The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2006 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ レゼルヴァ ポッジョ・アローロ キャステロ・バンフィ

 | ワイン
一昨日『リストランテ・シカザワ』さんで、バンフィ社北アジアエリア・マネージャーのパオロ・ファッシーナ氏とバンフィ社エノロゴのマリカ・メンカレッリ氏をお招きしてのモンテ物産主催メーカーズディナーが開催された。
海外ワインメーカーが来日して参加するメーカーズディナーも久しぶりで、参加するまでは分らなかったけれど、この表題のフラッグシップも出ると言うことを知るに及びそのヨロコビは説明するだけ野暮と言うもの。
ともすれば、長熟なこのワインを早飲みして後悔する事も間々あるが、熟成の高原部の入り口のその日の06’ものは溜め息が出るほど素晴らしかった。





グラスでステアーすると、微かなスミレのエッセンスを感じ、続いてブラックチェリーや熟したプルーンのアロマも見つけられる。
そこで待っていると、ほどなく黒胡椒、ハバナシガーが立ち昇り、しまいにはショコラも見つけられ、さすればプルーンのジャムを挟んだガトーショコラを連想したのはワタクシだけだっただろうか?
果実は気前のよいほどコクがあり、タンニンはあくまでも優しく、味わいはシリアスに、密やかに、ベルベットの口当たりで迫り来る。
ゴージャス、極上、伝統、退廃性、ラビリンス、などなど・・・飲んでみてのその感想を認めれば枚挙の暇も無いだろう。
とにもかくにも、お見事と言うしかないのだ。
その日、こんなシカザワシェフのお料理と合わせられたが、もちアビナメント~



サステナビリティーのブルネッロ、ワタクシは四の五の言わずに、このワインに一票を投じたい。
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2015 ラ・カーヴ・ス・ルビフ アン・ソーモン・ダン・ロワール

 | ワイン
自然派のワインは飲んだ者勝ちの話をまたしよう。
この表題のワインはこれだけ読んで、どこのどんなワインだか分かる有資格者はいないだろう。
ましてこれを飲んでも、ロワールぐらいは分るだろうけれど、品種は目を凝らしてやっとエチケットの絵柄の下の中段くらいに書いてあるので、なるほどねということになる。






しかしながら、コトことマルベックに、ガメイに、グロロという品種名をたとい知ったところで、どんな味わいだか想像することは、ほぼ無理と言わざるを得ない。
すなわちこれらの自然派のワインに関しては、飲んだ者のみが全てを知っているということだ。
ここにきて、ソムリエさんのごく一部の人ではあるけれど、セレクトされたワインに保守本流、すなわち教科書に書かれているものだけではなく、ニッポンワインやナチュールを挟めてサーヴィスしてくれる人も現れてきた。
ブルゴーニュ・ピノノワールであればこうくる、ボルドーだったらこう、と大体想像はできる。
しかしナチュールやニッポンワインはそうではないのだ。
だから、そういうソムリエさんの日々の努力には拍手を送りたい。
ワインを抜栓することは、新着のレコードに針を落とすあの瞬間に似ている。
ワクワクし心が躍らされるのだ、せっかく飲み手のその心地よい特権をわざわざ放棄することはない。
言うだけ野暮だけれど・・・
ところで、ナチュールが好きか嫌いかは別問題だけれど、世の中にはいろんなナチュールがある。
大切なのはそのワインが正統であるかどうか、本当に旨いのかどうか、料理に合うかどうかなのだ。
当たるも八卦、当たらぬも八卦、もしあなたがエレガントな上級の飲み手であるならば、まずは舐めてみることだ。
そうそうこの表題のワインのことを忘れていた。
コトことマルベックもグロロも入っているけれど、実に軽やかで染み入るようなペティアン・ロゼだと思う。
イチゴやラズベリーの香りも愛おしい。
最高のスタートワインであり、食中酒になると思う。
セレクトしてくれた、グラストさんにはアリガトウなのだ。(笑)
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サン・ロンキュンヌ ドメーヌ・オジル

 | ワイン
ここに来て、普段の食事にはニッポンワインかナチュールという情況が続いているが、このことがいろんな所へ影響が出てきているようだ。
例えばこのワインはヴィンテージも不明、といいますかワタクシが見つけられないのかもしれないけれど。
加えて、このワインはトーマスとジャン・ダニエルのオジル兄弟の造りなのだが、ヴァン・ド・フランスなので、調べなければその生産地も品種も分らないわけだ。
こんなことになると、ナチュールの世界は飲んだ人の勝ちとなる。
すなわち、お勉強で詰め込んだ知識に支えられた、何とかエキスパートの人たちも、飲まなければこのワインの何たるかを語れないということになる。
さあこれにはコマッタ情況になったのだけれど、これがマタマタ当方にとってはアル意味面白い!
なぜかと言えば、本来食とワインの真っ当な繋がりとはそういうものなのだ!ということを、わざわざ説明しなくてもインスタントに詳らかになるということなのだ。
う~~ん実にイイ!と唸りつつも、こんなクサレ話はここまでにして、表題のワインの話をしよう!





