The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1993 クロ・ド・ヴージョ メゾン・ジャン・フィリップ・マルシャン

 | ワイン
ジャン・フィリップ・マルシャンのメゾン物のヴィンテージは1993年だ。
忘れもしない、ここの『1992 モレ・サン・ドニ クロ・デ・ゾルム』を抱えながら、まるで道場破りのような風情で登場した若武者が今のタケちゃんなのだ。
そのときもメゾンのジャン・フィリップだったと思うが、こざっぱりとは造ってあるものの、モレのテロワを投影するオートクチュールの気配はあった。
有名ドメーヌ一色に染まっていた、時のワイン・ヒートの集団はそれをどう見たのかは、今となっては分からない。



で、今回のクロ・ヴージョは何処の区画であるかは定かではないが、濃密に果実は充実しており、やや野趣のある香りで、造りはクラシックそのもの。
ジャン・フィリップは今やドメーヌ物についてはリュット・レゾネで畑を耕作し、自然派のブルゴーニュとして名を馳せているけれど、さてメゾンはどうなのだろうか?
93年物をこのように造る造り手はそうそう居ないと思う。
それはあたかもモノリスの塔のようでもあり、その構築においては基礎を充分に吟味しているかのように堅牢だ。
そして香気は黒系に染まり、湿った土、焙煎珈琲、黒胡椒、カシス、ブラックベリーが立ち上がる。

まずもってジャン・フィリップ・マルシャンは、手ごろにブルゴーニュの醍醐味を楽しむのであれば、一つ抑えておくべき造り手の一人になるのだろう。
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好きもの親父的持ち寄りワイン会、定番です。

 | ワイン
テーマはブルゴーニュ・ピノノワール!
横から見ても、縦から見ても定番だ。
このテーマになると、さすがに各々持ち駒ありで、それを無視するヤカラは当然のことながら出てこない。
で、やはりこのようなラインナップとなった。





スタートの白ワイン『シャルドネ・ヴァ・ドンク ラタ・ボウル』はジュラのラファエル・モニエのシャルドネである。
もちろん、ここ最近の評判のビオ系ジュラで、実際飲んでみて、その沁み具合が心地よく、皆も楽しめたようだった。
そして次からブルピノが最後まで続くわけだが、それなりの流れとなった。
ラドワの次にルーミエ02’ブルピノ、これはワインの格を考えれば、もう少し後の登場になる駒なのだが、偶然にもジャン・ジャック・コンフュロン繋がりが発生したので、この順番になった。
そして最後の〆は忘れもしないジャン・フィリップ・マルシャンの93年物クロ・ヴージョ!
このワインに関する様々な事どもは、また次の機会に譲るとして、ともかくこのようなラインナップとなった。

いつものように、詳しいコメントは追々書かせてもらうとして、まずはこの辺で朝風呂に入ろうかと思う。
では・・・(笑)

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13’レ・ボーモンであれば、ココからどうぞ!

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2013年 グレイス キュベ三澤 明野 甲州 中央葡萄酒

 | ワイン
棚からぶら下がるオレンジピンクの甲州種を見れば、それが山梨は勝沼での原風景になるのだが、このワインは違うのだ。
それは中央葡萄酒の三澤社長がワールドスタンダードな甲州を目指し、垣根仕立てで甲州種を育てたことから始まる。
結果甲州種の味わいは凝縮し、とてつもない出来映えとなったのだ。
特にもこの2013年ものは、その生育方法によって飛びぬけて葡萄が素晴らしく、ワインはデカンター誌のワールド・ワイン・アワードでゴールド・メダルを獲得した。





緑がかった淡いイエローで、外観はレッグスも太めで落ち着いた印象だ。



爽やかな柑橘の風を感じ、ステアーすれば白胡椒、タイム、生姜、それとドライなハーヴをワタクシは見逃さない。
待てばスモーキーさの中に、蜜蝋の宝物も見つけられるのだ。
果実は辛口に締まっており、喉越しはスムーズで、最後の最後に僅かなエキスの甘みを感じえる。

その日は『白菜のスープ』『肉揚げ団子、つま 人参 大根』『とろろ芋千切り』などと合わせたのだが、まじアッビナメント♪







和の食事にワールド・スタンダードな甲州を合わせるなんつあ、そんじょそこらのwine heatじゃあ出来るめえ~(笑)

まあコレは冗談だけど、思いっきり楽しい食事だったことは言っておく。
教科書だけ読んで、ジコマンに浸っている御仁には出来ないと思うが・・・

では!(笑)

