The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 レ・ゾシゴアン Vdf マイ・エ・ケンジ・ホジソン ロワール

 | ワイン
ここに至るまでの、ケンジ君の経歴について、ワタクシにとっては実に興味深いものがあるのです。
それは彼が日系カナダ人を母に持ち、妻が日本人であることもさることながら、ここに至るまでの修行場所においてもそうなのです。

すなわち、ニッポンワインのココファームもそうだし、カナダに帰って3年間とどまったオカナガラン湖のワイナリーもしかり、そしてナチュールの大御所マルク・アンジェリにもそうなのだ。
おのおのがどう思い入れがあるのか?については、ここでは詳らかにはしないけれど、なにかケンジ君には親近感すら覚えるのだ!(笑)





で、その日は『レ・ゾシゴアン』なる、シュナン・ブラン100%のVdfブランを開けてみた。
ナチュールでも、いわゆる上善如水!飲み手のカラダにスッと染み込むような、親和性のある清らかな液体だ!

少しだけジンジャーやマロングラッセのニュアンスを漂わせ、花梨、パインナップル、黄桃のアロマが立ち昇る。
味わいは僅かに濃度を感じるも、くどくは無く、壮麗な酸味としっかりめのミネラルが食欲をそそるのだ。

余計なものは加えず、ロワールの大地のテロワールを抽出したものだが、奇をてらうことなく、実に純粋無垢そのものなのだ。

これを飲んで、ワタクシはケンジ君の白に一票!
結果、このドメーヌのワインは、もう少し追い求めて行くことになりそうだ!
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2009 ジュブレイ・シャンベルタン レ・シャンポー ベルナール・デュガーピィ

 | ワイン
ここの造り手のワインは好ましくも残しておきたいワインだ。
様々なブルゴーニュを飲んできて、やはりここに落ち着いたというのが偽らざる心境だ。

同じデュガでもクロードとはその味わいとテクスチャーにおいて一線を画するものがある。
まあブルゴーニュ好きが集まれば、どちらのデュガを推すのか?ということは、永遠の命題のようにも思えるのだが・・・

今回はシャンポーをオープンで味わってもらった。
ニホンワイン⇒ナチュールときて、本流のピノの代表格としてこのワインを出した。



ただでさえ、熟成に一定の期間を要するワインなのだが、09’となれば、なおさらだ。
この09’も例外ではなく、やや粉っぽく、気取りがあり、気難しさもあったのだが、総体的にはスタイリッシュで上品に仕上げられたピノノワールだと思う。

このワインが5年待ったらどうなるのか?間違いなく化ける!
化ける前に飲んだ皆さんは、さてどう感じたのだろうか?
やはり気難しく感じるのであろうか・・・

ともかくワタクシは、ここの一糸乱れぬ漂う品性に、いつも一票を投じる心持ちなのだ。
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2010 シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ ベルナール・デュガーピィ

 | ワイン
このワインをブラインドで出して、答えのわかっている主催者も、自分だったらやはりそう答えるだろうと言う答えがあった。
それはジャン・マリー・ラヴノーのシャブリ・ヴァルミュール!
まあここまで限定できたかどうか?はともかくとして、なにしろイメージはそうなのだ!

それは鼻をくすぐるスパイシーさとバタリーなトップ、そして花梨やパインナップルのアロマを包み込む、蜂蜜のニュアンスだったり、どっしりとしたミネラルタップリのエキストラクトに、下支えする明確な酸味などがそれを思わせた。



一方ではムルソー説もあったけど、強さと厳しさを内包した、このトパーズのごとき液体は、ジャン・マリー・ラヴノーを髣髴とさせた。

それでも、大ぶりのブルゴーニュ・グラスでゆっくりとステアーをして待つと、濃度がぐんぐんと増し、連綿と続くボーヌの偉大な白ワインの様相を見せ始めた。

デュガーピィの白では、このワインがフラッグシップなのだろう!
その昔、ネゴシアンルロワに相当量のジュブレイを供出していることを考えあわせると、なるほど白の造りもラルー・ビーズ・ルロワ好みに造っているんだなあと、妙にうなずくのだった。