今話題のローヌはアルデッシュ地区のオジル兄弟のワインだ。
この兄弟のおとっつあんは昔ながらのヴィニュロンで、この地区の協同組合に葡萄を卸していたらしい。
ところがその協同組合も経営破綻などもあって、息子の代には二の足を踏んでいたそうだ。
そこに登場したのが、この地区のジェローム・ジュレ、ジル・アゾーニ、マゼルなどで、これらの先駆者にならい、2013年にこのドメーヌを立ち上げ、こうしてワタクシもご相伴に預かれることとなっているのだ。
まあなんともヴォリュームのある、そして七色の香りの展開する、コンクジュースのようなヴィオニエだこと♪
その味わいはピュアで、甘露で、シミジミなのだ・・・
アル意味、今までのヴィオニエ感を全て取っ払ったかのような香りと味わいと言っては言い過ぎか?
さあコマッタでっしょう、こんなワインが出てきて始めて分ったでしょ!
すなわち、職業ならともかく、飲み手は勉強したってダメなんだってば。(笑)
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2015 ソワフ・オレンジ ヒトミワイナリー

 | ワイン
このワインが旨いか旨くないかは、この場で言う立場じゃあないので、差し控えさせてもらうが、ともかく書き込まざるを得ない情況なのでゴメン!
てことは、言わずと知れた、すなわち旨いと言うことなのだ。



マセラシオン・カルボニックで山形県産のデラウエア100%を仕込んで、さらに醸しでオレンジに仕立て、味わいと風味にあのジョージアのクヴェヴリのごときニュアンスまで付与すると言うこのヨクバリ野郎♪(笑)
ともかく、こんなワインがラブラスカで、ここニッポンでフツーにできると言うことに驚いている。
まずは四の五の言わずに飲んでみることだ。
そうすれば、キミは素晴らしい食中酒の一本を見つけたということだ。
では・・・

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2004 ジュブレイ・シャンベルタン オストレア ジャン・エ・ジャン・ルイ・トラペ

 | ワイン
昨晩『Gラスト』さんでこのワインを開けた。
というのも、先日ここの造り手のアルザスを飲む機会があって、そのアルザスがあまりにも美味しく、久しぶりに本家本元を飲みたくなったというわけだ。
ものの本によれば、ちなみにアルザスはジャン・ルイの奥方の実家との事だ。



で、たまたまタケちゃんのセットに入っていた04’オストレアを見て、飲みたさに更に拍車がかかったという流れなのだ。
1996年にはビオディナミに完全移行し、化学肥料、除草剤を一切使わず、もちろんそれのエコセールを取得している。
醸造は端正込めて造られた葡萄の実を、その実のポテンシャルに従って決して無理はしない正攻法とのことだ。



そして出来たワインのこの精緻なしなやかさ、優しさ、香りの高さはオドロキを禁じえないのだ。
果実はやや酸度は抑え気味であり、その分底味には地味があふれている。
香りには充分な御出汁感とミネラル、そしてシナモン、トリュフ、焙煎珈琲に乾燥ハーヴとくる。
そしてそのアロマにはセミドライなプラムと干した柿を感じるのはワタクシだけだろうか?
思うにナチュールと言わずして、ものはナチュールなのだ。
その日は、改めてブルゴーニュの底力に感じ入った夜となった。
凄すぎる・・・
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2009 シャンテYA ますかっとベリーA Y3キューヴ ダイヤモンド醸造

 | ワイン
なんやかんや言いながらも、さてニッポンワインの中でマスカットベリーAの世界標準は何か?と、問われれば、四の五の言わずにこのワインだ!と言うだろう。
この日は我が家に岩手のワイン生産者が集合して、いろいろワインを飲んだ後で、数人残ってさてさてじゃあ何か開けるかとなって、このワインを開けた。
そりゃ~09’だもの、不味いはずはないわけで、普段ブルピノ・エクサレントを飲みつけている御仁も、これはエエで!と言ってくれた。
それだけ見事なまでのマスカット・ベリーAだったのだ!



何が凄いかって、ピノやカベルネのように、その熟成感やスケール感ではなくて、この品種の持つまろ味?果実のやさしさ、そして極限まで抽出した旨みがそうさせるのだ。
いや~美味しかった~、久しぶり♪
このヴィンテージのこれって、もう少し押さえるべきだったかも。
でもこの状態で飲めたことで、まずは由としよう!
また一つ奇跡のニッポンワインを見つけてしまった。
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2003 カーサ・ダラ・ヴァレ カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー

 | ワイン
『日本のカベルネ・ソーヴィニヨンを飲む!』の企画で、ニッポンワインの最後にこのワインを出した。
かつて『MAYA』で名を馳せた、カリフォルニアのカルトワインの代名詞を覚えているだろうか?
それが『ダラ・ヴァレ』なのだ。
そこの『ピエトロ・ロッシ』を生産していた畑に植え替えられた、若いカベルネから造られるセカンドワインが表題のワインということだ。
さすれば、ダラ・ヴァレのセカンドのセカンドと言うことになるけれど、この感じ、迫り方でむしろオーケー!
いわゆるパワーもほどほどに、飲み口よく、味わいは低アルコールで、総体的にはエレガント。
今飲んで美味しく、まだまだ高原部は続くという様相なのだ。