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セットの中に『キュベ三澤 明野 甲州』が入っています。
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2002年 シャブリ・グラン・クリュ ヴァルミュール フランソワ・ラヴノー (2)

 | ワイン
そしてその日のラヴノーだ。
80年代の後半に83年もののビュトゥーというプルミエを飲んだ時よりは熟成は進んではいなかった。
というのも、83年ものにはどこか貴腐化したかのようなニュアンスも見受けられたのだ。
それからもう一つ言えることは、これはラヴノーに限らず、シャブリの姿はグランクリュよりもプルミエクリュによってそのテロワを体現できる。
だから硬質のミネラリーに煌く、それこそシャブリ然とした味わいと香気はビュトゥーに軍配が上がるのは火を見るより明らかなのだ。



それでも、このヴァルミュールの凄みはワインとしての正統性にあるのだと思う。
それはシャブリというアペラシオンに限定しての凄みではない。
ユニヴァースと言えば語弊があるかと思うけれど、それだけ有無を言わせぬオーラがある。

ここまで言うと、分るかとも思うが、その日の寿司との相性がどうのとかではなくて、その造り手の気合いを感じながら飲んでいるのだ。
Wine Heatの皆さんを前にして、こんな事どもは、無用のハナシだと思うのだが、そんな記念日のラヴノーではあったのだ。

そうゆうワインもたまにはあってもイイのだろう・・・
正しくシャルドネの油、そんなラヴノーいただきました。
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2002年 シャブリ・グラン・クリュ ヴァルミュール フランソワ・ラヴノー(1)

 | ワイン
ここ3年続けて、ワタクシドモの例の記念日は鮨屋にお邪魔をしている。
何かわけでもあるのでもなく、成り行きでそうなっている感じなのだ。
もちろんワインは持ち込みにさせてもらったけれど、いつもより少し気張ったものを用意したことは説明するまでもない。







で、今回は表題のワインを用意したのだが、この造り手にはいろいろな思い出が鏤められている。
その中でも一番は、『1983 シャブリ・プルミエ・クリュ ビュトゥー フランソワ・ラヴノー』を飲んだことだろう。

それはワタクシがワイン飲みとしての駆け出しの頃、おそらく80年代後半だったと思う。
修善寺にあった酒販店さんからこのワインを購入したのだが、飲んで見たときのその衝撃は今でも忘れることはない。
正しく甘露で、蜜蝋、蜂蜜、レンゲの花、白胡椒にアプリコットまで感ぜられ、果実はコンクジュースのように濃密だったのだ。
その時はこの世の中にこんな白ワインが本当にあるのだろうか?とも思ったし、それ以来ワインの虜になったのだ、と言ってもあながちウソにはならないと思うのだ。

それからラヴノーを追い求める日々が続き、さてラヴノー以外のシャブリの造り手はどうなのだろうか?ともなって、興味の尽きることは無かった。
そのラヴノー!そして2002年物の優良ヴィンテージのグラン・クリュ。

鮨屋に持ち込んで、ジックリと腰をすえて飲むのも一興!
そんなことで、昨晩の記念日の夕餉となったのだ。

この続きはまた次の機会で・・・
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2014 ロゼ ル・トン・ルトルヴェ Michael Georget

 | ワイン
聞いてビックリ、このワインの造り手の初ミレジムは何と2012年とのことだ。
もちろんアルザスでのワイン造りの修行はあるけれど、ルーションはコリウールに居を構えて、本格的に元詰めを始めたのは僅か5年前のことなのだ。
言ってみれば、我が息子とそう変わりは無いということになる。

これまで、何種類の『ル・トン・ルトルヴェ』を飲んだのだろうか?
マカブー、コリウール、グルナッシュ・ノワール、シラー、そしてこないだの衝撃のカリニャン!
そして今度のロゼときた。
セパージュはパーセンテージは不明だけれど、グルナッシュとカリニャンの混醸とのことだ。

全てヴィエ・ヴィーニュの葡萄の木をビオディナミの農法で育て、耕作は馬で行う。
もちろん亜硫酸は無添加で、醸造法は何も足さない、何も引かない。
michael georget氏曰く『葡萄を信じている』!!!
正しくこのロゼもそういうワインなのだ。







色は薄いローズ色にオレンジの縁取り。
アセロラやレッドカラントのアロマに仄かに香るカンロ飴のニュアンス。
グラスで待てば、ミネラリーに煌きつつも、優しげな御出汁感も見のがさず、そして戻り香には何よりの白桃のおまけ付きなのだ。
果実はあくまでもピュアでほんのり甘く、しかしその甘さはエキストラクトの濃さによっている。

優れた食中酒としては間違いなく、その日は肉団子タップリのホワイトシチューにあわせたけれど、実に嬉しい食事となった!