それにしても、このシャサーニュ!宝石のように煌いている・・・
願わくば、また出会いたいものだ。
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2013 モノミース・オン・マーブルヒル・ロード エステート・ピノ・ノワール ルーシー・マルゴー

 | ワイン
噂のオージー・ピノノワールだ。
といっても噂の大本はオージーということではなく、このワインの凄まじいまでの爆発力に負っている。

いくつかのシングル・ヴァインヤードがあるようだが、モノミースはその一つ!
この畑の特徴はこれでも幾分内向的とのことだが、その果実のバクハツするかのようなダイナミズムは、これまで経験をした全てのピノノワールの上を行く!
どう表現をしたらイイのだろうか?岡本太郎的ゲイジツはバクハツだ~!とでも?だろうか??(笑)



濃密なクリムゾンレッドは僅かに濁りを見せ、アロマは果肉をジャミーにしたてた濃密さがある。
そこにはチェリーやプラムやスグリジャムなど。
そしてステアーするほどに、ハーヴや香草のニュアンスが付与されるのだ。

濁りのばらけ感は感ぜず、エキスの濃密さはラッセル車のように迫力がある。
そして『カルプ・デュアン!』すなわち『今を生きよ!』ということだ・・・

美味しく光り輝いている、今を・・・

お見事!
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保守本流のワインとナチュールとニッポンワインは並びうるのか?

 | ワイン
というのも、日本のワイン・シーンにおいては、これらは並び立たない現状です。
といいますか、本流ワインの出どこは、アル意味それなりの店構えの料理店てなことだし、ナチュールはその手のお店、そしてニッポンワインもそれで特化したお店で出されているということなのでしょう。
ではどうしてそうなのか?というのは、特化しなければならないと言う、飲食の厳しい現状もさることながら、ワインに向けての全方位のアプローチが成されていないということなのでしょう。
で今回、盛岡ワインフェスに5年の長きに渡って、物心共に絶大なる貢献をしてきたTチャンマンが、このほど卒業を迎えることとなって、当方としては、これは労いの会を開催しようと呼びかけたのだけど、ここで表題のテーマはどうなのだろう?と、思いついたのだ。

で、そんなことなど、思い巡らして、並んだワインは、こんな感じになったわけ↓





この並びには、幾つかの綾みたいなものもあるけれど、それらも全てひっくるめて、後で紹介いたすことにしましょう・・・
ともかく写真を見て、皆さんがどう思うのか?さてさて・・・
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2012 ロエロ マッテオ・コレッジア

 | ワイン
天才醸造家の名をほしいままにしていた、このアジェンダのマッテオ氏が不慮の事故で急逝してもなお、ここのロエロは別格の旨さだ。



その日はリストランテ・シカザワさんにお邪魔をして、食事の後半になって、このワインを出してもらった。
ロエロの中味はもちろんネッビオーロなのだが、ここのロエロは軽快で、しかもデリケート♪
加えて薫り高く、果実感よろしく、料理に良く合うのだ。





漏れ聞く話では、マッテォ氏の奥方にスピネッタの醸造家がアドヴァイスをしているとのこと。
ただしスピネッタのバローロは数万円となり、ここのロエロは2千円そこそこなのだから、コスパ的にも気持ちよく飲めるわけだ。
こうなると、ここは穿った見方かもしれないが、スピネッタのジョルジュ・リヴェッティのこのアジェンダへの入れ込みようは相当なものなのだろうと、容易に想像できるわけだ。

ともかく、このワインは買いだ!
数本まとめ買いすれば、当分のあいだ、家パスタの最大の御伴となると思う。

ここからどうぞ↓


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2011 シャトー・ル・ピュイ コート・ド・フラン ボルドー

 | ワイン
このワインがパパジイ最後の紹介ワインとなると思う。
そしてその日登場した唯一のボルドーワインだった。
先日かの日本人の某マスター・オブ・ワイン氏が來盛し、このワインを改めて紹介したようだが、ワタクシは随分前からワインの存在だけは知っていた。
それでも、特段飲んでみようという気分になれなかったのは、さてボルドーでナチュール?のどこに意味があるのだろうか?ということなのだ。
ゆるゆるで、果実感たっぷりで、地所の風味を見事に投影する、そこまではイイ・・・
しかしながら、自分にとってのボルドーは、いわゆる記念日にボルドー!
ある程度練れて、熟成して、飲める状態になってから、楽しむべきものと思っているし、ジッサイそうして来た。
それでもボルドーを普段の食中酒としてどうよ?と進めるのであれば、もっと安価なカジュアルボルドーを選ぶのだろう、と考えてしまうのだ。