ブラインドは8名参加で、3名がカリフォルニアとご明察。
さすがにヴォリューム感は隠しようも無かったのだけれど、それにしても受け入れることの出来るカリカベルネだったと思う。
加えて2003年というヴィンテージ、14年の熟成期間でボルドーの複雑性には流石に追いつかないが、こなれ具合に一票!
その夜会は、ひた走る高原部の見事なカリカベルネを堪能できた夜でもあった。
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2014 カベルネ・ソーヴィニヨン プライヴェート・リザーヴ 城戸ワイナリー

 | ワイン
長野県は桔梗が原にある『城戸ワイナリー』。
説明するまでもなく日本のメルロの聖地ではあるが、今回『日本のカベルネソーヴィニヨンを飲む!』という企画で、ここと『ヴォータノ・ワイン』さんを取上げさせてもらった。
ワタクシがここのカベルネ・ソーヴィニヨンを初めて飲んだのが2010年物だった。
今回もニッポンワインの中では、際立つ緻密さと品のある香気を見せつけ、参加9名中過半数がこのワインを第1位に選んだ。



敢えて10年物と比べてみると、樽によるロースト感に落ち着きを感じ、そのニュアンスは10年物よりも良く馴染んでいたように思えた。
加えて果実は中庸で軽やかだが、タンニンは適度に溶けており、そこに滋味や奥行きを感じるエキトラクトを存分に楽しめるのだ。
参加者が集合と同時にセラー出し、デキャンター30分前に抜栓を施しスタンバイをする。
そうして頃合を見計らってデキャンタージュし飲んでもらった。
もちろん、5年の待ちでより飲み頃を迎える事は間違いなし。
てことは、ここの古いヴィンテージを隠している人とお友達になるのが肝要。
まあそのような奇特な御仁がこの盛岡にいれば、の話だが・・・
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第7回 モリオカ・ワイン・サンプリング・クラブ 日本のカベルネ・ソーヴィニヨンを飲む!

 | ワイン
平成11年から始まったこの会も、年一ペースで開催し、今回で7回目を数えた。
ニッポンワインを取り巻くワイン界の情況も、その頃は言い過ぎかもしれないが、まるで継子扱いで、まして盛岡ではそれを並べてワイン会なぞありえないと言う情況だった。
今回また岩手のブドウ栽培や生産醸造にかかわるメンバーとともに、表題のテーマで飲んでみた。
2本の泡、3本の白、6本の赤に、番外編の赤でつこう12本が開いた。











それらを飲んでいる間の出るは出るはのワインねたや造るうえでの意識のことなど、6年前のことを考えれば隔世の感がある。
で、いつものようにこんな感じで5品の料理と共にブラインドを絡めて楽しんでみた。













ココに並んだニッポンワインの幾つかは、フランスのグランクリュクラスを飲み込んだWine Heatを仰天させた。
そんなことどもも含めて、後ほどご報告することとして、今宵はこの辺で。

では・・・
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1993 クロ・ド・ヴージョ メゾン・ジャン・フィリップ・マルシャン

 | ワイン
ジャン・フィリップ・マルシャンのメゾン物のヴィンテージは1993年だ。
忘れもしない今から20数年前、ここの『1992 モレ・サン・ドニ クロ・デ・ゾルム』を抱えながら、まるで道場破りのような風情で登場した若武者が今のタケちゃんなのだ。
そのときもメゾンのジャン・フィリップだったと思うが、こざっぱりとは造ってあるものの、モレのテロワを投影するオートクチュールの気配はあった。
有名ドメーヌ一色に染まっていた、時のワイン・ヒートの集団はそれをどう見たのかは、今となっては分からない。



で、今回のクロ・ヴージョは何処の区画であるかは定かではないが、濃密に果実は充実しており、やや野趣のある香りで、造りはクラシックそのもの。
ジャン・フィリップは今やドメーヌ物についてはリュット・レゾネで畑を耕作し、自然派のブルゴーニュとして名を馳せているけれど、さてメゾンはどうなのだろうか?
93年物をこのように造る造り手はそうそう居ないと思う。
それはあたかもモノリスの塔のようでもあり、その構築においては基礎を充分に吟味しているかのように堅牢だ。
そして香気は黒系に染まり、湿った土、焙煎珈琲、黒胡椒、カシス、ブラックベリーが立ち上がる。

まずもってジャン・フィリップ・マルシャンは、手ごろにブルゴーニュの醍醐味を楽しむのであれば、一つ抑えておくべき造り手の一人になるのだろう。
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