『ル・トン・ルトルヴェ』あれば欲しいけれど、なかなか手に入らず!
それはプロの飲食の担い手であれば、当然同じ事を考えるのだろう。

さすれば、次のヴィンテージを首を長くして待つしかないのだ。
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2004 コート・デュ・ローヌ セザール ドメーヌ・レ・アフィラント

 | ワイン
このワインは、ここの造り手のコート・デュ・ローヌのスペシャルシリーズの一本である。

『セザール』とは、すなわちカエサル、シーザーの如く王様の風情がある、堂々としたワインということらしい。
まあ飲んでみて、確かに爆発的な果実味と、一方ではアペラシオンの遥か上を行く見事な旨みとエレガンスを持ち合わせているのだ。







グルナッシュ100%のセパージュで、樽熟18ヶ月、ノンコラージュ、ノンフィルトレ、SO2は極力使わないとのこと。
もちろん畑は全てエコセールを取得し、自然農法に徹す。
そこから徹底選果、最高の葡萄のみを使用して、ここまでの水準のコート・デュ・ローヌを造るということだ。

何か好きです、こんなグルナッシュ!
出来れば欲しいけれど、なにしろ年産数千本という少なさで、日本にはさて何本入ってくるのだろうか?

コマッタ、コマッタ・・・
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焼き鳥屋さんで広がるニッポンワインの世界♪

 | ワイン
このことは、そこにそれなりの優良ニッポンワインがあれば苦労はないのだけれど、わが町盛岡では中々難しい。
で、当方馴染みの焼き鳥屋さんには、いつも持ち込みをするのだ。
言い切ってしまうけど、塩でもタレでも焼き鳥は何といってもニッポンワインだわ・・・

で、今宵も『ウッディーファーム』さんのメルロを抱えてお邪魔したのだけれど、素晴らしく楽しげな時間となった。
今宵の桜山さんの焼き鳥屋さんは塩系が強い!
それこそ、塩系はミディアムなボルドー系のニッポンワインが最強のお伴となることを確信している。





ともかくまず最初に、そこの店主さんと持込みオーケーのお付き合いに持ち込むのが肝要。
それはトーゼンわかるでしょ、すなわちそれが業界のルールつうもんですわ。
将棋の定石を踏むが如くに、マッセで迫るしかないのだ。
ということで老婆心ながら言わせてもらった、ではまた・・・
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2002 シャンパーニュ ペリエ・ジュエ ベル・エポック MG

 | ワイン
それこそ、これを適材適所というのだろう。
結婚式の前の日の、娘を送り出す家族の晩餐の会に、『フルール・ド・シャンパーニュ』が登場した。



厳選されたグランクリュの畑の葡萄のみのペリエ・ジュエのプレステージ!
かのアール・ヌーヴォーの巨匠が描く、アネモネの花が縁取れている大瓶が家族の中心に鎮座したのだ。

細かいことは抜きにするけどゴメン、そこにはオートクチュールの如くの完璧なバランスとエレガンスがある。
この日その時に、最も相応しいワインをありがとう!

何よりでした♪
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1976 バロン・ド・L ドゥ・ラドーセット

 | ワイン
ヒルズのあのお店での、娘の式前の家族の晩餐に、このワインが登場した。
この格別のプイィ・フュメの登場には、正直オドロキを禁じえなかった。

というのも、このワインはワタクシにとってのロワール地区のワインのレジェンドであり、それに加えて、その当時でも飲み得なかった1976年ものが、さり気無く登場したからなのだ。



思い出してみると、これだけワインという飲みものに耽溺し始めたのが1981年。
その当時、ボルドーやブルゴーニュのそれなりのモノは頻繁に貪り飲んだけれど、ロワールは?となれば、ほぼ手付かずジョウタイだった。
そんな中、その未知の領域であるロワールの凄いのがあると、とある御仁に紹介されて、この『バロン・ド・L』を恐る恐る飲んでみた事を憶えている。
スパイシーで、薫香溢れる、ブルシャルとも違う、唯一無二のこの香気に触れて、アル意味オドロキもしたが、その時はまるでカタログでも眺めるかのように、このワインをそれ以降飲もうとする機会を持つことは無かった。
あれから35年が経過し、熟成し、高原をひた走る『バロン・ド・L』にここで出会うとは・・・

それは完熟した洋ナシ、マルメロを連想させ、そこにハチミツの刺しが入り、唇にはハーヴの戻り香が佇むのだ。
そしてオレンジのピールに白い花、さらにはソチコチに漂う土の香りはシャトー・ド・ノゼの大地の香りに違いない。

それを三重の荒海に巣くう大鯛を、塩釜で焼いて供された『コジト』さんのメインにマリアージュしたことは、説明するだけ野暮!





おそらくこの事どもは、家族で共有できる最高の思い出になったと思う。
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