飲んでみて、フックラとして美味しい果実だ!
思うに2億5千万の微生物に育まれた葡萄樹によるワインというのも、そうなのであろう!
SO2無添加、古樽による発酵熟成、自然発酵、一切人工的なものは使用しない。
確かに他のボルドーと一線を画する何かを持っている。
で、ここからこのワインをどの場面で、どんな状態で供することが、このワインのここの良さを発揮させうるのだろうか?
まだその道半ばということなのかもしれない。
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2007 コルトン・ブレザンド トロ・ボー

 | ワイン
このワインは目隠しで出てきた。
2000年代中盤くらいのブルゴーニュと言ったが、07’物であった。



で、ここからがモンダイだったけれど、シャープな酸味と切れのある果実、そこへエキスがタップリときて、ミネラル感が半端じゃないとくる・・・
そうすると古典的なニュイのプルミエクラスではないかと思ったのだ。
ほどなく出題者は違うの合図を出したので、すぐさまボーヌのこのスタイルを思い描いてみた。
さすれば、ラファルジュのヴォルネイあたりか?とも考えたが、誰かのトロ・ボーとのご明察があって、そうするとコルトンしかないでしょう!と言うことに落ち着いたわけだ。

こうして飲んでみると、07’あたりで、これだけのポテンシャルを楽しめるボーヌって、どんだけあるの?ということになるけれど、結果トロ・ボー恐るべし!と皆感じたと思う。
優しさではなく、正しくハードボイルドだど!とマッセで迫り来る。
そして最後のフィニッシュは極めて美しいのだ。

このワインこそ、心に刻むべきワインだと改めて思うのであった!

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1995 ジュブレイ・シャンベルタン ユベール・リニエ

 | ワイン
ロマン・リニエの死によって袂を分かつ前の、いわば正真証明のユベールによる『ユベール・リニエ』を、思いがけない御仁が持って来た。
その前には千円を切る泡を持って来て、ドヤ顔をしていた人が、どのような心境の変化があったのかは分からないのだが、ともかくそれにはさすがのワタクシもビックリした。

で、まずはこのワインの状態も気にはなったのだが、とりあえず飲んでみてギリセーフ!
グラスで僅かに感ずる日向臭さを飛ばしてしまえば、実にその時代のユベールの堂々たるジュブレイを感じ取れる代物にメタモした。



この1995年のユベールには数々の思い出があって、ここではそれらは詳らかにしないけど、このワインを飲むにつけ、暫しセピアの思い出に浸れるのだった。
その時代の過剰と思われるタンニンも、強烈な酸味も、個性的なオーヴァーなデコレーションも、21年の熟成によって見事に正当なジュブレイにメタモモルフォーゼしてくれた。

出何処はどこなのかは、ここでは聞くまい!ともかく出展者にありがとう!
今の時代になっては、こんなジュブレイはなかなか拝めなくなった。
貴重なエクスペリエンスだと思う・・・
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2009 クロ・ド・ヴージョ ティボー・リジェ・ベレール

 | ワイン
今回のパパジイの流れで、ブルゴーニュはクラシックな造りが多かったけれど、ワタクシの持参したこのワインは、むしろ新しい潮流の造り手と言ってもいいのだろう。
すなわち2002年に素晴らしい畑を両親から相続すると同時にドメーヌを立ち上げた、ニュイ・サン・ジョルジュの新星だ!
その畑は、設立当初からビオロジックで耕作し、近年ビオディナミに移行しているとのことだ。



低収量、限られた使用のSO2、そして醸造は余計な手をかけない自然な仕込みに徹する。
そして出来たワインは、優しく芳醇、そして見事に伸びやかで、球体の果実を思わせる、他のブルゴーニュとは一線を画する不可触領域の液体だ。
そしてそのワインは、いまでもグランクリュの威風を見せつけ、熟成の限界にも耐えうる凄みもある。

今回Tちゃんセレクトに順ずるものを持参することも、一瞬頭を過ぎったけれど、そうではないこのワインを選んだのだ。
強さや、厳しさよりも、フィネスに集中したこのヴージョ、みなはどう思ったのであろうか?

さてさて・・・

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