The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1990 シャトー・レオヴィル・バルトン サンジュリアン メドック

2011-12-05 05:42:58 | ワイン
若旦那衆の『イーハトーヴな夜』に持ち込ませていただいたワインがコレ!

なぜにボルドーか?と聞かれれば、他の連中が持ってくるのはゼッタイにブルゴーニュだ!
と確信を持っていたからなんですね・・・

で、案の定そうでした♪

その意味では良かったわけですが、なにせ手に負えないほどのタンニンを抱え、
あまりにも内向的だった1990年の『レオヴィル・バルトン』ですので、
ハタシテ21年目を迎えたこの会で、飲める代物になっていたのかどうか?
心配だったんですね・・・

公表されているセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン72%、メルロ20%、
カベルネ・フラン8%と、ポーイヤックもうらやむほどのカベルネ系のセパージュでして、
相当な熟成期間が必要であることは、火を見るよりあきらかなわけです。

さて、集められたブルゴーニュが飲み終わり、最後に登場した『1990 レオヴィル・バルトン』
ファンファーレが鳴ったのか?それとも、腰砕けでチャンチャンで終わったのか?





そのワインは程よい琥珀の色合いを帯びたガーネット色を呈していまして、
いかにも美味しそうな熟成感を見せておりました。

グラスに注がれてスグは、大地の香りと西洋スギの樹木のニュアンスがまず立ち上がり、
そこにスパイシーなノーズが刺激的に絡み合うわけなんですね・・・

そこに熟成から来るスー・ボワが続くのですが、思いの他内向的で開いてきません!

果実の香りは黒系のカシスやブラックカラントの煮詰め感が強く、
濃縮されたアロマを感じます。

90年らしくエキスとグリセリンは豊富ですが、それ相応のタンニンも強く、
骨格堅固で味わいも男性的で筋肉質なんですね・・・

それでも、熟成メドックの豪華絢爛たる味わいは堪能でき、
特にも最後に登場した牛肉のグリルとは抜群の相性を見せてくれました。



コレくらいのボルドー体験、ここ最近は稀有なものになりました!