワインこそ見事な逸品であること請け合いなのだ。
このワインもデュジャック・ファンが愛して止まない、あの蜜のような、はたまたシャンピニオンやトリュフのような、さらにはフェロモン様の妖しげな香気に満ち溢れていたのだ。
そこへもってきて実に滑らかな果実であり、モレながらもシャンボールを思わせる赤系の果実香も見つけられた。
これこそシャンボールよりのデュジャックのモレの真骨頂であり、この造り手のクセになる部分でもある。
ということで、あまりにも美味しく飲めたのだが、最後の最後に聞くのも怖かったあのことを聞いてみた。
ねえねえこのワインは内なの、それとも外なのと・・・
帰って来た答えに一同驚いた!
結果オーライということで、ここではそれ以上は書くまい。
それにしても、このワインが外だとは・・・

加えて見方を変えれば、出展者のお宝はまだまだ尽きないということなのだろう。
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